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沼田智也のうつわ
「古典×遊び心で独特な世界観を表現」
喫茶のひとときを豊かにする作家のうつわ

2021.10.5
沼田智也のうつわ<br>「古典×遊び心で独特な世界観を表現」<br><small>喫茶のひとときを豊かにする作家のうつわ</small>

日々の余白、喫茶のひとときこそ、現代ではとても贅沢な時間です。そうした時をともに過ごすうつわこそ、本当にお気に入りのものを選びたい 。
茨城県高萩市を拠点に作陶する沼田智也さんに注目し、制作背景とうつわの魅力を紹介します。

沼田智也(ぬまた ともや)
1979年、茨城県高萩市生まれ。2003年に京都嵯峨美術短期大学専攻科日本画コース卒業。’04年より陶芸家・田中いさお氏に師事。’12年に愛知県立窯業高等技術専門校卒業後、郷里に戻り、作陶に励む

古陶のような趣を放つ絵付け作品

独自のゆるやかなタッチで呉須と鉄絵で絵付けした「麦藁手5寸皿(3300円)」

京都の美術大学で日本画を学び、卒業後はデザイン会社でディレクターの仕事をしていた沼田智也さん。「当時、陶芸をしていた幼馴染の師匠の工房を訪れ、窯焚きの手伝いをしたのが陶芸を始めるきっかけでした。地元の土で焼いてかたちにし、それを生活の中で使ってもらう。そんな陶工たちのものづくりに胸が躍ったんです」

沼田さんの作品の中心となっているのが絵付けのうつわだ。温もりを添える白い磁器に繊細な筆運びで描かれるはかなげな文様ーー。どことなく古陶のような佇まいを彷彿させる。30代になって陶芸の基礎を勉強し直したいと愛知県立窯業高等技術専門校で絵付けを習ったことが転機となり、現在の作風につながったという。唐草や花蝶などの古典文様からパンダ文やコアラ文といったオリジナリティのある現代的な文様まで多彩な絵付けで目を楽しませてくれる。

中でも古典柄を写すときは、当時の職人はどんな気持ちで描いたのだろうと心の奥底までも覗き込むように想像を膨らませながら絵付けに没頭する。「けれど、学校の授業中に教科書に落書きをしたくなるような感覚なのでしょうか。性格的に真面目にやり続けているとつい遊びを利かせたくなってしまうんです」と笑顔を見せる。伝統的な文様の中にこっそりとUFOを描いた蕎麦猪口などは、そんな沼田さんらしさが現れた作品のひとつだ。

「すぐに気づいてもらえなくていいんです。むしろ、毎日使っているのにあるとき、UFOの存在にふと気づく。その方がかえっておもしろいと思いますので」。沼田さんの独特な世界観を伝えるうつわはティータイムを楽しく演出し、長く使うほどに愛着を深めてくれる。


工房の庭先でろくろを回してうつわを制作

呉須や鉄絵などで行う絵付け作業
「LEAFMANIA 通天香」の中国茶を煎れた「蕎麦猪口 パンダ文(3300円)」に日立銘菓「モーター最中」を添えて味わうティータイム
撮影=堀川文宏
東欧の古い判子を印判に用いた「蕎麦猪口 パンダ文(3300円)」、新作の「蕎麦猪口 コアラ文(3300円)」

沼田智也さんのうつわを
オンラインで購入いただけます!

渋谷パルコのDiscover Japan Lab.および公式オンラインショップにて、沼田智也さんの作品を販売中! ぜひ実際に手に取ってお愉しみください。

 

 


 


沼田智也の作品一覧

Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~20:00
定休日|なし
Instagram|@discoverjapan_lab
※うつわはすべて数量・期間限定販売
※営業時間の変更の場合がありますので、最新情報は渋谷PARCOの営業時間(https://shibuya.parco.jp)をご確認ください

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喫茶のひとときを豊かにする作家のうつわ
1|松本かおる
2|沼田智也
3|土本製陶所
4|西村青
5|田村一

text: Mimi Murota photo: Shimpei Fukazawa
2021年11月号「喫茶のススメ」

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