《萬金コーラ/伊勢くすり本舗》
600年の歴史を持つ伝統薬を由来にしたクラフトコーラ
いま話題のノンアルコールドリンク、クラフトコーラ。つくられる土地の食材や風土を生かしたその味わいは、飲むだけで旅気分を味わえる。
今回紹介するのは、伊勢神宮のお膝元・三重県伊勢市で約600年愛される常備薬「萬金丹(まんきんたん)」を由来とする、伊勢くすり本舗の「萬金コーラ(まんきんコーラ)」。和漢植物10種類を配合した、身体が”ととのう”コーラとは?
伊勢参りの旅人が求めた安心の伝統薬
お腹の調子がよくないとき、苦味と香りに合わせて記憶の片隅からよみがえる、懐かしい丸薬。1570年創業の伊勢くすり本舗の「萬金丹」は、江戸時代、お伊勢参りが盛んになり、荷物にならず実益もある土産物として全国に広まり、薬籠などに入れて道中お守りとして親しまれた。古典落語の演題や、テレビドラマ「水戸黄門」などでも取り上げられたことからも、その浸透度がうかがえる。伊勢の伝統薬は長い歴史を通じて、庶民が病を患ったときの拠りどころとして親しまれ、現代まで受け継がれている。
24代目で現代表の加藤宏明さんは、子どもの頃から家業を継ぐことを志していた。大学では薬学部に進んで知識や経験を詰み、アメリカと中国に留学し、医療の見識を深めた。その後、総合商社を経て家業に参画。しかしながら、伊勢くすり本舗の前身となる加藤延寿軒は経営不振により2004年に買収されてしまう。
そんなとき加藤さんは、もともと家業で薬草園を保有して薬草栽培を行っていたことを思い出し、原点に立ち返って“日本の薬草”の可能性を発信するべく、自ら伊勢くすり本舗を創業した。
伝統を守りつつ、若い世代に馴染みやすく親しみやすいように形を変え、また次の世代につなげていく。日本文化で続いている多くのもののように、時代により改良を加えながらも原点を忘れずに守っていく。そんな想いのもと「萬金コーラ」が出来上がった。
カラダにやさしい爽やかな飲み心地の
伝統和漢クラフトコーラ
「伊勢の国 萬金コーラ」は、厳選された黒糖に加え、10種類の和漢植物を配合した、身体にやさしく爽やかな飲み心地のコーラシロップだ。600年以上の歴史を持つ伝統薬「萬金丹」のエッセンスが感じられるドリンクとしてつくられた。
和漢植物は萬金丹の主成分でもある阿仙薬、甘草、桂皮、丁字を配合。コーラシロップとして風味豊かな黒糖を加え、和漢植物のスパイシーさがマッチした爽やかな飲料に仕上げられている。
また保存料や香料などの化学物質を一切使用せず、三温糖と黒糖の風味を生かし、和漢植物と一緒にじっくりと煮出している。すべて手づくりで製造されるため、数量限定での販売となっている。
飲み方は炭酸水やホットミルク、酒で割ってもよし、ヨーグルトなどにかけるとデザートとしても楽しめる。暑い時期や寒い時期など季節を問わずアレンジできるのも魅力的だ。
伊勢の伝統を気軽に味わえる萬金コーラ。江戸時代に伊勢参りで萬金丹を求めた旅人に想いを馳せながら味わってみてはいかがだろうか。
萬金コーラ
価格|1500円(150㎖)
原材料|三温糖、黒糖、レモン果汁、グローブ、ジンジャー、レモングラス、ブラックペッパー、カンゾウ、アセンヤク、ケイヒ、ナツメグ、バニラ
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