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「36ぷらす3」 JR九州の新観光列車でめぐる旅
九州は色で旅する。~総集編~

2020.12.11 PR
「36ぷらす3」 JR九州の新観光列車でめぐる旅<br>九州は色で旅する。~総集編~

2020年10月、JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」が運行開始しました。彩り豊かな九州を舞台に、黒い列車が赤、黒、緑、青、金と色分けした5つのルートでぐるりと一周。それぞれに7つ、計35のエピソードを乗せて九州を一周しながら、その魅力を「色」で再発見できる仕掛けです。

Discover Japanでは、色をテーマにした九州旅の連載を2020年7月から開始。今回は総集編として、本連載を振り返ります。

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▼JR九州36ぷらす3
www.jrkyushu-36plus3.jp

色彩豊かな九州を35のストーリーとともに、ぐるりと一周する新列車が誕生!

九州一周の旅を掲げ、この秋、新観光列車の運行がはじまった。黒くつやのある重厚感をたたえた車体に、金色のロゴマークが光る列車の名は「36ぷらす3」。世界で36番目に大きな島・九州で、39(サンキュー)の輪を広げていこうと命名された。木曜から月曜まで赤・黒・緑・青・金と色分けした5つのルートを用意。それぞれに7つ、合わせて35のエピソードを乗せて、九州をぐるりと一周する。その走行距離は、1198㎞! 九州を舞台に、壮大な輪を描いていく。

沿線の自然や歴史、文化、人、モノ、コトの魅力を届けてきた本連載。木曜は、博多から熊本、鹿児島へ向かう、火山の息吹を体感する「赤」のルート。金曜は、鹿児島から宮崎へ向かう、島津家など先人の思いを知る「黒」。土曜は、宮崎から大分・別府へ向かう、神話が息づく「緑」。日曜は、別府から福岡・博多へ、歴史や文化を育んできた海を感じる「青」。月曜は、博多から長崎へ向かう、海外の文化を受け入れ独自に進化してきた「金」……。ルートごとに表情豊かな「色」との出合いがあり、「色」でめぐるという新しい旅の楽しみ方を届けてきた。

「ななつ星 in 九州」や「或る列車」、「ゆふいんの森」など、個性的で洗練された車体とユニークな仕掛けで、九州の地域をつなぎ、土地の人々の思いをつないできたJR九州。今回の観光列車は、これまでのD&S(デザイン&ストーリー)列車で培われてきた贅をちりばめた最新の列車でありながら、どこか懐かしさを覚えるのは、約30年前に誕生し九州を駆け抜けていた特急「つばめ」を改装しているから。ドーム型の天井を残し、所々につばめのオブジェやイラストがあり、見つけるたびに心を和ませてくれる。

車体に、ルートに、車内体験に、いまの九州をぎゅーっと詰め込んだ新列車。黒くメタリックに輝くボディに、九州の生命力に満ちた多彩な風景を映す列車で旅をすれば、きっと自分だけのストーリーを見つけられるはずだ。

今回は、「色」をテーマにした新しい乗車体験が、早くも話題を呼び、すでに予約が取りにくいといわれる「36ぷらす3」の魅力の細部に迫ってみたい。

九州のあふれる魅力を凝縮させた
新しさと懐かしさを感じる内装

色彩豊かな風景を切り取る美しい額縁
大川組子が施された窓から、白波が立つ日向灘など美景を堪能。座席やカーテンの柄は水戸岡鋭治氏の絵が彩りを添える

1992年生まれの787系車両・特急「つばめ」を全面リニューアルした「36ぷらす3」。「つばめ」は、D&S列車を牽引する水戸岡鋭治氏が手掛け、「走るホテル」をコンセプトにしたモダンなデザインで、国際的なデザイン賞「ブルネル賞」など数々の賞を受賞。今回も水戸岡氏により、当時のコンセプトを踏襲しつつ、いまの時代の空気を取り入れた新しさと懐かしさを感じさせる新列車に生まれ変わった。

「ななつ星 in 九州」、「或る列車」で話題となった大川組子など、木の温かみあふれる車内の随所に、JR九州のD&S列車の美学が貫かれている。ビュッフェが復活し、イベントを行うマルチカーもあり、共用スペースも充実。車内を歩き回る楽しさも満載だ。

古きよきドーム天井を生かす3号車
1992年の運行開始当時から残るドーム型天井をそのまま使う3号車ビュッフェ。床や壁、カウンターにウイルスに強い銅板を使用
プライベート感たっぷりの個室
2号車は4〜6人で利用できる個室タイプの座席。ソファーに座ってゆったり寛げる雰囲気がうれしい
マルチカーでは多彩なイベントが
光天井や藍色の柄を配し、明るく華やかな印象のマルチカー。体験メニューや車内イベントを開催し、随時、沿線の紹介動画も放映
JR九州初!畳敷きの車両
1・6号車(写真)の座席には、JR九州初の試みである畳を採用。熊本・八代産のい草の香りに癒される。靴を脱いでくつろごう
メタリック塗装は黒い森をイメージ
車体は黒い森をイメージした重厚なメタリック塗装。随所に、電鋳(でんちゅう)で製造した金色のロゴマークを見つけられる

実際に緑の路線に乗ってみよう!

11:25
いよいよ出発

集合は宮崎空港から徒歩すぐの宮崎空港駅。黒い車体に歓声が!

12:00
九州が詰まった料理に舌鼓を打つ

個室の座席ではお重の昼食を。宮崎「季節料理かわの」の味を堪能。

12:13
車窓から九州を眺める

高鍋駅〜川南駅にかけては、小丸川の河口や日向灘を眺めよう。

13:05
延岡の特産品を物色

地元の複合施設「エンクロス」が、延岡駅ホームで特産品を販売。

車内で緑色を発見!

 5色のルートを表した手拭いや、宮崎産へべすドリンクをチェック。

13:39
1日1往復の秘境駅に到着

山越え区間にある秘境の駅・宗太郎駅に10分間、特別停車!

13:57
またしても買い物タイム

重岡駅では大分・佐伯市の名物を試食や試飲しながら購入できる。

14:25
なんと車内で梅酒づくり

My梅酒をつくって持ち帰れるイベントも。大分・日田産梅を使用。

16:46
別府駅へ到着。温泉へ!

乗車時間5時間もあっという間。別府駅で降りたら温泉めぐりへ!

九州は色で旅する。
1|~赤編~
2|~黒編~
3|~緑編~
4|~青編~
5|~金編~
6|~総集編~
7|~特別座談会~

text:Nozomi Kage photo:Hiromasa Otsuka illustration:A&W Design
2021年1月号「温泉と酒。」


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