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「滋賀県立美術館」が”地域とつながる”をテーマに生まれ変わる。

2021.6.14
「滋賀県立美術館」が”地域とつながる”をテーマに生まれ変わる。
エントランス
外にもベンチやテーブルを配置し、イベントの開催も予定

滋賀県立近代美術館が改修工事のための一時休館を経て「滋賀県立美術館」として、2021年6月27日(日)に開館する。

滋賀県立美術館は、1984年に滋賀県立近代美術館として開館し、収蔵点数は2021年3月現在で1809件と県立の美術館としては比較的小さい規模ではあるが、日本画家の小倉遊亀や染織家の志村ふくみのコレクションは国内随一を誇っている。また、マーク・ロスコやロバート・ラウシェンバーグなど、いわゆる戦後アメリカ美術を代表する作家の良作を収蔵していることでも知られており、2016年からは、アール・ブリュットの作品の収集もスタートさせた。教育普及活動でも、開館当初から実施しているワークショップやアートゲームを用いた鑑賞教育などの先進的な取り組みは、全国に誇れるものとなっている。

キッズスペース
子どもと一緒に本を読んだり休憩ができる

創造(Creation)と問いかけ(Ask)
滋賀を中心にして、障害のあるなしに関係なく、また、ジェンダーバランスにも留意しながら、創造の場を支える。その上で、「アートって、人間にとってなんなんだろうか」という問いを考えたくなるような展示を実施するとともに、これまで以上にユニークなコレクションをつくりあげていく。

地域(Local)と学び(Learning)
「滋賀っておもしろい!」と言いたくなるように、県内の個人や企業・団体の協力を得ながら、地域の多様な魅力をリサーチして広く発信する。また、県民を中心に、子どもから大人まで、ビギナーから学者まで、ユニバーサルの理念のもとに、一人ひとりの学びに貢献するプログラムを実施。

これら「創造(Creation)」「問いかけ(Ask)」「地域(Local)「学び(Learning)」の4つ(CALL)を軸にすることで、滋賀県立美術館は、これからますます変動していく社会に対しても、柔軟にかわりながらかかわり続けることができるはず。そして、この「つねにフレッシュなミュージアム」というモデルを滋賀から発信し、今後の展開へと結びつけていく。

エントランス・ロビー
カフェ&ショップやテーブル、椅子が配置

エントランス・ロビーおよびその周辺を、美術館と来館者の出会いや交流の場となる「ウェルカムゾーン」と位置づけ、統一的なコンセプトでデザインされた空間として整備。生まれ変わった「滋賀県立美術館」で居心地の良い時間を過ごしてみてはいかが?

滋賀県立美術館(旧滋賀県立近代美術館)
開館日|2021年6月27日(日)
住所|滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
TEL|077-543-2111
開館時間|9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日|毎週日曜日(祝日の場合は開館し、翌日が休館)、年末年始、展示入替期間等
入場料|常設展:一般540円 企画展:展覧会によって異なる
https://www.shigamuseum.jp/


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