HOTEL

五島の海の幸を存分に味わえる、ツウをうならせる美食の小宿「オーベルジュあかだま」

2019.10.22
<b>五島の海の幸を存分に味わえる、ツウをうならせる美食の小宿「オーベルジュあかだま」</b>

長崎の大島にある「オーベルジュあかだま」。オーベルジュとは宿泊施設を備えたレストランのこと。オーナーシェフ自ら仕入れる新鮮な海の幸を生かしたフレンチが味わえ、オーナー夫妻の心温まるもてなしもうれしい。はるばる訪れるツウなリピーターがいるのも納得だ。

森の中に佇むオーベルジュの夕景。海の近くにありながら、海が見えない、気配だけを楽しむ

大島にある宿と聞いて、真っ先に頭に浮かんだのは伊豆大島。その次は奄美大島。日本にはいったいいくつの大島があるのだろう。長崎県は西海市にある大島へ向かいながら、そう思った。長崎にも大島があるのだ。

長崎空港から北へ。海沿いをドライブしながら、大島を目指す。ハウステンボスを横目で見て、大島大橋を渡りはじめると、一気に島気分が高まる。船や飛行機に乗って降り立つ離島ではなく、地続きになってはいても、なぜか島には独特の空気が流れている。

部屋は全部で3室。どれも独立した離れになっている。こちらはデラックススイートツインBタイプ。森の中に囲まれたような心地よさ

五島灘に架かる斜張橋は、青い海に白い橋脚がし、青空を見上げる白鷺にも見える。橋を渡り、寺島を横断する道路を走りはじめてすぐ、宿へと通じる小径が目に入る。スピードをゆるめ、注意深くあたりを見回しても、つい行き過ぎてしまう。深い木立に囲まれた宿は、それほどにひっそりと佇んでいる。

宿の名は「オーベルジュあかだま」。前身がレストラン、さらにその前は食堂だったというから、食には定評がある。レストラン棟でチェックイン。宿泊棟のほかには、ライブラリーラウンジだけという、極めてシンプルな施設。

花を浮かべたジャグジーが贅沢な気分を演出

まずは客室へ。客室はわずか3つ。すべてが別棟の離れ形式。どれもが広々として、使い勝手もいい。ジャグジーが付いた、Bタイプのメゾネットツインを選んだ。1階は広いリビング。2階はベッドルームとサンデッキ、バスルームというつくり。2階のデッキから緑越しに望む海の眺めがいい。

視界いっぱいに広がる海より、日を受けた水面が、木々の隙間にきらきら光るほうが心に届く。デイベッドに寝そべり、読書タイム、というのもオーベルジュらしい過ごし方。

レストランは大島大橋を望む場所にある。昼は緑に囲まれ、夜は落ち着いた雰囲気に

うっそうとした森に建つレストランにいると、まるで高原の宿。だが料理が運ばれて来ると、確かに島宿なのだと確信をもつ。そのバランスこそが、この宿の真骨頂。

品よくライトアップされた木々に囲まれた席で、近海の幸を使ったフレンチが次々と繰り出される。アミューズに続く前菜は、和食の八寸を想起させる美しさ。近海の幸をふんだんに使った逸品が、軽やかに盛り合わせられる。

別皿
海の幸がこれでもか! というくらい続く。伊勢エビ、アワビ、サザエ、オコゼの別皿。プリプリの魚介とともに地酒と合わせたい。西海の海の豊かさを皿の上で満喫
≫オーベルジュあかだまの「活き伊勢海老」がお取り寄せできます≪

お造り感覚で食べられるカルパッチョは、8種に及ぶ彩り豊かな刺身のオンパレード。どれも噛むほどに甘みを増し、清な磯の香りを放つ。圧巻は伊勢エビ、アワビ、サザエ、トラフグ、オコゼなどが盛られた別皿。まさしく海の宝石箱。

海の幸だけではなく、フレッシュ・フォアグラ、イベリコ豚、長崎牛など肉も出る夕食は、オーベルジュという名にふさわしい。愉しみは翌朝も続き、海の幸と焼き立てパンの二本立て。美食の宿だ。

オーベルジュあかだま
住所:長崎県西海市大島町1383-4
Tel:0959-34-2003
Fax:0959-34-2000
E-mail:akadama@mbj.nifty.com
客室数:3室
料金:1泊2食付1万9500円〜(税別)
カード:AMEX、DINERS、JCB、MASTER、VISA
IN:15:00 OUT:10:00
夕食:フランス料理(レストラン) 朝食:洋食(レストラン)
温泉:なし 風呂:部屋風呂全室
アクセス:車/西九州道自動車道佐世保大塔ICから西海パールライン経由で45分 電車/JR佐世保駅から車で45分 船/佐世保港から25分の大島港から送迎あり(要予約)
館内施設:レストラン、ライブラリー
Wi-Fi:あり

文=柏井 壽 写真=宮地 工
Discover Japan_TRAVEL「味わいの名宿」


≫オーベルジュの記事をもっと読む

≫長崎県の記事をもっと読む

長崎のオススメ記事

九州エリアのオススメ記事

メールマガジン購読