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波照間島の歩き方【後編】
日本最南端の楽園を菓子職人・藤田怜美さんと旅する

2021.7.25
波照間島の歩き方【後編】<br><small>日本最南端の楽園を菓子職人・藤田怜美さんと旅する</small>
©SHIGEYUKI UENISHI/SEBUN PHOTO/amanaimages
“八重山で一番美しい”ニシ浜も島の魅力です。エメラルドグリーンの海とサンゴ礁が広がる、ニシ浜。干潮時にはウミガメに出合えることも。ここを目指して多くの人々が来島する

日本最南端の島。ちょっとハードルが高そうな波照間島の移動手段、宿、食、買い物、過ごし方など、攻略法をご紹介。知っておけば、より充実した波照間ステイができます。

菓子職人
藤田怜美(ふじた。さとみ)
1983年生まれ。辻製菓専門学校フランス校卒業後、東京の「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」に勤務。2005年に再度渡仏し、2006年、パリの二ツ星レストランでシェフパティシエに。’10年、パリでの和菓子研修会への参加を機に和菓子に感銘を受け、帰国後、京都「亀屋良長」で「Sato mi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」をスタート。’14年、京都岡崎に自身の店「kashiya」をオープン。

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波照間島の基本データ
面積|12.73㎢
周囲|14.8㎞
標高|59.5m(最高標高)
人口|約500人
交通|石垣島から大型船で約100分、小型高速船で60〜70分
島内の移動|レンタカー、レンタバイク、レンタサイクルなど
窓口|竹富町觀光協会
Tel|0980-82-5445
https://painusima.com/

波照間旅客ターミナルに到着後、事前に予約していたレンタカーをピックアップするため、まずは 「オーシャンズ」に向かう。ちなみに石垣港を出る際に、宿泊先に連絡を入れておけば、港まで主人が迎えに来てくれる場合が多い。また、宿によっては自転車やバイクを貸し出してくれるケースも。予約する際に、気軽に相談してみよう。

話は戻り、レンタカーについて。波照間島には、タクシーやバス、電車などの公共交通機関はない。コンパクトな島だが、「ニシ浜」や「星空観測タワー」など、島内に点在するスポットを徒歩でめぐるのは非現実的。バイクか、もしくはレンタカーでの旅をおすすめしたい。

左:竹富町波照間島星空観測タワー 右:日本最南端の碑

藤田怜美さん含め、取材陣は皆、波照間島へは今回が初上陸。島の全体像をつかむため、目的地が点在する島の西半分をレンタカーでめぐることにした。

まずは港から集落へ。赤瓦の屋根や石垣など、沖縄らしい家々が並び、小中学校・診療所・郵便局が存在する。また小さな共同売店が各所にあり、コンビニさながら(それ以上?)に充実の品揃え。「波照間製糖」の黒糖や、「泡波」なども購入可能だ。

集落を抜け、次に目指すは「日本最南端の碑」。南へ車を走らせると、道の両脇にサトウキビ畑が広がる。道中にはヤギや牛の姿もちらほら。等間隔に並ぶ電線も、ノスタルジックで美しい。日本最南端の碑からは、フィリピン諸島へと続く大海原が望め、夜には満天の星が広がる。島の中でも明かりが極端に少ない南端では特にきれいな星空が映るのだ。「星空観測タワー」も建っている。タワーには200㎜の屈折式天体望遠鏡が設置され、解放時は誰でも天体観測が可能だ。

パーラーみんぴか

その後、島の輪郭に沿って北上。トリップアドバイザーによる2017年「日本のベストビーチトップ10」で1位に輝いている 「ニシ浜」へ。ちなみに「ニシ」とは方言で「北」の意味。延長約1・5㎞の白い砂浜と、エメラルドグリーンの海が広がる。

昼食を求めて向かったのは、ニシ浜のほど近くにある「パーラーみんぴか」。沖縄の強烈な日差しにさらされた心身に、カレーライスと黒糖かき氷が染み渡った。

ここで波照間の宿事情に触れておこう。島での宿泊は主に民宿やゲストハウス。約20の宿が点在している。今回は「けだもと荘」に宿泊した。波照間島の宿では、宿の状況や天候、宿泊者の希望によって「ゆんたく(宴会)」が開かれることも。島人やほかの観光客との交流も旅の醍醐味だ。

