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ユネスコ食文化創造都市を目指す!
大分県臼杵市がまちを挙げて取り組む「有機農業」とは?〈後編〉

2021.8.20 PR
<small>ユネスコ食文化創造都市を目指す!</small><br>大分県臼杵市がまちを挙げて取り組む「有機農業」とは?〈後編〉

全国に先駆けてまちを挙げて臼杵市が取り組んでいるのが、草木を主原料とする完熟堆肥を用いた土づくりからはじまる有機農業。市民の健康と食文化を支えている美味しい野菜づくりとは?

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子どものうちから有機農業に親しめる環境づくり

また、臼杵市は「有機の里づくり」の一環として「ほんまもん農産物」認証制度を設けている。うすき夢堆肥などの完熟堆肥で土づくりを行い、化学肥料や化学合成農薬を使わずに栽培した農作物を、臼杵市長が認証したものだ。藤嶋さんはこの取り組みを推進してきた一人。スタートした10年前に比べ、有機農業に対する市民の理解が進んだという。保育園や小学校の給食に使ったり、年間50回以上の植付けや収穫体験を行うなど、子どものうちから有機農業に親しめる環境も整いつつある。現在、ほんまもん農産物は、藤嶋農園の定期便サービス「うすき未来の食卓」や「Aコープ」の直売コーナー、「めぐみ工房」などで購入できるほか、地元の飲食店で味わうことができる。

田園風景が広がる里山で、母屋に隣接する築50年のみかん蔵を改装したレストラン「mikangura」。日常を忘れてゆっくりできる

ほんまもん農産物を積極的に取り入れているレストランのひとつが、昨年秋にオープンしたフレンチレストラン「mikangura」だ。臼杵に移住し、ほんまもん農産物のレベルの高さに感動したというオーナーシェフの渡邉省司さん。ほんまもん農産物の農家を訪ね、旬の野菜を分けてもらうことも多い。「農家さんが自信をもってつくる、ほんまもん農産物は、味が濃く、主張があるので、あまり手を加えずシンプルに調理しています」。月替りのコース料理で、野菜の美味しさを実感できる。

「mikangura」の月替わりのランチコース(3080円)より、メインの牛フィレ肉のロティ。付け合わせの野菜のほとんどが、ほんまもん農産物で、肉に負けない存在感がある
ほんまもん農作物のトウモロコシ(ゴールドラッシュ)を用いた冷製ポタージュ。ジェラートを思わせる豊かな甘さに驚く。サマートリュフを浮かべて
旬の白桃を、フレッシュ感を残してコンポートにし、フランボワーズのソースで
店は臼杵市街地から車で15分ほどの里山にある。この立地に惹かれたと語る、京都出身のオーナーシェフの渡邉さん
内観

mikangura
住所|大分県臼杵市大字藤河内1996
Tel|0972-72-1284
営業時間|11:00〜14:30、17:30〜21:30
定休日|水曜

世界が認めたマーマレードも!
「ほんまもん野菜」を加工・販売

旬のほんまもん農産物や、地元の素材を用いた手づくりの加工品を販売。フルーツソース、粕漬け、芋甘納豆など、添加物を極力使わず、素材を生かした品が並ぶ。「夏カボス」のマーマレードは、ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会で金賞を受賞。756円(ローズマリー入りは864円)。

めぐみ工房
住所|大分県臼杵市臼杵56-1
Tel|0972-83-7753
営業時間|9:00〜17:00
定休日|土・日曜、祝日

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ユネスコ食文化創造都市を目指す!
大分県臼杵市がまちを挙げて取り組む「有機農業」とは?
前編 後編
番外編|いまに伝わる「質素倹約」の心

text: Yukie Masumoto   photo: Maiko Fukui
2021年9月号「SDGsのヒント、実はニッポン再発見でした。」


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