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渋谷PARCOで出合う飛騨高山の匠の技【前編】

2021.1.6 PR
<b>渋谷PARCOで出合う飛騨高山の匠の技【前編】</b>
木は飛騨のつくり手たちにとって最も身近な材。森林資源が豊富で、環境に意識的な取り組みをするつくり手も多くSDGsにもつながっている

美しい自然と情緒豊かな町並みで訪れる人々を魅了する岐阜・飛騨高山。木工の産地としても知られ、つくり手たちは「飛騨の匠」といわれています。2021年2月5日(金)までの期間(予定)、渋谷PARCOのDiscover Japan Lab.では、つくり手たちによる作品を展示販売。木のぬくもりと匠の技の粋が詰まった作品を、実際に手に取って体感できる貴重な機会です。店頭で展開される作品の中から、前編では、木工職人による木杓子から生まれた新しいキャラクターや、卓越したデザインセンスから生まれたオーバルボックス、プロのスノーボーダーによるスノーボードウェアなどを紹介します。

奥井木工舎

木工職人である奥井京介氏により2010年に高山に設立。動物モチーフの作品や木杓子などを、手にした人がどう使うかをイメージしながら自宅に併設した工房で丁寧なものづくりを行う。杓子をつくる際に断ち落とした部材から生まれた「飛驒の雪入道」は、伝説にも登場する妖怪で高山の新しいキャラクターになると注目されている。

かつて白洲正子も絶賛した飛騨地方につたわる「有道杓子(うとう・しゃくし)」。使いやすさはもちろん民藝的な佇まいも魅力。高山市久々野町の有道地区に古くから伝わり、冬の農閑期につくられていた台所道具で、材になるホオノキは葉が「朴葉味噌」に使われる殺菌作用のある高級材。
有道杓子/大8250円、小7700円
鍋で豆腐などの崩れやすい具材も掬いやすく、鍋に当たる音も優しいなど使い勝手のよい木杓子は、一つひとつ生木から削り出してつくる。つくり手の生活の中から生み出される道具は、まさしく高山の土地からしか生み出し得ないものだろう。
木杓子(奥井木工舎オリジナル)/大8250円、小7700円
杓子の柄を削り出し余った部分を活用し2016年からつくる雪入道は水木しげるの漫画にも登場する雪深い地方に伝わる妖怪。木工の名手である奥井京介氏の手にかかるとユーモラスでありながら、木の質感が生き生きと伝わる工芸作品になるから不思議だ。
飛騨の雪入道/3850円

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まる工芸

木工工芸職人であり、卓越したデザインセンスをもつ大澤昌史氏により2002年に設立された「まる工芸」。桜やナラ、イチョウなどを材に、曲げ物の小物や家具などを手掛ける。オーバルボックスから生まれた人気のティッシュケースもそうだが、曲げ物でできる可能性をあえて「日常的に使えるもの」に限定しながら創作することを大切にする。

日用使う道具としての控えめな美しさと、工芸品としての用の美をもった曲げ木のトレーは、品格といまの暮らしにマッチする現代性も兼ね備える。上品な木目の桜を材に、真鍮のリベットを用いたシックな仕上がりで、経年変化も楽しめる。
トレー 正円/S 8250円、M 1万450円、L 1万3200円
オーバルボックスのつくり手としても知られる大澤昌史氏が生み出したトレーテーブル。家具職人であり曲げ物小物もつくる大澤氏の得意とするものが融合することで生まれた美しい家具。トレーは取り外して使うことができる。脚の高さによって、リビングだけでなく玄関先で使ってもいい。
トレーテーブル/M 7万7000円、L 9万3500円
伝統的なオーバルボックスの技術でつくるティッシュケースには、曲げ物でできる可能性をあえて「使えるもの」に限定しながら創作するという大澤氏のものづくりの姿勢が表れている。美しい佇まいもそうだが、使うたびに味わいが増す、温かみをもった美しい日用品。
ティッシュケース ソード型/9900円

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白百合工房

注文家具やクラフト、玩具などを製造する工房。飛騨の広葉樹など地元の材を中心に無垢材にこだわり、伝統的な工法で安心安全をモットーにしながらものづくりをする。飛騨地方の人々に親しまれている「さるぼぼ」をモチーフに、地元の木材を使ってつくる「TSUMIBOBO」は、地元の保育園を中心に愛される玩具に育っている。

家庭円満、安産のお守りなどとして愛されてきた飛騨高山の「さるぼぼ」をモチーフにした知育玩具。やわらかな印象のあるさるぼぼだが、積み木になることで遊び心のある彫刻的な玩具になった。身体の部分の材は東白川村産の杉、頭の部分には飛騨の広葉樹の楓が用いられている。
TSUMIBOBO/16体入り6600円、6体入り2860円 ※赤色入りはDiscover Japan Lab.限定商品

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太田商会(unfudge)

2017年、プロのスノーボーダーである太田宜孝氏により立ち上げられたプロユースのアウトドアフィールドに特化した高山発のスノーボードウェアブランド。製品は遊び心をテーマにしながらも、飛騨地方の厳しい自然環境の中でプロスタッフによるテストを経て生み出されている。機能性とデザインがともに優れたウェアやグッズを展開する。

山での本格的なツールとしてファッション性の高さでも注目をされる高山生まれのプロユースのスノーボードウェアブランド「unfudge(アンファッジ)」のウェア。ストレッチ素材を使うことで、アクティブに活動するアウトドアフィールドで抜群の機動性を発揮する。
ストレッチアウタージャケット&パンツ/ジャケット6万5120円 、パンツ5万8520円
同じ高山を拠点にする歴史ある窯元「渋草柳造窯」とコラボして製作したアウトドアで使うことを想定したキーホルダータイプのアロマディフューザー。リュックなどにつけて野山に持ち出して香りを愉しむという、遊び心をテーマにものづくりをする「unfudge(アンファッジ)」らしさ全開のプロダクトだ。
アウトドアアロマディフューザー/3850円

渋草柳造窯

1841年、江戸末期に尾張からろくろ師、九谷から絵付師を招き高山の渋草(現岡本町)で御用窯として開窯した渋草焼。渋草柳造窯は、現在では2窯のみが残る渋草焼の伝統ある窯元。多くの窯元が特定の柄や作風を形式や様式として継承する中、「伝承は衰退、伝統は革新の連続」をモットーとして、各代ごとにアップデートしたものづくりをしている。

一点一点異なる個性をもった、七代渋草柳造のプロダクトライン「7/s(セブンス)」のストリート感あるキャラクター作品。企業やアーティストとコラボからスタートしたが、遊び心のあるオリジナルの絵付けや伝統的な山水画などをモチーフにした作品は唯一無二。
bobo/各1万6500円 ※右から2番目のみ別価格(bobo-Pro/2万7500円)

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飛騨高山×Discover Japan 特別展
飛騨高山ものづくり実践塾を通して磨き上げされた作品の数々を、1月6日(水)から2月5日(金)までの期間、展示販売します。木の温もりと、匠の技の粋が詰まった作品を、手に取って体感してください!

場所|Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~21:00 ※緊急事態宣言期間中は~20:00
定休日|不定休

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text: Takashi Kato photo: Kazuya Hayashi
2021年2月号「最先端のホテルへ」


≫Discover Japan、オンラインショップはじめました。「全国の有名ギャラリーが注目するうつわ作家」

≫まるで○○? なグラス。Fenom×Sghr スガハラがコラボした「ミズモレグラス」

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