FOOD

東京・渋谷《The SG Club》
サムライが切り開いたジャパニーズバー
|いま行きたい、ニッポンの酒を楽しむバー②

2024.1.28
東京・渋谷《The SG Club》<br><small>サムライが切り開いたジャパニーズバー<br>|いま行きたい、ニッポンの酒を楽しむバー②</small>

バーは未知の酒と出合える最前線の現場であり、バーテンダーとの会話を通して、酒の文化や歴史に触れられる場所でもある。近年多様化・進化する國酒の現在地をキャッチするべく、日本を代表する4軒のバーを訪れた。
 
今回訪れたのは、日本文化にフォーカスした東京・渋谷の「The SG Club」。NYを皮切りに世界でキャリアを築いたトップバーテンダー・後閑信吾さん率いるSG Groupが発信する日本の新たなバー文化とは?

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世界に通用する、國酒や食材の魅力を
伝えていきたいです

後閑信吾(ごかん・しんご)さん
SG Groupファウンダー。「Tales of the Cocktail」でのインターナショナル バーテンダー オブ ザ イヤー受賞など世界で最注目のバーテンダー。上海で3店舗、日本でバーツールショップほか5店舗のバーを経営

東京・渋谷の「The SG Club」は、国際的なバーの祭典で数々の栄誉ある賞を受賞し、世界で最も注目されているバーテンダーの一人・後閑信吾さんが2018年にオープンしたバーだ。The SG Clubでフォーカスするのは〝日本文化〟。「江戸時代のサムライがアメリカでバー文化に触れた後、帰国してオープンしたバー」をコンセプトに、1階はカクテルをカジュアルに楽しめる「Guzzle」、B1階はゆっくり味わう「Sip」、2階は、会員制のシガーバー「Savor」と、フロアごとにテーマを設け、それぞれで異なる世界観とメニューが楽しめる。
 
「海外に行けば、その国の文化を楽しみたいもの。ここでは、すべてのカクテルの味わい、コンセプト、素材、プレゼンテーションなど随所に日本を感じられるエッセンスを入れ、国内外のお客さまにカクテルを通して日本文化を伝えています」

B1階のフロア名は「ゆっくり飲む」という意味のSip。シニアバーテンダー・徳満亮太さんをはじめ、国内外の大会でタイトルを保有するバーテンダーがカウンターに入る

そのクリエイションは、SG Groupならではの独創性と遊び心にあふれている。そして、バー業界の最前線を走る後閑さんが、いま注目しているのが焼酎だ。
 
「世界の蒸溜酒の中で、蒸溜回数が少なく素材の味を生かす焼酎造りの技術はトップクラス。日本の優れたものづくりを広めたい」と、バー視点で焼酎をとらえ直し、焼酎蔵と共同開発した米、芋、麦の「The SG Shochu」のほか、琉球泡盛と沖縄黒糖でつくる世界初の黒糖リキュール「KOKUTO DE LEQUIO」をリリース。
 
「そうしたプロダクトも含め、世界中を旅するSGチームならではのフィルターを通した、日本のお酒、その文化を感じてほしいですね」

Sipの内装のモチーフには、畳や亀甲金網、あんどん、格子戸などが取り入れられ、日本の伝統文化とNYスタイルが融合。落ち着いたムードが漂う空間にはシューシャインブースもあり、靴磨きを楽しみながらカクテルを味わえる

<OKINAWAN FASHIONED>

沖縄のファッション/2200円
古典カクテル「オールドファッションド」のアレンジ。黒糖リキュールKOKUTO DE LEQ UIOの濃厚な甘みと、The SG Shochu MUGIのモルティな風味に沖縄の情景が広がる
(右から)KOKUTO DE LEQUIO(瑞穂酒造/沖縄県)、The SG Shochu MUGI(三和酒類/大分県)

<WHISKY NIGIRI>

ウィスキーのにぎり/2300円
ジャパニーズウイスキーを寿司のネタ、The SG Shochu KOME、古酒、赤酢、ワサビをシャリに見立てたユニークなカクテルは、飲めば寿司そのものの味わいに驚く
(右から)木戸泉 afruge Ma cherie(木戸泉酒造/千葉県)、The SG Shochu KOME(高橋酒造/熊本県)

<LEES IN WAX>

芋じみた粕や蝋/2200円
日本の伝統的なろうそくから着想を得たカクテル。The SG Shochu IMOをベースに酒粕などを櫨蝋と呼ばれる油脂に漬け、ホワイトチョコレートをまとったグラスでいただくと、ケーキのような甘美な味に
(右から)獺祭 焼酎(旭酒造/山口県)、The SG Shochu IMO(薩摩酒造/鹿児島県)

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奈良・角振町
《LAMP BAR》

 
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The SG Club
住所|東京都渋谷区神南1-7-8
Tel|050-3138-2618
営業時間|Guzzle17:00〜翌2:00、Sip18:00〜翌2:00(Guzzle、Sipは金・土曜、祝前日〜翌3:00)、Savor19:00〜翌3:00
定休日|不定休
料金|チャージ10%(Guzzleはなし)、カクテル1900円〜
https://sg-management.jp

《いま行きたい、ニッポンの酒を楽しむバー》
1|東京・日比谷「FOLKLORE」前編後編
2|東京・渋谷「The SG Club」
3|奈良・角振町「LAMP BAR」
4|熊本・南坪井町「夜香木」前編後編

text: Ryosuke Fujitani photo: Kenji Okazaki
Discover Japan 2024年1月号「ニッポンの酒 最前線 2024」

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