PRODUCT

人気書店が選ぶ
いま読んでおきたい100冊
– HISTORY –

2020.6.8
<b>人気書店が選ぶ<br class=“none” />いま読んでおきたい100冊<br class=“none” />– HISTORY –</b><br class=“none” />

“身になる読書”をするなら教養を、そして娯楽を。人気書店のあの人から、いまこそおすすめしたい一冊をジャンルごとに選んでもらった計100冊を一挙大公開。今回は「歴史」に関する本を選書していただきました。

世の中を動かしてきた人の思想や出来事から、いまの自分や現状を振り返るきっかけとなる本に出合える歴史ジャンル。本を通じて新しい考え方にたどり着くことも。

21.『なぜ歴史を学ぶのか』

アメリカの歴史学者による歴史学入門書。トランプ政権の嘘、ホロコースト否認論、白人至上主義のテロや原爆展論争など、具体的な事件を題材に挙げながら、現代の歴史学に何ができるのか、その可能性を問い掛ける。

▼ジュンク堂書店 池袋本店/森 暁子さんのオススメ
現在の世情にも切り込むアクチュアルな歴史学入門書。いまこそ、なぜ歴史を知るべきなのか、原点に立ち返っていまの我々とこれからの社会について考えたい。

著者:リン・ハント
価格:1760円
発行:岩波書店(2019年)

22.『関西弁で読む遠野物語』

岩手県遠野地方に伝わる逸話や伝承を民俗学者の柳田国男がまとめ、1910年に出版した『遠野物語』を文語体から関西弁に翻訳。親しみある言葉によって、本来、語りによって伝えられてきた物語が現代に生き生きとよみがえる。

▼ホホホ座 浄土寺店/山下 賢二さんのオススメ
関西弁という日常の言葉に変換されることで、『遠野物語』が口頭伝承されてきたものであることにあらためて気づかされ、より身近なものに感じられると思います。

著者:柳田国男
価格:1760円
発行:エクスナレッジ(2020年)

23.『戦場のコックたち』

19歳の合衆国陸軍コック兵・ティムは、戦地で仲間と興じる、日常のささやかな謎解きを心の慰めとしているが、戦争が激しくなるにつれ、日常が日常であるかも怪しくなっていく。

▼紀伊國屋書店 新宿本店/池上 晃子さんオススメ
歴史を知るのに早い遅いもなく、かつノンフィクションである必要がないと気づかされました。戦争を知らないすべての方に読んでいただきたい作品です。

著者:深緑野分
価格:1078円
発行:東京創元社(2019年)

24–25.『ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く(上)(下)』

ショック・ドクトリンは惨事便乗型資本主義を意味する。戦争や自然災害などの危機につけ込み、あるいはそれを意図的に招くことで権力者は何をしてきたのか——その正体を暴く。

▼plateau books/贄川 雪さんのオススメ
翻訳版が出版されたのが2011年、当時非常に注目された本。皆の不安につけこみ火事場泥棒がやりたい放題。危機を乗り越えたことを大義名分に、過激な政策や個人利益の追求がなされる。って、それ今回もじゃない? 歴史に学び、権力者に好き勝手されない免疫をつけるために読みたい一冊。自力で考え、現状を乗り越えようと努めている人におすすめです。

著者:ナオミ・クライン
価格:各2750円
発行:岩波書店(2011年)

26.『通勤の社会史 毎日5億人が通勤する理由』

19世紀に生まれ、人々の暮らしと都市を激変させた「通勤」こそ、近代社会発展の原動力であるととらえる。本書では通勤の歴史と現状を分析し、未来の通勤を考察する。

▼双子のライオン堂/竹田 信弥さんのオススメ
いまリモートワークという言葉が大きくなっています。一方で『通勤』という概念が変容する可能性があるかもしれません。本書は通勤の歴史を抑えて、未来の可能性にまで思考を広げています。通勤はなぜ必要なのかを考えるための一冊。ちなみに僕は通勤が好きです。もちとん、通勤したくない人にもぜひ読んでほしい。

著者:イアン・ゲートリー
価格:2860円
発行:太田出版(2016年)

27.『迷うことについて』

作家であり歴史家、アクティヴィストでもある著者自身の物語である自伝とともに、アメリカを中心にした歴史と文化史をつづった哲学的エッセイ集。迷うことの意義を探る。

▼文喫 六本木/清水 勇気さんのオススメ
歴史を歩きながら、失われたものを探す思索の書。自分の中に歴史を読むとき、それは失われた記憶、失われた他者と対面することでもあると教えてくれます。

著者:レベッカ・ソルニット
価格:2640円
発行:左右社(2019年)

28.『信長 「歴史的人間」とは何か』

“信長が時代をつくったのではなく、時代が信長を要請した”。宗教、土地、軍事、国家、社会という5つの視点から、天才的な武将か否かだけではない「歴史的人間」としての信長の姿を明らかにする。

