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命のデザイナー・石岡瑛子さんの
「SURVIVE – EIKO ISHIOKA /石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか」が開催

2020.12.8
命のデザイナー・石岡瑛子さんの<br>「SURVIVE – EIKO ISHIOKA /石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか」が開催

石岡瑛子は1960〜70年代に、資生堂やパルコなどのアートディレクターとして活躍した。ポスターや書籍など、1960〜70年代のデザインにフォーカスした展示がギンザ・グラフィック・ギャラリーにて、前期 2020年12月4日(金)〜2021年1月23日(土)、後期 2021年2月3日(水)〜2021年3月19日(金)まで開催。コラボレーターを“命がけにさせた”という石岡の仕事は、現代にどんな熱いメッセージを伝えるか。

石岡瑛子(いしおか・えいこ)
デザイナー/アートディレクター。東京藝術大学卒。1961年、資生堂宣伝部入社。前田美波里を起用したポスターなどで頭角を現し独立。70年代にはパルコ、角川文庫など時代を揺るがす数々のキャンペーン、ファッションショーの演出、書籍デザイン他を手がける。80年代初頭に活動の拠点をニューヨークに移して以降は、美術及び衣装デザインなど、さらにボーダーレスに仕事の領域を広げ、舞台「M.バタフライ」でニューヨーク批評家協会賞、アルバム「TUTU」でグラミー賞、映画「ドラキュラ」でアカデミー賞を受賞するなど世界的評価を得る。作品集に『EIKO BY EIKO』『EIKO ON STAGE』、著作に『私デザイン』他がある。

「伝統と現代技術」 展覧会ポスター(1984) Art Director, Designer: 石岡瑛子 Photographer: 鋤田正義

石岡瑛子(1938-2012)は、1960-70年代の東京で、資生堂、パルコ、角川書店などのアートディレクター(AD)として、広告界にセンセーションを巻き起こし、当時世の中にある「女性」のイメージをことごとく覆し、1980年代の「女の時代」到来の布石を打ちました。

「モーレツからビューティフルへ」や「ディスカバー・ジャパン」などのキャンペーンで始まった1970年代の広告は、オイルショック(1973年)を契機に、高度成長経済の波に乗った大量生産、大量消費の時代が終わり、企業イメージによる差別化の時代へと突入。石岡瑛子や浅葉克己といった個性的なアートディレクターの出現によって、広告は商品の顔ではなく、企業の顔を明快にアピールするもの、つまり、「ものを宣伝するのではなく、現象(生き方=思想)を広告宣伝する」ようになりました。

特に、70年代、最も熱いメッセージを送り続けた一連のパルコのポスターは、カメラマン、コピーライター、モデル等との親密でありながら、緊張感みなぎるコラボレーションにより、世界も驚くほどの表現水準に高まり、広告の領域を超えて強烈なアートとして時代を彩りました。

この展示会は石岡瑛子のデビューから1980年代のニューヨークへ渡るまでの日本の仕事に焦点を当てます。前期は資生堂やパルコなどの広告キャンペーンの名作を中心に、後期は映画や演劇のポスターを始め、今まであまり見る機会がなかったグラフィック・アート作品なども厳選してご紹介します。
生前、石岡がマントラのように唱えていたことば、「ORIGINARITY」、「REVOLUTIONARY」、「TIMELESS」。半世紀近い時を超えてなお、これら石岡瑛子の革命的な創造精神の破片は、私たちの心を激しく揺さぶりながら、確信を持って「目覚めなさい」とささやいています。

「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」 PARCOポスター(1976) Art Director, Designer: 石岡瑛子 Designer: 成瀬始子・乾京子 Photographer: 横須賀功光 Copywriter: 長沢岳夫 Stylist: 三宅一生・中村里香子

SURVIVE – EIKO ISHIOKA/石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか
会期|前期 2020年12月4日(金)〜2021年1月23日(土)、後期 2021年2月3日(水)〜2021年3月19日(金)
会場|ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
住所|東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F、B1
時間|11:00〜19:00
休館日|日曜・祝日、12月28日(月)〜2021年1月5日(火)
料金|無料
Tel|03-3571-5206
www.dnpfcp.jp/gallery/ggg


 

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