書道家・武田双雲の一日一画、“読める”現代アート
Souun♡の“読める”現代アート 黒①
書道家・武田双雲が、現代アーティスト・Souun♡として活動を開始したのは2018年から。その作品点数はすでに約500点を超え、2020年2月5日には自身初の個展「ピカソ、ごめん。」展が控えている。《書道家・武田双雲の「一日一画、“読める”現代アート」》ではそんな貴重な作品の一部をご紹介。
作品番号 382
原子番号83番ビスマス「楽」。専門家立ち会いの下、重金属ビスマス(蒼鉛)を鍋で加熱して液体化し、キャンバスへ一気に流し込んだ。闇に浮かぶ「楽」は色ではない。表面の酸化膜が光に干渉して見せる構造色である。個人蔵
作品番号 84
この作品のテーマは「ビッグバン」。素粒子は引き合い原子をつくり、原子はさらに集まり星をつくると、そこに生命が誕生し、僕が生まれた。そうして命は紡がれる。生命誕生というビッグバンなのである。
サイズ:F50(1167×910㎜)/参考価格:330万円
作品番号 25
全面黒のキャンバスに描かれたのは大きな「愛」。あなたの愛は目では見えないけど、ちゃんと感じています。愛しています。愛をありがとう。愛しています。という気持ちを込めた作品。
サイズ:F20(727×606㎜)/参考価格:132万円
作品番号 111
仏教の根本教理「色即是空」を表現。光と影。暗闇の向こう側。色と空と無。そして希望。実は絵の中に書で「色即是空」という言葉も描かれていて、角度を変えると見えてくる。
サイズ:F8(455×380㎜)/参考価格:66万円
作品番号 355
「豊」。黒地に黒で描かれた「豊」は観る者と一緒に見えない豊かさを見る、というアートでもある。ものの数や大きさだけでは人は豊かさを感じ続けることは難しい。日常にある豊かさを見続ける。個人蔵
作品番号 219
量子のもつれ。エンタングルメントの強い力。僕らは原子、宇宙レベルでも、時空を超えてつながっていることを表現しました。でもそれらは愛の力かもしれない。そんなことを思いながら。
サイズ:F50(1167×910㎜)/参考価格:330万円
作品番号 253
楽園に向かう物語。緑や黄色の柔らかな線の集合体は、自然や人間の営む地球だろうか。その星を宇宙から俯瞰すると、暗闇から情熱の赤色をまとった希望 “hope in the Dark” が浮かび上がった。
サイズ:F8(455×380㎜)/参考価格:66万円
作品番号 280
「無」とは何かというひとつの考察を墨で描いた。縦横の線は宇宙の時空間、人間社会、脳細胞の巨大なネットワークのようにも見える。背景から光や明るさが感じられる。編集者・箕輪厚介氏購入。個人蔵
作品番号 225
漆黒の中に浮かび上がってくる「楽」の文字。未来への不安。過去の傷。そんなことさえも楽しむんだと、自分自身に問いかけてくるような、はかなくも勇気を与えてくれる作品。
サイズ:M50(1167×727㎜)/参考価格:330万円
作品番号 239
「楽園にかかる虹」がテーマ。レインボーカラーではなく、キャンバスの地の色を生かしつつ、墨独特のグラデーションをつけている。指の腹で描いた花びらも自然と「楽」の文字に見えてくる。
サイズ:F30(910×727㎜)/参考価格:198万円
作品番号 377
宇宙「楽」。スプレーを手に身体を動かしてみるとキャンバスに宇宙「楽」が誕生した。地球から見えない星の数、銀河系の姿は計り知れない。宇宙への愛と大いなる畏敬の念が込められている。
サイズ:F8(455×380㎜)/参考価格:66万円
作品についての問い合わせは作品番号をお知らせください。
また、掲載作品については2020年2月5日からの個展「ピカソ、ごめん」展にてご購入いただけます。
個展については、武田双雲ウェブサイトwww.souun.netをご確認ください。
文=相磯法子、中野貴子、宮崎沙織、編集部 写真=森田大翔
2020年1月号 特集「いま世の中を元気にするのは、この男しかいない。」
1|Souun♡の“読める”現代アート 黒① ② ③
2|Souun♡の“読める”現代アート 白① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
3|Souun♡の“読める”現代アート 青
4|Souun♡の“読める”現代アート 赤
5|Souun♡の“読める”現代アート 黄
6|Souun♡の“読める”現代アート 緑
7|Souun♡の“読める”現代アート 七色① ②
8|Souun♡の“読める”現代アート スーパー書画&陶芸