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ザ・ペニンシュラ東京
《ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ》
XO醤
|一流ホテルの美味しい名作⑨

2024.5.30
ザ・ペニンシュラ東京<br>《ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ》<br>XO醤<br><small>|一流ホテルの美味しい名作⑨</small>

一流ホテルには一流のおいしさがある。先人がつくり上げて大切に受け継いできた日本のホテルが贈る美味しいものがたりをじっくりと愉しみ、そして味わってほしい。
 
今回はザ・ペニンシュラ東京「ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ」のXO醤を紹介。1980年代に誕生し、世界へと一気に広がったザ・ペニンシュラ香港発祥の調味料だ。

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究極の中華調味料は
そのままおつまみにもなる

皇居外苑の美しい緑を望み、洗練された大人の街に佇む「ザ・ペニンシュラ東京」は、香港の最高峰ホテルグループ「ザ・ペニンシュラホテルズ」が運営するラグジュアリーホテル。
 
すべてにおいて最上級を追求するため、創業150年以上の歴史あるホテルグループながら、世界にペニンシュラを冠するホテルはわずか12軒。しかし、その真摯な姿勢ゆえに、世界中のセレブリティから愛されてきた。そんなペニンシュラの名物といえば、中華調味料の「XO醤」だ。
 
料理を格上げする中華調味料として知られるXO醤は、ザ・ペニンシュラ香港発祥の調味料だ。1980年代、ザ・ペニンシュラ香港の中国料理レストランの常連に「味噌のほかにほかのテーブルソースはないの?」とリクエストされたことで、料理長やスタッフが最上級ソースづくりに挑戦。
 
乾燥ホタテの干し貝柱、金華ハム、干し海老、エシャロット、唐がらしなど、最高級の食材で試作を繰り返し開発。ホテル仕込みの極上XO醤は、ペニンシュラから世界へと一気に広がった。
 
ザ・ペニンシュラ東京では開業以来、日本人の舌に合わせて食べやすくアレンジしたオリジナルXO醤を販売。ホテル内の中国料理店「ヘイフンテラス」の料理人が、金華ハムや干し貝柱を蒸して細かくし、干し貝柱の蒸し汁と氷砂糖を煮詰めた汁で火入れするなど、丹精込めてつくり上げている。店で味わったゲストが、その美味しさに驚き手土産にすることも多いと言う。
 
海鮮の旨みと適度な辛みは、炒め物や蒸し物に合わせて、ご飯や豆腐にのせて、そのままで酒肴として、愉しめる。ホームパーティの手土産にして、発祥ものがたりを語れば、場が盛り上がるはずだ。

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ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ
住所|東京都千代田区有楽町1-8-1 B1F
Tel|03-6270-2888
営業時間|11:00〜18:00
定休日|なし
価格|6480円
サイズ|200g
消費期限|約1年

text: Yukiko Mori photo: Maiko Fukui
Discover Japan 2024年5月号「進化するホテル」

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