長野県松本市
飯田屋飴店の「あめせんべい」
《菓子研究家・福田里香の民芸お菓子巡礼》
民芸とお菓子の甘い関係をひも解いていく、お菓子研究家・福田里香さんの《民芸お菓子巡礼》。今回は長野県松本市にある、飯田屋飴店の「あめせんべい」をご紹介。
福田里香(ふくだ りか)
菓子研究家。書籍や雑誌を中心に活躍。15年間にわたり続いている本連載をまとめた書籍『民芸お菓子』が小社より発売中。

民藝運動ゆかりの地を訪ねるなら、見どころ満載の松本は外せません。
柳宗悦の理念に共鳴した「ちきりや」店主・丸山太郎が創設した「松本民芸館」、池田三四郎がこの地で起業した木工家具ブランド「松本民芸家具」、製品を常時400点余り展示する「中央民芸ショールーム」や池田が創立した「松本民芸生活館」は必見。
また、松本は飴の産地であり、毎年1月には「あめ市」が開催。縁起物の飴を買いに、多くの人が集まる年始の風物詩として人気です。お土産を購入するなら、1796(寛政8)年創業の老舗「飯田屋飴店」がおすすめ。中でも「あめせんべい」は、もはや食べる民藝です。薄くて四角い煎餅風の形態ですが、実はストロー状に中が空洞になった直径1~2㎜の飴が寄り集まって四角形を成しています。これは空気を含ませて練った飴を職人が二人がかりで呼吸を合わせて引き伸ばすことでつくられているそう。まさに手技がつくり出す美味しさ。沖縄黒糖の風味を感じるサクサクした歯触りは唯一無二です。
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飯田屋飴店
住所|長野県松本市大手2-4-2
Tel|0263-32-1983
営業時間|9:00〜18:00
定休日|不定休
http://www.iidaya.com/
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