TRADITION

北海道の大自然に捧げる
『アイヌの祈りーカムイノミー 』|カムイと生きる

2020.10.14
北海道の大自然に捧げる<br>『アイヌの祈りーカムイノミー 』|<small>カムイと生きる</small>

今、全世界からアイヌ民族、先住民族は注目されている。

2020年には、初めての国立アイヌ民族博物館を敷地内に創設するウポポイ(民族共生象徴空間)が北海道・白老に開業。出版界でもアイヌの少女を主役にした漫画「ゴールデンカムイ」はシリーズ累計1,000万部を突破、アニメーション化されている。

この本は、ウポポイ(民族共生象徴空間)・国立アイヌ民族博物館開業を記念して、各地でアイヌ文化を守る方々のサポートを受けながら、写真家・堀内昭彦が北海道をくまなく巡り、大自然の中でカムイに祈りと舞を捧げる姿を捉えた写真でつくられている。今も生きるアイヌ文化を守るため、懸命に生きるアイヌの真の姿を伝える一冊となっている。

≫ウポポイ(民族共生象徴空間)の記事を読む

 

堀内昭彦(ほりうち・あきひこ)
兵庫県西宮市生まれ。1991年、東京から北海道へ移住。2009年から奈良と北海道の二拠点で撮影をつづける。
「日本の原風景」をテーマとし、奈良をはじめ古都の風景や、北海道の雄大なありのままの自然の風景など、いにしえからかわることのない神秘的な景色を撮影し続けてきた。一方、ヨーロッパの田舎を取材したことをきっかけに、クラッシックの作曲家の足跡をたどる写真なども手がける。音楽への興味は国内にも向かい、邦楽の源流を探る旅を通じて撮影した写真の発表により、日本文化の素晴らしさを発信し続けている。近年、ライフワークとして「日本の聖地や祈り」をテーマに撮影をはじめ、アイヌ民族の文化と出会う。
既刊本として「カムイの世界: 語り継がれるアイヌの心」(新潮社)、「ブラームス音楽の森へ」「ショパンの世界へ」(世界文化社)、おとなの奈良「絶景を旅する」「心を澄ます旅」(淡交社)、「ショパン紀行」(東京書籍)など。

ウポポ リㇺセ 歌と踊り

アイヌは嬉しい時も悲しい時も、歌い踊る
フッタレチュイ 黒髪の踊り 心臓比べの踊り 松の木の踊り
ポロト湖畔に響くムックㇼ
根釧原野の湖
カムイノミ 神への祈り

『アイヌの祈りーカムイノミー 』
価格|3300円(税込)
B5 並製本 144頁(ダブルトーン120頁)
写真・著/堀内昭彦、寄稿/関根真紀、床州生、野本正博
発行元|求龍堂
https://www.kyuryudo.co.jp/


北海道・阿寒湖でアイヌの美意識に触れる。

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