《関西エリア》
建築・デザインでめぐる
“おすすめ温泉&サウナ” 5選
日帰りで行ける、ユニークな体験。

日本各地には、“デザイン”も楽しめる温泉やサウナが点在する。日々の疲れを癒す非日常空間を、8つのエリアに分け、40カ所にまとめた。
今回の関西エリアでは、温泉とサウナだけじゃない様々な魅力を持つ、5つの温泉&サウナ施設をご紹介!
京都府《ぎょうざ湯2》
風に揺られてととのう餃子店併設サウナの2号店

サウナの後に餃子とビールを食す。そんな最強の組み合わせを提案する京都「夷川餃子なかじま」の本店屋上に設けられたサウナ「ぎょうざ湯2」は、洛中ながらも静かな空間が広がる別世界。雨天であれば火照った身体を雨で冷やし、晴天であれば青空と一体になってととのうといった、雨・晴いずれも楽しめる数少ないサウナである。

〈設計〉
KOUEI
〈サウナデータ〉
収容人数|3~10名
タイプ|ドライサウナ
温度|90℃
水風呂の温度|13℃
休憩スペース|飲食店
そのほかの設備|露天風呂、無重力ベッド
〈施設データ〉
住所|京都府京都市中京区西洞院通夷川下ル薬師町652-1
Tel|075-223-0141
料金|2名7700円(3名以降1650円追加)
利用時間|10:00~23:20
定休日| 年末年始
HP|https://ebisugawa-sauna.com
大阪府《大阪サウナDESSE》
既存の枠にとらわれないユニークな発想のサウナが点在

初心者もサウナーも本格的な体験ができる都市型サウナ。200坪を超える敷地内には、茶のロウリュを楽しむ「茶室サウナ」や、会議や飲食も可能な「結びサウナ」など、エストニアの知見を生かした8つの個性あふれるサウナが点在。それらをゆるやかにつなぐのが浴室内を流れる川であり、「川サウナ」では水風呂代わりに川にそのまま飛び込める。
〈設計〉
太田 翔(OSTR)
〈サウナデータ〉
収容人数|合計約50名(全8種)
タイプ|8種
温度|85~100℃
水風呂の温度|約7~17℃(4種)
休憩スペース|半外気浴
そのほかの設備|ラウンジ
〈施設データ〉
住所|大阪府大阪市中央区南船場3–6-18 ケーズビル心斎橋4F
Tel|06-4256-4137
料金|フリーコース 3700円
利用時間|11:00~翌9:00
定休日| 不定休
HP|https://desse.osaka
三重県《VISON 本草湯》
刻々と変わりゆく季節を72種の薬草湯で表現

日本最大級の商業リゾート「VISON」の中核を担う温浴施設。季節を表す方式のひとつである「七十ニ候(しちじゅうにこう)」を基に、ロート製薬と三重大学が開発した薬草湯を提供。
三重の風土に合わせてつくられた72種類の薬草湯が5日ごとに楽しめる。自然とつながる繊細な入浴感覚を目指しているため、施設内には目隠し塀がない。

〈設計〉
赤坂知也建築設計事務所、スペースアップ設計工房、船谷建設
〈サウナデータ〉
泉温|-
湯の色|-
加温|-
加水|-
かけ流し|-
適応症|-
風呂の種類|内湯、外湯
〈施設データ〉
住所|三重県多気郡多気町ヴィソン672-1
Tel|0598-39-3900
料金|大人(中学生以上)平日1000円、土・日曜、祝日1200円、子ども(3歳以上)平日500円、土・日曜、祝日600円
利用時間|6:00~24:00
定休日| なし
HP|https://vison.jp/shop/detail.php?id=63
三重県《VISONサウナ》
VISON 本草湯の薬草を使用したフィンランド式の本格サウナ

サウナイベントなどを手掛ける「サウナタウン」がプロデュース。身体と環境のつながりを楽しむといったVISONの環境に合わせたサウナセットは、本場フィンランドのサウナ小屋さながら。日本では珍しい2階建ての小屋内には、薪・電気ストーブを贅沢にも3台設置。薬草の美しい香りに包まれており、座る場所によって温度の違いが楽しめる。

〈設計〉
非公開
〈サウナデータ〉
収容人数|15名
タイプ|フィンランド式
温度|1F 75℃、2F 80~85℃
水風呂の温度|非公開
休憩スペース|外気浴
そのほかの設備|-
〈施設データ〉
住所|三重県多気郡多気町ヴィソン672-1
Tel|0598-39-3900
料金|大人(中学生以上)平日1000円、土・日曜、祝日1200円、子ども(3歳以上)平日500円、土・日曜、祝日600円
利用時間|10:00~22:00
定休日| なし
HP|https://vison.jp/shop/detail.php?id=133
兵庫県《小林屋》
趣が異なる「侘・寂・幽玄」3つの内湯を自由に楽しむ

城崎温泉の中心地にて、創業300年の歴史を誇る温泉旅館。木造旅館が軒を並べる温泉街の中でもひと際歴史を感じさせる建物であり、2015年には登録有形文化財に指定。
老朽化した建物を修繕すべくはじまった令和の大改修では、歴史的意匠を生かしつつも現代的なデザインへと刷新。内装が異なる3つの内湯もモダンに生まれ変わった。

〈設計〉
SUPPOSE DESIGN OFFICE(吉田 愛、谷尻 誠)
〈温泉データ〉
風呂の種類|ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
泉温|42℃(内湯温度)、源泉(集中配管式)からは60℃
湯の色|無色透明
加温|なし
加水|なし
かけ流し|なし
適応症|神経痛、筋肉痛、うちみなど
泉質|デザイン、大きさの異なる3つの内湯(貸切風呂)
〈施設データ〉
住所|兵庫県豊岡市城崎町湯島369
Tel|0796-32-2424
料金|宿泊者のみ利用可
利用時間|15:00~23:00、6:30~9:00
定休日| 不定休
HP|https://kobayashiya.co.jp
line
text:Natsu Arai
2025年2月号「温泉のチカラ」