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水戸芸術館にて展覧会開催中
写真家・浅田政志が切り取る
家族の記憶

2022.2.23
<small>水戸芸術館にて展覧会開催中</small><br>写真家・浅田政志が切り取る<br>家族の記憶
『浅田家/消防士』2006年

「家族」と「記念写真」をテーマに活動する写真家の浅田政志さん。代表シリーズ『浅田家』では、自らの家族を被写体に多様なシチュエーションを演じ、多くの人に家族の温かみを伝えてきた。本展では、これまでの全シリーズと最新作『私の家族』茨城版を展示。家族の記憶に焦点を当て、“思い出をどう残すか”という問いを私たちに突きつける。

写し出される多様な家族像を通して
思い出を形として残す大切さを伝える

『浅田家全国版/新潟県』2020年

浅田政志さんは、1979年三重県生まれ。家族写真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞して以降、日本各地の市井の人々を撮影するアートプロジェクトや写真の啓蒙活動に精力的に取り組んでいる。著書『浅田家』と『アルバムのチカラ』を原案とした映画『浅田家!』が2020年に公開され話題を呼んだ。

『アルバムのチカラ』(2011-2021)より

制作の原点から最新作まで、
本人の言葉とともにたどる

『卒業制作』(2000-2001)より

本展では浅田さんの全シリーズを展示し、浅田さんから家族へのQ&Aも交えて、家族の関わりをもとに活動を紐解く。

また、作家活動のきっかけとなった少年時代のある夏の出来事をはじめ、浅田さん本人の文章を通して、家族とともに制作してきた作品をユーモアたっぷりに紹介。

最新作『私の家族』茨城版を初公開

『私の家族/横川彩』(2021)より
『私の家族/外之内加奈』(2021)より

最新作『私の家族』は、家族がそろって写る家族写真ではなく、ある一人の視点で捉えられた家族像を、浅田さん撮影による複数の写真と参加者による文章で表した作品。本シリーズでは参加者は被写体としてだけでなく、参加者自身の家族にまつわる記憶や思いを浅田さんとともに表現する共同制作者として位置づけられている点が特徴。

浅田政志 だれかのベストアルバム
会期|2月19日(土)~5月8日(日)
会場|水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所|茨城県水戸市五軒町1-6-8
時間|10:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日|月曜(3月21日は開館)、3月22日
料金|一般900円、高校生以下・70歳以上無料
Tel|029-227-8111
www.arttowermito.or.jp

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