FOOD

“ジャパニーズクラフトジン”の 先駆者
「季の美」を味わう HOUSE of KI NO BI/季の美ハウス
京都の酒事情も進化しています!京都の最先端は夜にあり。

2020.11.7
“ジャパニーズクラフトジン”の 先駆者<br>「季の美」を味わう HOUSE of KI NO BI/季の美ハウス<br><small>京都の酒事情も進化しています!京都の最先端は夜にあり。</small>
ジャパニーズクラフトジンの先駆者が手掛ける、「季の美 京都ドライジン」の世界観が堪能できる「The House of KI NO BI」

路地裏の居酒屋、オーセンティックなバーに、名物料理が楽しめる小料理店……。さまざまなシチュエーションで、常に賑わう京都の酒処にも新しい風が吹いてきた。絶景と美酒を楽しむか、知識欲を満たす酒か、今宵はどちらで過ごしたいですか?

原材料や製法にこだわって少量生産するクラフトジン。その先駆けとして2015年に創業した「京都蒸溜所」が語り尽くせないジンの魅力を伝える場をオープンした。

「季の美」の世界観が
堪能できる町家空間

「京都蒸溜所」のブランドハウス「House of KI NO BI/季の美ハウス」が2020年6月にオープンした。京都蒸溜所は、京都に創立した日本初のクラフトジン専門の蒸溜所。ジンとしては珍しい、米のスピリッツをベースに、ジュニパーをはじめ、檜や、老舗茶舗の玉露、無農薬のユズ、山椒、木の芽、笹など、京都産を中心とした11種類のボタニカルを使用。これを6つのグループに分けて別々に蒸溜した原酒をブレンドし、混和するという製法を採用している。そのフラッグシップともいえる「季の美 京都ドライジン」は、英国のジンの伝統を尊重しつつ、京都の風土を感じ取れる革新的なクラフトジン。国際的な評価も高い。

「季の美の世界観が味わえる場所をつくりたい」という思いは、蒸溜所設立時からあったという。そんな構想を募らせていく中で出合ったのが、京都市役所前駅近くに佇む町家だ。築100年以上の2階建てで、間口に対して奥に続く空間は広く、風情ある中庭も備える。京都ならではの文化を発信できる絶好の場所だ。その町家を改装し、トータルデザインを手掛けたのは、京都蒸溜所の創業者の長男、ダグラス・角田・クロール氏。心掛けたのは、もともとあった梁や土壁はできる限り生かすこと。そこに「季の美」のボトルデザインに採用されている唐紙や、銅をバックバーにあしらうなど、モダンと京の風情が混和した空間を演出した。「季の美の間」は、オーセンティックバーのような凛とした空気と、ガストロパブのようなカジュアルさを兼ね備える。スタッフともほどよい距離感を保ちつつ、ジン談義に花を咲かせることができそうだ。

黒+銅+木をテーマカラーに
築100年以上の町家を改装

ケヤキのカウンターを中心に、虫籠窓や格子があしらわれたバースペース「季の美の間」。カウンターに立つマネージャーの佐久間雅志さんは、ロンドンのバーで10年研鑽を積んだ後、京都蒸溜所の一員に。

土壁や梁はそのまま残したつくり

木材商のものだったという歴史ある建物は、100年を経過したいまも耐久性に優れている。当時の雰囲気を壊さないよう、土壁や梁はできるだけ温存した。

西陣織「細尾」のテキスタイル

西陣織で名高い「細尾」のテキスタイルがクッションやバーカウンター下に使われている。何気ない場所で京都の伝統が感じられるのが魅力。

壁紙にはKIRA KARACHOの文様

江戸時代から続く唐紙店を継ぐ「KIRA KARACHO(雲母唐長)」。その唐紙をバックバーなどに使用。板木で刷られたもので、繊細な刷り具合にも注目。

ジン好きにはたまらない
五感を使った体験が目白押し

バーとして利用できるだけでなく、展示やセミナールームを備えた空間は、クラフトジンの世界へと誘う場となっている。

01|「混和の間」で
季の美のブレンディングを体験

2階の奥には、「混和の間」が。実験室のように、ビーカーや試験管などが収納されたテーブルが並び、テイスティングやブレンディングのセミナーが行われる。開催日程は公式SNSでチェックを。

