PRODUCT

食事がより楽しくなる《湯町窯》のうつわ
どこかエキゾチックでモダンな
スリップウェアの技法を継承
|注目のうつわ作家カタログ⑫

2024.1.10
食事がより楽しくなる《湯町窯》のうつわ<br><small>どこかエキゾチックでモダンな<br>スリップウェアの技法を継承<br>|注目のうつわ作家カタログ⑫</small>

素材を大切にする作家もいれば、ひとつの技術を洗練させていく作家もいる。そんな彼らの個性に満ちた作品は、私たちの食事をより楽しいものに変えてくれる。あなたの暮らしをより豊かにするうつわを探してみては。
 
今回は、エッグベーカーで知られる湯町窯のフリーハンドで描かれた繊細な模様が特徴のうつわを紹介。

≪前の記事を読む

湯町窯(ゆまちがま)
島根県松江市、日本の名湯・玉造温泉のほど近くに1922年に開窯。出雲・布志名(ぶじな)焼の流れをくむ窯元のひとつ。伝統的な茶碗から窯の代名詞ともいえるエッグベーカーまで、幅広くうつわを制作している

線が生み出す躍動感のある模様が見どころ
渦巻きを伸びやかに描いたひと筆模様。シンプルな絵柄だからこそ、スリップウェアの魅力を存分に感じることができる

現在、3代目の福間琇士さんと4代目の庸介さんが作陶を続ける湯町窯。窯の代名詞といえるエッグベーカーは、1900年代初頭に民芸運動のメンバーでイギリス人陶芸家のバーナード・リーチから直接手ほどきを受けて完成したといわれている。
 
陶器でありながら直火が可能。コロンと丸みを帯びたフォルムに、化粧泥の装飾がモダンな雰囲気だ。うつわの中に描かれた模様は「スリップウェア」というヨーロッパの伝統的な技法で、作品の大半に反映されている。水分を含んだ化粧土を使い、フリーハンドで描かれた波紋や渦巻きなど、伸びやかで繊細な模様が特徴。実用的なうつわでありながら、アートを愛でるように楽しめるのも魅力だ。

エッグベーカー 〈大〉
愛らしいフォルム。黄釉が素朴で温もりある雰囲気。直火OK。目玉焼きのほか、グラタンやアヒージョなど、使い方はアイデア次第
価格|4950円
サイズ|蓋φ105×H25㎜、本体φ95×H50㎜(取っ手45㎜)、受け皿φ150×H27㎜
重量|蓋145g、本体215g、受け皿245g
小皿 スリップウェア
黒釉にスリップウェアで描かれた波模様が映える。やや深さのある豆皿で、ちょっとしたおつまみやスイーツに。小物入れにも
価格|1100円
サイズ|φ88×H20㎜
重量|100g
角皿 スリップウェア
厚みのある大ぶりのうつわに大胆に描かれた渦巻き模様。おおらかな雰囲気で食卓の主役になる。肉料理や魚の煮付けなどもよく合う
価格|6270円
サイズ|W195×D170×H35㎜
重量|455g

※Discover Japan Lab.で取り扱いあり

line

 

≫公式オンラインショップ

 

 

《西村 青》のうつわ
光と影のデザインに潜む美しき手仕事の痕跡

 
≫次の記事を読む

 

Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00〜21:00
定休日|不定休
※最新情報は公式Instagram(@discoverjapan_lab)などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
※掲載商品は一部であり、店頭にはさまざまなうつわが並びます。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。

《注目のうつわ作家カタログ》
[陶磁器]
01|青木良太
02|田村 一
03|十場あすか
04|小川 綾
05|壷田和宏・亜矢
06|二階堂明弘
07|水谷智美
08|山本憲卓
09|シライナギサ
10|沼田智也
11|小島鉄平
12|湯町窯
[ガラス器]
13|西村 青
14|太田良子
15|古賀雄大
16|笹川健一
17|木下 宝
[木器・漆器]
18|村上圭一
19|蝶野秀紀
[飯碗]
20|ごはん茶碗 18選
[マグカップ]
21|マグカップ 18選

text: Misa Hasebe photo: Shimpei Fukazawa
Discover Japan 2023年12月号「うつわと料理」

RECOMMEND

READ MORE