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長崎県・雲仙市《界 雲仙》
モデル・前田エマが“和華蘭”と地獄に癒される長崎一人旅|前編

2024.9.26 PR
長崎県・雲仙市《界 雲仙》<br><small>モデル・前田エマが“和華蘭”と地獄に癒される長崎一人旅|前編</small>

長崎県・島原半島の中央に位置し、ダイナミックな光景が広がる「雲仙地獄」で知られる雲仙温泉。長崎特有のミックスカルチャーに触れ、非日常のひとときを過ごしたいとモデル・前田エマさんが旅に出た。

モデル・前田エマ(まえだ えま)
1992年、神奈川県生まれ。東京造形大学卒業。モデルを中心に、エッセイ、写真、ペインティング、ラジオなど多様な分野で活躍。オーストリア、韓国への留学経験をもつ。著書に『アニョハセヨ韓国』(三栄書房)など

ラウンジ、客室、温泉、
すべてでミックスカルチャーを満喫

高温の水蒸気が地の底から噴出する「雲仙地獄」。熱気に包まれた光景は、まさに“地獄”。硫黄の香りが漂う遊歩道を歩けば、温泉の恵みを肌で実感できる

奈良時代の僧侶・行基によって701年に発見されたと伝わり、開湯1300年以上の歴史をもつ長崎県・雲仙温泉。島原半島の中央にそびえる雲仙岳のふもとに位置し、あたり一帯は日本初の国立公園にも指定されている九州屈指の温泉保養地だ。高温の水蒸気や温泉がもくもくと噴出する「雲仙地獄」の近くに、今回の旅の目的地となる「界 雲仙」がある。

縦縞模様が特徴的な伝統的工芸品・島原木綿を大胆にデザインし、航海を連想させるオブジェや長崎にまつわる書籍を並べた「トラベルライブラリー」

「界」とは、「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、星野リゾートが全国23カ所に展開する温泉旅館ブランド。7月から提供を開始した「おひとり様プラン」を満喫しようと、国内外をよく旅行するというモデル・前田エマさんが訪れた。「長崎を旅するのは修学旅行や6年前の撮影以来。雲仙を訪れるのははじめてです」とほほ笑む。

日本の着物柄、中国の中華格子、オランダのチューリップや風車をモチーフにした照明が、フロントで宿泊客を出迎える
長崎の工芸品・波佐見焼や中華格子、オランダをイメージしたタイルなど、さまざまなデザインのパーテーションが食事処に

界 雲仙に到着し、エントランスを抜けると、昔ながらの温泉街の雰囲気から一変。目の前には異国情緒漂う空間が広がる。長崎県は、中国やオランダなど世界との交易を通じて、“和華蘭文化”と呼ばれる独自の文化が育まれてきた場所。パブリックスペースでは、赤を基調とした西洋風のクラシカルなインテリアに和紙の照明を組み合わせるなど、ミックスされた多様な文化を発見するのがおもしろい。

露天風呂から雲仙地獄のひとつ「八万地獄」を望み、ステンドグラスなどに彩られた「客室付き露天風呂」。寝具には快眠をサポートする、界オリジナルマットレス「ふわくもスリープ」を採用

客室は、全51室が地域の文化に触れられるご当地部屋「和華蘭の間」。よく銭湯に通うほど風呂好きな前田さんは、入浴と休息に特化した「客室付き露天風呂」を選択。空間の半分以上を露天風呂スペースが占め、目の前に広がる地獄の湯煙を眺めながら湯に浸かれる16室限定の客室だ。湯上がり処の床は御影石(みかげいし)が採用され、撥水加工が施されたチェアにはバスローブのまま寛げる。ほかにも4名まで宿泊可能なテラス付きの「特別室」やペットと泊まれる「愛犬ルーム」などもあるため、旅のプランによって選びたい。

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アートな温泉で
目からも癒されたい

入浴前は界 雲仙独自のプログラム「温泉いろは」に参加して、温泉をより楽しむための予習を

客室でゆったり過ごした後は、島原半島の地形の成り立ちや、雲仙温泉の歴史、泉質や効果的な入浴法などを学べる「温泉いろは」へ。雲仙温泉を知り尽くした湯守りの解説に、温泉への期待が膨らむ。界 雲仙の泉質は、殺菌作用の高い「酸性-含鉄-単純温泉」。硫黄が多い日は白濁し、鉄分が多い日は赤く変化するなど、日によって変化する湯が楽しめる。

外の光が差し込み輝いたステンドグラスが目を引く「大浴場」。外には、雲仙地獄の空気がより間近に感じられる露天風呂もある

いざ大浴場へと足を運ぶと壁一面に広がる、カラフルなステンドグラスが印象的だ。内湯には2種類の湯船があり、リラックス効果の高いぬる湯で身体を慣らした後に、源泉かけ流しのあつ湯に浸かり、再びぬる湯でまったりするのがおすすめだそう。入浴後はぜひ、長崎名産のびわを使った「びわ酢」を。温泉で失われたビタミンやミネラルが補給できる。

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客室で長崎らしい工芸に出合う

天井の照明には、鎖国時代にポルトガルから伝わったガラス工芸がルーツの「長崎ビードロ」が
ステンドグラスの配色やデザインを和紙で表現したランプシェードは、まさに“和華蘭”そのものだ
天草陶石を原料に使い、長崎でうつわを制作する作家・中原真希氏の茶器でティータイムを愉しんで

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《界 雲仙》
後編

 
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edit & text: Akane Sato photo: Kenji Okazaki hair & make-up: KOMAKI
Discover Japan 2024年10月号「自然とアートの旅。/九州」

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