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SDGsとは?《基礎から始めるSDGs》

2021.9.15
SDGsとは?《基礎から始めるSDGs》

SDGsが全人類のミッションとなり、ローカル、ホテル、ビジネス、金融……。あらゆる場面でその取り組みが急務になっています。もはやSDGsは必須事項。積極的に取り組んでいなければ、世の中から取り残されてしまう、ということになりかねません。

「でも実際どうしたら……」と頭を抱えている方、ご安心ください。SDGsがうたわれる遥か昔から、日本には、その精神性が根づいているのを思い出してみてください。

日本には、森羅万象は神であり魂が宿る、八百万の神、という独特の考えがあります。根底にあるのは多様な自然への感謝と敬意、そして畏怖。日本人にとっては、自身も自然の一部であり、自然とは世界そのもの。これって、実はすごくSDGs的な精神性です。

その精神性を基に、自然と共存共栄する持続的な社会を築いた縄文時代は、なんと1万年もの間、平和な世の中が続きました。今年1400回忌にあたる聖徳太子も、いち早くジェンダーレス・ボーダーレスな価値観をもって、日本の礎を築こうと努めました。そして聖徳太子の教えを体現した法隆寺は、世界一サステイナブルな木造建築として世界に知られています。

SDGsという言葉自体は新しく、輸入されたようなものですが、実は日本発の概念ともいえるのです。日本を知ることが、SDGsを知り、達成する近道にもなり得る。本記事では、ニッポンを再発見しながら、SDGsを身近に学びましょう!

17の目標達成が2030年までの全人類のミッションです

最近よく耳にする「SDGs(Sustainable Development Goals)」とは、「持続可能な開発目標」の意。2015年9月25日〜27日、ニューヨーク国連本部において、150余国の加盟国首脳の参加の下「国連持続可能な開発サミット」が開催され、その成果文書として「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development)」が採択された。この目標が、17の目標と169のターゲットからなる「SDGs」だ。SDGsは、2000年9月に開催された国連ミレニアム・サミット「ミレニアム開発目標(MDGs=Millennium Development Goals)」の後継でもある。

SDGsの17の目標は「経済圏(Economy)」、「社会圏(Society)」、「生物圏(Biosphere)」の3つの階層から成る。この図(概念)は、通称「ウェディングケーキ」と呼ばれ、スウェーデンはストックホルム・レジリエンス・センターの所長、ヨハン・ロックストローム博士らによって、2016年に提唱された。図では、生物(地球環境)の基盤があることで、社会と経済が成立していることを明快に示している。同時に、すべての目標はつながっており、個別に達成するものではないことも伝えている

 

達成度ランキング上位国からひも解く
世界のSDGs最新事情

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text: Discover Japan
Discover Japan 2021年9月号「SDGsのヒント、実はニッポン再発見でした。」

《SDGsの基礎知識》
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・世界のSDGs事情【前編】
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・環境省・中井徳太郎さんに聞いた、日本が行っているSDGsへの取り組み【前編】
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