テイスティングセミナーでは「季の美」を形成する礎・凛・茶・柑・辛・芳といった6つのエレメントの原酒の香りと味を体感。各自がブレンドしたジンを味わうこともできる。

02|「展示の間」でジンについて学ぶ

2階に上ると、梁がむき出しになった空間「展示の間」が広がる。テーブルや壁に配された展示で、ジンの歴史や種類、季の美の原料、ボトルデザインの変遷、蒸溜所の様子などが伝えられ、クラフトジンに対する取り組みやイズムを感じ取ることができる。

「展示の間」からは、風情ある中庭を眼下に眺められる。また、1階カウンターを見下ろす場所には、銅製のカウンターが設置されており、ここでもジンを嗜むことができる。

03|「季の美の間」で飲み比べ

ボストンシェイカーを使ったオリジナルカクテルも
「季の美」がベースのジンソニック1000円

1階「季の美の間」ではジンのほか、カクテルに加え、京都のクラフトビールや日本酒なども用意している。味わいの違いがダイレクトに感じられるテイスティングセットや、「季の美」と割り材を選んでカスタマイズできる飲み方も提案。

04|「お店の間」で
ここだけでしか買えないグッズを購入

コピータグラス(箱付) 900円
スコットランドのグラスメーカー「グレンケアン社」製のテイスティンググラス。京都蒸留所のロゴ入り

京都蒸留所が手掛ける定番商品からショップ限定商品までを揃える。ジンを美味しく楽しむためのマティーニグラスやミキシンググラスといったオリジナルグッズにも心惹かれる。

バーでは、ここでしか飲むことができない「季の美」のエディションシリーズや軽食メニューも用意。そのほか京都蒸溜所にある蒸溜器を展示していたり、町家の改装時に出てきたレトロな壁紙など、インテリアにも注目したい空間。

季の美テイスティングセット

利き季の美 1500円(15㎖×3)

好みのジンを3種選び、テイスティングができる。右から「季の美」、「季の美 勢」、「季の美 ハウスジン」。

季の美ハウスジン
「KI NO BI House Gin」

6000円

季の美と同じ6つの原酒のブレンドに、季の美ハウスの井戸水で割り水をした、柔らかな口当たりの限定ジン。

京都蒸溜所ロゴ・アイス・ スタンプ 1万750円

1838年、京都に創業した「清課堂」によるアイススタンプ。手作業でつくられている。カヤの木のベンチや、季の美の「K」をデザインしたロゴが目を引くお店の間。

クラフトジンと
気軽に向き合える場

「House of KI NO BI/季の美ハウス」の1階にはバー空間のほか、ショップ「お店の間」や、会員だけが利用できる「ジンパレス」がある。2階にはジンについて学べる「展示の間」、テイスティングセミナーなどが行われる「混和の間」を備える。「お店の間」と「展示の間」は、自由に見学できるので、初来店なら訪れてみたい。

1階「季の美の間」も肩ひじ張らずに利用できる空間だ。ジンをよく知る人はもちろんのこと、ジンに馴染みのない人は、スタッフに気軽にたずねてほしいと、蒸溜所の立ち上げ・製造にもかかわってきたマネージャーの佐久間雅志さんは話す。

「クラフトジンと向き合う“テイスティング”と、リラックスして味わう“ドリンキング”、その両方をかしこまらずに楽しめるのが、この場所です。五感を使ってジンの香りや風味を感じていただければ。でも、ジンというのは人によって感じ取るボタニカルが違うし、季節や気候によっても違ってくる。正解がなくて、まるで人生みたいなお酒だなと。だからこそ、気軽に味わってほしいんです。今後は生産者さんに着目したイベントなども実施できればと考えています」

 

House of KI NO BI/季の美ハウス
住所|京都市中京区河原町通二条上ル清水町358
営業時間|12:00〜21:00(L.O.20:30)
定休日|月曜
www.hoknb.jp

text: Hiroko Yokozawa,photo: Akane Yamakita,
2020年11月号 特集「あたらしい京都の定番か、奈良のはじまりをめぐる旅か」


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