TRADITION

『文月』の祭礼と行事
京都ツウになれる年中行事

2021.7.1
『文月』の祭礼と行事<br><small>京都ツウになれる年中行事</small>
photo by kanzilyou

本物の京都は暮らしの中にあり…綿々と受け継がれる文化や祭り、四季を映し、歴史を物語る伝統や風習。京都の日々の暮らしに息づく年中行事を知れば京都の素顔が見えてくる。今回は7月「文月」です。

7月1日〜31日
「祇園祭」

前祭と後祭(24日)を合わせて全33基の山鉾が巡行する

平安時代の祇園御霊会にはじまる八坂神社の祭礼。京都三大祭りのひとつ。約1カ月にわたり多彩な祭事が行われる。中でも23基の山鉾が巡行する7月17日の前祭山鉾巡行が最大の見どころ。

2021年の祇園祭は、新型コロナウイルスの感染拡大による深刻な状況を鑑み、安心安全を第一に関係者協議の結果、昨年同様に山鉾巡行等を中止とし、規模を縮小しての開催。詳しくは下記ホームページをご覧ください。
(詳細:八坂神社ホームページ)

八坂神社
住所|京都市東山区祇園町北側625
Tel|075-561-6155
http://www.yasaka-jinja.or.jp/

7月第3日曜:2021年は7月18日
「御田祭」

600年以上の歴史をもつ。かつては実際に田植えも行われていた

五穀豊穣と田の虫除けを祈願する松尾大社の祭礼。氏子地区から選ばれた植女(うえめ)役の童女3人が宮司から授かった神苗を手に、壮夫(そうふ)の肩に担がれて拝殿を3周する。

松尾大社
住所|京都市西京区嵐山宮町3
Tel|075-871-5016
http://www.matsunoo.or.jp/

2021年7月23日〜8月1日
「千日詣」(千日通夜祭)

登山道(表参道)には明かりが灯る

火伏せの神として知られる愛宕神社へ、7月31日夜から8月1日早朝にかけてお参りすると、千日分のご利益があるとされる。31日21時に夕御饌祭(ゆうみけさい)、1日深夜2時に朝御饌祭(あさみけさい)が行われる。

愛宕神社
住所|京都市右京区嵯峨愛宕町1
Tel|075-861-0658
時間|7/23の朝~8/1の夕刻まで、夕御饌祭(ゆうみけさい)8/1、朝御饌祭(あさみけさい)7/23
https://www.atago-jinja.com/

text: Miyu Narita illustration: Mariya Arai 編集協力=京都市文化財保護課 画像協力=planmake、京都旅屋
Discover Japan 2019年10月号「京都令和の古都を上ル下ル」


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