《中国・四国エリア②》
建築・デザインでめぐる
“おすすめ温泉&サウナ” 8選
アートな空間が癒しをもたらす。

日本各地には、“デザイン”も楽しめる温泉やサウナが点在する。日々の疲れを癒す非日常空間を、8つのエリアに分け、40カ所にまとめた。
今回の中国・四国エリアでは、アートを堪能できる施設から、歴史や伝統を感じることができる施設など、8つの温泉&サウナをご紹介!
愛媛県《木屋旅館》
歴史とデザインが織りなす異空間を一棟まるごと貸し切る贅沢

犬養毅や司馬遼太郎が宿泊したことでも知られる宿。一度は廃業したものの、建築家・永山祐子氏をはじめとしたプロジェクトメンバーにより、アートと歴史を融合させた一棟貸切型の宿へと生まれ変わった。浴室は黒を基調とした現代風のモダンなつくりだが、かつて敷かれていたタイルを残すなど、往時の姿も垣間見える。
〈設計〉
建築家・永山祐子
〈温泉データ〉
泉質|-
泉温|-
湯の色|-
加温|-
加水|-
かけ流し|-
適応症|-
風呂の種類|内湯
〈施設データ〉
住所|愛媛県宇和島市本町追手2-8-2
Tel|0895-22-0101
料金|1泊朝食付(施設利用料)4万6200円~(2名から利用可)
利用時間|15:00~翌11:00
定休日| なし
HP|https://kiyaryokan.com
愛媛県《道後温泉本館》
歴史の重みを肌で感じる重要文化財での湯浴み

公衆浴場ではじめて国の重要文化財に指定され、いまなお現役で活躍する道後温泉のシンボル。一番古い棟は明治27年に改築され、異なる時代の建物様式が調和した壮麗な木造三層楼は2024年に保存修理工事を終えたばかり。地元の人々が銭湯感覚で利用する「神の湯」と高級感あふれる「霊の湯」があり、どちらも往時の面影が残る。
〈設計〉
坂本又八郎
〈温泉データ〉
泉質|アルカリ性単純温泉
泉温|42℃
湯の色|無色透明
加温|なし
加水|なし
かけ流し|あり
適応症|関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症など
風呂の種類|内湯
〈施設データ〉
住所|愛媛県松山市道後湯之町5-6
Tel|089-921-5141
料金|大人(12歳以上)700円、小人(2~11歳)350円※コースにより異なる
利用時間|6:00~23:00(札止22:30)※コースにより異なる
定休日| なし(12月に1日臨時休業あり)
HP|https://dogo.jp/onsen/honkan
愛媛県《道後温泉別館 飛鳥乃湯泉》
「温泉×アート」が融合した身も心も洗われる道後の新湯

愛媛の伝統工芸と最先端のアートが楽しめる、湯屋という名のミュージアム。聖徳太子の来浴や斉明天皇の行幸といった物語や伝説にあやかり、建物には飛鳥時代の建築様式を採用。館内には和歌をモチーフにした砥部焼の陶板壁画や菊間瓦のあんどんをはじめ、愛媛の豪華絢爛な工芸品が点在。伝統をちりばめた雅な世界観が味わえる。
〈設計〉
松山市建築委託業者
〈温泉データ〉
泉質|アルカリ性単純温泉
泉温|42℃
湯の色|無色透明
加温|なし
加水|なし
かけ流し|あり
適応症|関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症など
風呂の種類|内湯、露天風呂
〈施設データ〉
住所|愛媛県松山市道後湯之町19-22
Tel|089-932-1126
料金|大人(12歳以上)610円、小人(2〜11歳)300円※コースにより異なる
利用時間|6:00~23:00(札止22:30)※コースにより異なる
定休日| なし(12月に1日臨時休業あり)
HP|https://dogo.jp/onsen/asuka
愛媛県《道後温泉 椿の湯》
道後をシンプルに楽しむ市民のリラックス空間

松山市民の「親しみの湯」として知られる公衆浴場。蔵屋敷風の落ち着いた雰囲気は、建物全体がL字型と特徴的。道後温泉が誇る“3つの湯”の中でもアットホームな浴場だが、温泉は道後温泉本館と同じく無加温・無加水の源泉かけ流し。花崗岩を使用した浴室には道後温泉特有の湯釜も置かれるなど、時間を気にすることなく道後の湯が楽しめる。
〈設計〉
松山市建築委託業者
〈温泉データ〉
泉質|アルカリ性単純温泉
泉温|42℃
湯の色|無色透明
加温|なし
加水|なし
かけ流し|あり
適応症|関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症など
風呂の種類|内湯
〈施設データ〉
住所|愛媛県松山市道後湯之町19-22
Tel|089-935-6586
料金|大人(12歳以上)450円、小人(2〜11歳)150円
利用時間|6:30~23:00(札止22:30)
定休日| なし(12月に1日臨時休業あり)
HP|https://dogo.jp/onsen/tsubaki
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10|九州・沖縄エリア①
11|九州・沖縄エリア②
text:Natsu Arai
2025年2月号「温泉のチカラ」