FOOD

熊本・南坪井町《夜香木》
熊本をまるごと味わう「夜香木」流のカクテル【後編】
|いま行きたい、ニッポンの酒を楽しむバー④

2024.1.30
熊本・南坪井町《夜香木》<br><small>熊本をまるごと味わう「夜香木」流のカクテル【後編】<br>|いま行きたい、ニッポンの酒を楽しむバー④</small>

バーは未知の酒と出合える最前線の現場であり、バーテンダーとの会話を通して、酒の文化や歴史に触れられる場所でもある。近年多様化・進化する國酒の現在地をキャッチするべく、日本を代表する4軒のバーを訪れた。
 
今回訪れたのは「そこに足を運ばないと飲めない味わい」を信条とするバーテンダー・木場進哉さんが営むバー「夜香木」。熊本らしさを凝縮した創造性あふれるカクテルを紹介する。

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<夜香木>

1600円

夜にしか咲かない花・夜香木の香りを再現。通常はジンベースだが、SHOCHU Xと六調子酒造がパートナーを組んだ米焼酎「和深-NAGOMI-」をベースにした商品を開発。2023年末よりSHOCHU Xの公式サイトでも発売予定だ

(右から)和深-NAGOMI-(六調子酒造/熊本県)、夜香木と和深(販売元|SHOCHU X)

<ラストワード>

1600円

世界的にポピュラーなジンベースのカクテルを、球磨焼酎「武者返し」、やや甘酸っぱい日本酒「讃岐くらうでぃ」を用いてアレンジ。酒粕の香り、甘みを日本酒にまとわせていたりと、緻密な味づくりに感服

(右から)球磨焼酎 武者返し(寿福酒造場/熊本県)、讃岐くらうでぃ(川鶴酒造/香川県)、シャルトリューズ ヴェール(リキュール)、マラスキーノ(リキュール)

<ネグローニ>

1600円

お屠蘇で赤酒を飲むという、熊本の慣習からヒントを得ている。イメージは赤酒で造ったベルモット。赤酒にスパイスを漬け込むことで複雑な味わいを表現。ジンの代わりにすっきりとした米焼酎「川辺」を使うのも技あり

(右から)カンパリ(リキュール)、純米焼酎 川辺(繊月酒造/熊本県)、肥後御国酒 赤酒 花ノ香(花の香酒造/熊本県)

<BENI>

1600円

木場さんがバッファロー・トレースのブランドアンバサダーに就任したのを機に生まれた“夜香木流”のマンハッタン。熊本ワインファームが手掛ける2種のワインをブレンドした、自家製ベルモットが味わいの決め手だ

(右から)キュヴェ玉名 2021(熊本ワイン/熊本県)、巨峰のしずく(熊本ワインファーム/熊本県)、バッファロー・トレース(バーボン)

<エスプレッソ&ピスタチオ>

1600円

「大石」は癖がない、クリーンな米焼酎とはいえ、焼酎がベースとは思えない味わい。「焼酎に苦手意識がある方にも飲んでほしい」と木場さん。最後にかけるカカオニブとピンクペッパーの食感、香りがアクセント

特別限定酒 大石(大石酒造場/熊本県)

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夜にだけ咲き、その妖艶な香りで虫たちを集める花・夜香木を屋号に。夜香木の別名はナイトジャスミンだ。休みは不定だがほぼ無休で営業中。2階には同系列の和食店「瑠璃庵」もある

夜香木
住所|熊本県熊本市中央区南坪井町5-21
Tel|090-8408-5211
営業時間|18:00〜24:30 (L.O.24:00)
定休日|不定休
料金|チャージなし、カクテル1400円〜
 
※時期により、提供内容、酒が異なる場合がございます。

《いま行きたい、ニッポンの酒を楽しむバー》
1|東京・日比谷「FOLKLORE」前編後編
2|東京・渋谷「The SG Club」
3|奈良・角振町「LAMP BAR」
4|熊本・南坪井町「夜香木」前編後編

text: Tsutomu Isayama photo: Kousaku Kitajima
Discover Japan 2024年1月号「ニッポンの酒 最前線 2024」

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