▼ブックスルーエ/花本 武さんのオススメ
織田信長という人物が日本の歴史に果たした役割に再考を促す知的エンターテインメントです。天才的な武将か凡庸な野心家なのか、というように論じた評伝と違い、歴史学をベースにした物の考え方をも指南する明快な歴史書です。

著者:本郷和人
価格:1980円
発行:トランスビュー(2019年)

29–30.『銃・病原菌・鉄(上)(下)』

分子生物学、地理学、文化人類学、言語学、宗教学などさまざまな分野の最新知見を編み上げることで、1万3000年にわたる人類史の謎を解き明かす。ピュリッツァー賞受賞作。

▼ブックスキューブリック/大井 実さんのオススメ
ピューリッツァー賞、国際コスモス賞、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位を受賞した名著だが、大部なので敬遠されがち。ゆったりとした時間がもてるからこそ、トライしてみたい。今回のパンデミックが時代の大きな転換点になるかもしれない。病原菌が人類の運命を動かしてきた歴史を知ることのできる本書はまさにタイムリーな一冊。

著者:ジャレド・ダイアモンド
価格:各990円
発行:草思社文庫(2012年)

31.『日本発酵紀行』

発酵デザイナーの小倉ヒラクさんが47都道府県をめぐって、それぞれの土地の発酵の現場を取材。発酵文化からその土地の歴史や風土、そこで暮らす人々の暮らしが見えてくる。

▼恵文社 一乗寺店/鎌田 裕樹さんオススメ
著者ならではの視点は、食文化、歴史を敬う心から生まれているように思います。古きを温める。今日を生きる私たちも、長い歴史の先に生活しています。

著者:小倉ヒラク
価格:1980円
発行:D&DERARTMENT PROJECT(2019年)

 

SELECTOR

※各店舗は状況により休業している場合があります。
また営業時間・定休日は随時変動しているため、ウェブサイト等をご確認ください
国内ほか海外にも店舗をもつ大型書店
『紀伊國屋書店 新宿本店』

住所:東京都新宿区新宿3-17-7
Tel:03-3354-0131
営業時間:10:00〜21:00
定休日:なし
www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/

世界の美しい10の本屋に選ばれた京都の名店
『恵文社 一乗寺店』

住所:京都府京都市左京区一乗寺払殿町10
Tel:075-711-5919

営業時間:10:00〜19:00
定休日:なし
www.keibunsha-books.com

専門書なども多数取り揃える
『ジュンク堂書店 池袋本店』

住所:東京都豊島区南池袋2-15-5
Tel:03-5956-6111
営業時間:10:00〜21:00
定休日:なし
https://honto.jp/store/detail_1570019_14HB320.html

作家や研究者によって選書された本が並ぶ個性派
『双子のライオン堂』

住所:東京都港区赤坂6-5-21-101
Tel:050-5276-8698
営業時間:15:00〜21:00
定休日:日・月・火曜
https://liondo.jp

“ゆっくり本を読む”を提供する新刊書店
『plateau books』

住所:東京都文京区白山5-1-15 ラークヒルズ文京白山 2F
営業時間:12:00〜18:00
定休日:月〜木曜
https://plateau-books.com

本との出会いが楽しめる本屋
『文喫 六本木』

住所:東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビルディング1F
Tel:03-6438-9120
営業時間:9:00〜22:00(L.O.21:30 )
定休日:不定休
https://bunkitsu.jp

地域に根差した小さな総合書店
『ブックスキューブリックけやき通り店』

住所:福岡市中央区赤坂2-1-12
Tel:092-711-1180
営業時間:11:00〜19:00
定休日:月曜(祝日の場合は営業)
www.bookskubrick.jp

「花本棚」と呼ばれる独自の棚づくりが評判
『ブックスルーエ』

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-3
Tel:0422-22-5677
営業時間:9:00〜22:30
定休日:なし
www.books-ruhe.co.jp

全国10店舗、さまざまな形態で展開する本の多いお土産屋
『ホホホ座 浄土寺店』

住所:京都市左京区浄土寺馬場町71
Tel:075-741-6501
営業時間:11:00〜19:00
定休日:元日
http://hohohoza.com

アートやカルチャーの洋書ならまずここへ
『六本木 蔦屋書店』

住所:東京都港区六本木6-11-1 六本木ヒルズ 六本木
けやき坂通り
Tel:03-5775-1515
営業時間:7:00〜24:00
定休日:不定休
https://store.tsite.jp/roppongi/

文=大森菜央、中森葉月、成田美友、山本章子 写真=山平敦史


執筆=4月13日
text=Risaburo Endo illust=Takako Shukuwa
2020年6月号 特集「おうち時間。」


≫人気書店が選ぶいま読んでおきたい100冊– LITERATURE –

≫歴史に関する記事一覧はこちら

RECOMMEND

READ MORE

メールマガジン購読