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ロボットデザイナー・松井龍哉氏が手がける、本藍染ガラスアート「鳳凰の卵」を平等院に奉納

2021.4.27
ロボットデザイナー・松井龍哉氏が手がける、本藍染ガラスアート「鳳凰の卵」を平等院に奉納
œuf ho-oh(鳳凰の卵)※イメージ

フラワー・ロボティクス株式会社は、新型コロナウイルス感染症終息を祈念し発足した「平等院奉納プロジェクト」に参画し、本藍染ガラスアート作品「oeuf ho-oh(鳳凰の卵)」を京都府宇治市・平等院へ奉納することになった。

2052年に開創一千年を迎える平等院。「oeuf ho-oh(鳳凰の卵)」と名付けた奉納作品は、来る新たな千年に向けた平穏と繁栄の祈りも込められている。この作品は2021年7月より3ヶ月間、「平等院ミュージアム鳳翔館」に展示予定。

œuf ho-oh(鳳凰の卵)※イメージ

「oeuf ho-oh(鳳凰の卵)」は、ロボットデザイナーであり美術家としても活動する松井龍哉が「コロナ禍の世を鎮め、次の世を担う為に平等院の鳳凰が産んだ卵」から着想したアート作品。

2つの卵が産み落とされた平等院を映す水面は、日本の伝統色である「藍」で表現。国選定の阿波藍製造技術無形文化財保持者・佐藤昭人氏による「蒅藍(すくもあい)」を用い、本藍染雅織工房の藍染師・中西秀典氏が製作した本藍染布を、富山ガラス工房館長・野田雄一氏監修のもと高透過ガラスと光学ガラスを使用した組ガラスで挟んだもの。

古来薬草として非常に重宝され、日本人の身体を守ってきた藍と、最新技術の粋を集めたガラスを合わせることで、今日までの歴史と受け継がれた技術がコロナ禍を克服し、将来に渡って続いていくことへの願いが込められている。

フラワー・ロボティクス株式会社
2001年の創業から”ロボットを日常の風景にする”ことをビジョンとし、工業デザインを軸としたロボットの企画/開発をおこなう。ヒューマノイドロボット「Posy」「Palette」、自律移動型ロボット「Patin(パタン)」などを自社開発。Patinは2017年より、ヴィトラデザインミュージアムからはじまった国際的なロボットデザインの巡回展「Hello, Robot」展に出展中。その他、KDDI社のスマートフォン+ロボット「Polaris」やIHI社の電気自動車用非接触充電器「B/C」のプロトタイプデザインなどロボット以外の工業デザインや、企業/団体のCI計画から空間までのトータルデザインなど幅広くプロジェクトを展開している。http://www.flower-robotics.com

松井龍哉(まつい・たつや)
フラワー・ロボティクス株式会社代表/ロボットデザイナー/美術家
1969年東京生まれ。91年日本大学藝術学部卒業後、丹下健三・都市・建築設計研究所を経て渡仏。科学技術振興事業団にてヒューマノイドロボット「PINO」などのデザインに携わる。2001年フラワー・ロボティクス社設立。これまでに様々なロボットのデザイン/開発に携わる。ニューヨーク近代美術館、ベネチアビエンナーレ、ルーヴル美術館内パリ装飾美術館等でオリジナルロボットの展示を実施。また近年は美術家として現代美術作品を制作/発表し収集されている。iFデザイン賞(ドイツ)red dotデザイン賞(ドイツ)など受賞多数、日本大学藝術学部客員教授. 東京理科大学非常勤講師等兼任。

平等院奉納プロジェクトオフィシャルページ
https://www.byodoin-hono.jp/

平等院
https://www.byodoin.or.jp/


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