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《鹿児島〜奄美群島〜沖縄》
世界自然遺産の絶景と
琉球文化に出合う
|国内のおすすめ船旅ルート9選

2025.8.20
<small>《鹿児島〜奄美群島〜沖縄》</small><br>世界自然遺産の絶景と<br>琉球文化に出合う<br>|国内のおすすめ船旅ルート9選

島国・日本にはさまざまな海の道がいまもある。物流や文化交流の懸け橋となった歴史あるルートや、船だからこそかなう旅路など、個性豊かな航路を編集部が9つに厳選。今回は、世界自然遺産の絶景と琉球文化に出合うフェリー航路をご紹介!

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鹿児島・鹿児島新港〜奄美群島〜沖縄・那覇港
マルエーフェリー「フェリーあけぼの/フェリー波之上」
マリックスライン「クイーンコーラルクロス/クイーンコーラルプラス」

航行距離|マルエーフェリー735㎞(鹿児島新~名瀬383㎞、名瀬~亀徳109㎞、亀徳~和泊54㎞、和泊~与論48㎞、与論~本部85㎞、本部~那覇56㎞)、マリックスライン742㎞(鹿児島新~名瀬383㎞、名瀬~亀徳111㎞、亀徳~和泊54㎞、和泊~与論50㎞、与論~本部85㎞、本部~那覇59㎞)

所要時間|約25時間(鹿児島新~名瀬11時間、名瀬~亀徳3時間20分、亀徳~和泊1時間50分、和泊~与論1時間40分、与論~本部2時間30分~本部~那覇1時間50分)

「マルエーフェリー」と「マリックスライン」は、南西諸島の暮らしを支える命脈だ。琉球王国時代から続く交易の歴史を背景に、島々の文化と自然が交錯する。航行中、錦江きんこう湾の桜島が夕陽に赤く染まり、薩摩富士と呼ばれる開聞かいもん岳が海に映える。

本部港に着くと、船旅ももうすぐ終わりの合図。「フェリーあけぼの」は高級感漂う木目調の落ち着いた雰囲気、「フェリー波之上」は白を基調とした北欧風の船内で快適な船旅が楽しめる

与論島が誇る美しい“ヨロンブルー”はエメラルドグリーンに輝き、運がよければクジラやイルカが姿を見せることも。奄美群島の美景を抜けるといよいよ沖縄へ。本部港で船を降り、沖縄本島北部・やんばるへと足を運ぶのも、クライマックスとなる那覇港まで船旅をゆっくり楽しむのもいい。

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「フェリー波之上」の特等室は落ち着いた空間

船舶DATA
フェリーあけぼの
全長|145m
全幅|24m
総トン数|8083t
客室数|45室
定員|678名
車の積載|可(76台)
就航年|2008年
Wi-Fi|あり ※通信が途切れる場合あり

フェリー波之上
全長|145m
全幅|24m
総トン数|8072t
客室数|47室
定員|707名
車の積載|可(72台)
就航年|2012年
Wi-Fi|あり ※通信が途切れる場合あり

問|マルエーフェリー
Tel|099-224-2121(平日8:30~17:30)

シングルベッド2台にバス・トイレを完備した「クイーンコーラルプラス」の特等室

船舶DATA
クイーンコーラルクロス
全長|144.9m
全幅|24m
総トン数|7914t
客室数|29室
定員|653名
車の積載|可(153台)
就航年|2021年
Wi-Fi|あり ※通信が途切れる場合あり

クイーンコーラルプラス
全長|143.3m
全幅|21.6m
総トン数|5910t
客室数|14室
定員|604名
車の積載|可(153台)
就航年|2008年
Wi-Fi|あり ※通信が途切れる場合あり

問|マリックスライン
Tel|099-225-1551
(平日8:30~17:00、土曜~12:00)

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text: Ryosuke Fujitani
2025年7月号「海旅と沖縄」

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