橘ケンチが十和田の美景と温泉に癒される
青森県《星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル》前編
EXILE橘ケンチさんが、「星野リゾート 青森屋」の次に向かったのは、青森県十和田市にある、国立公園の特別保護地区・奥入瀬渓流沿いに建つ唯一のホテル「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」。そこで待っていた大自然に没入できる至極の時間とは?
紅葉、冬景色、新緑…
奥入瀬は、四季が楽しい
「星野リゾート 青森屋」から西進し、訪れたのは十和田湖エリア。雄大な湖から流れ出る奥入瀬川の上流約14㎞に延びる奥入瀬渓流は、国立公園内の特別保護地区に指定されている。ブナ林や苔、シダなどの植物が原生的な自然美をつくり出し、さまざまな野鳥や動物が生息する渓流沿いに建つのが「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」だ。
ラグジュアリーな落ち着きに満ちたロビーを抜けて迎えてくれたのは、稀代の芸術家・岡本太郎作の大暖炉『森の神話』だ。鳥やキノコ、森の妖精が共存する様子を表現した巨大な作品に、ケンチさんが目を奪われている。そこから西館へと抜ける途上にあるパブリックスペース「渓流-BASE」には、本物のホソバオキナゴケを使用した幅8.5mの「苔アートウォール」、そして岡本太郎の遺作である大暖炉『河神』が存在感を放っている。
「インパクトは強いですが不思議と心が落ち着き、ずっと見入っていると思考が深まってくる。それは、このホテル全体に自然を慈しむ想いが漂っているからだと思います」とケンチさんは、しばし物思いにふけっていた。
奥入瀬渓流ホテルのコンセプトは「渓流スローライフ」。奥入瀬渓流の自然に包まれる至福の寛ぎは、「渓流スイートルーム」で如実に感じられる。120㎡の広々とした空間に配されたのは、コブシの木を用いたインテリアウォール、ケヤキとブルーの樹脂で清冽な渓流を表現したダイニングテーブル、ベッドボード上の壁には本物の苔を使用した壁画。そして、客室温泉の眼前には渓流の絶景が広がり、鳥の声や木々をなでる風、せせらぎの音が奏でられている。
「森の中で休息しているような空間に心から癒されます。俗世を忘れ、命の洗濯をする滞在に最適ですね」とケンチさんは心からリラックスしている様子だ。
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奥入瀬渓流を望む温泉とサウナへ
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text: Ryosuke Fujitani photo: Norihito Suzuki
2024年1月号「ニッポンの酒最前線」