ゆんたくがない場合は、島で一番遅くまで営業している「居酒屋 あがん」へ行ってみよう。スクガラス(アイゴの稚魚の塩辛)や八重山そばなど、地元ならではの食を楽しめる。夜には、星空を眺めに再び「星空観測タワー」へ。「星空は21時を過ぎてからがきれい」だと、けだもと荘の主人が教えてくれた。南十字星が見られたらラッキーだ。

憧れのかき氷を食し、黒糖の生産者に出会い、島の絶景を堪能した藤田さんだった。

波照間島と合わせて石垣島も楽しもう!

波照間島には、石垣島から船で渡る。ゆえに石垣島には必ず立ち寄ることになり、波照間島と合わせて、いかに石垣島に効率よく滞在するかが、旅の充実度を決める。まず石垣島には飛行機の直行便を利用するのがベター。往路なら始発、復路なら最終便を狙いたい。始発の飛行機に乗れば、石垣発10:30または11:50の船に乗れ、午後を波照間島でゆっくり過ごせる。石垣港まで向かうならタクシーがおすすめだが、石垣島をめぐるなら空港でチャーターできるレンタカーもいい。ここで紹介した各スポットは、うまく回れば半日で周遊可能だ。ちなみに波照間島行きの船は、欠航が多いことでも知られるので要注意!石垣島と上手につき合うべし。

安栄観光
住所|沖縄県石垣市美崎町1 石垣港離島ターミナル内
Tel|0980-83-0055
時間|大型船(1・4便)約100分、小型高速船(2・3便)約60〜70分
料金|片道3090円、6〜11歳1540円
https://aneikankou.co.jp/

もちろん、お土産も買いました!

旅の際には、郷土菓子を買い求めるという藤田さん。今回は石垣島に立ち寄った際、「八重黒糖の食べ比べセット」、琉球王朝御用達菓子「くんぺん」を購入。波照間島では、共同売店で、波照間製糖の「黒蜜」、「粉黒糖」、「黒糖」をまとめ買い。地元以外にはほぼ出回らない幻の泡盛「泡波」も確保!

各スポット一覧
竹富町波照間島 星空観測タワー
住所|沖縄県八重山郡竹富町字波照間3905
Tel|0980-85-8112
営業時間10:00〜12:00、13:00〜17:00/夜間20:00〜22:00(夏場:4〜10月)、19:00〜21:00(冬場:11〜3月)
定休日|月曜
料金|大人400円 小人200円
http://haterumajima-hosizora.jp

パーラーみんぴか
住所|沖縄県八重山郡竹富町字波照間465
Tel|非公開 ※予約不可
営業時間|11:00〜13:00、14:30〜17:00
定休日|木曜

居酒屋 あがん
住所|沖縄県八重山郡竹富町波照間148
Tel|0980-85-8088 ※予約可
営業時間|18:00〜23:30
定休日|不定休

オーシャンズ
住所|沖縄県八重山郡竹富町字波照間78-2
Tel|0980-85-8787
料金|レンタカー/軽自動車6000円、1BOX1万円、普通自動車8000円 レンタバイク/50㏄3000円、90㏄4000円 レンタサイクル/自転車1000円、電動アシスト2000円 ※いずれも1日料金の場合
http://hotel-oceans.businesscatalyst.com

波照間製糖 波照間事業所
住所|沖縄県八重山郡竹富町波照間418
Tel|0980-85-8518
Fax|0980-82-5472

けだもと荘
住所|沖縄県八重山郡竹富町波照間3114
Tel|0980-85-8249
料金|1泊3000円(朝食付)
施設案内|風呂トイレ(共同)、冷房(有料)、テレビ(有料)、洗濯機(共同)、レンタサイクル
※事前に連絡で港まで無料送迎あり
https://ameblo.jp/kedamoto-so/

text: Discover Japan photo: Yasutaka Kinaga, Koichi Masukawa illustration:Tomoyuki Aida
Discover Japan 2018年8月号「あの憧れの楽園へ。」


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