ホテルニューオータニ
《パティスリーSATSUKI》
スーパーメロンショートケーキ
|一流ホテルの美味しい名作①
一流ホテルには一流のおいしさがある。先人がつくり上げて大切に受け継いできた日本のホテルが贈る美味しいものがたりをじっくりと愉しみ、そして味わってほしい。
今回はホテルニューオータニ「パティスリーSATSUKI」のスーパーメロンショートケーキを紹介。糖度14度以上の極上メロンを贅沢に使った1日40個限定の逸品だ。
糖度14度以上のマスクメロンを贅沢に。
輝きの秘密は“吉野の葛”にあり!
真っ白なクリームを宝石のように煌めくメロンがぎっしりと埋め尽くす。誰をも驚愕させる威風堂々たる佇まいの「スーパーメロンショートケーキ」は、日本のホテル界をリードしてきた上質さと貫禄を誇る「ホテルニューオータニ」らしいシグネチャーだ。
スーパーメロンショートケーキは、2004年の開業40周年記念事業として、シェフパティシエ(現在は総料理長)中島眞介氏が陣頭指揮を執ってホテルの英知を集めて開発した極上尽くしのショートケーキシリーズのひとつ。イチゴからはじまり、第4弾として2005年にメロンが誕生した。
主役となるメロンは、農家が我が子のように手をかけて育てた静岡県産のマスクメロン。糖度14度以上の極上メロンは、味が濃く色つやがよい部分のみを使っている。ひとホールにつき、メロン1玉ほどを使うというから贅沢この上ない。
こだわりのメロンを引き立てるのが、リッチな風合いの生クリーム。九州・大牟田産の濃厚でありながら口当たりは軽やかなクリームを合わせている。
カステラのようなふんわりとしたスポンジの要となるのは鶏卵。有名カステラ店にも選ばれる長崎の太陽卵を使用している。砂糖には、品のよい甘さの和三盆に少しコクが出るようにときび糖を配合しているそう。
素材だけではなく、製法にも細やかな工夫を凝らす。カットしたメロンは、スポンジやクリームとの一体感をもたせるためハチミツで軽く和えている。仕上げにはメロンが輝きを放つように、薄い葛あんを塗布している。香りや食感に影響をしないものを探し求めて、吉野の葛へたどり着いたとか。
1日40個の限定販売だが、誕生祝いのホール、ウェディングや宴席で特別注文は引きも切らず。“日本発のショートケーキを世界一のデザートに”、ホテル一丸で取り組んだ逸品は、20年目を迎えても不動の人気を誇っている。
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フルーツケーキ オーチャード
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パティスリーSATSUKI
住所|東京都千代田区紀尾井町4-1 ザ・メイン ロビー階
Tel|03-3221-7252
営業時間|11:00〜20:00
定休日|なし
価格|1836円
サイズ|約W60㎜×D90㎜×H85㎜
消費期限|当日
01|ホテルニューオータニ「スーパーメロンショートケーキ」
02|帝国ホテル「フルーツケーキ オーチャード」
03|オークラ東京「レモンパイ」
04|パレスホテル東京「マロンシャンティイ」
05|ザ・キャピトルホテル 東急「バナナブレッド」
06|ザ・キャピトルホテル 東急「キャピトルドーナツ」
07|帝国ホテル「シャリアピンパイ」
08|パレスホテル東京「コーンブレッド」
09|ザ・ペニンシュラ東京「XO醤」
text: Yukiko Mori photo: Maiko Fukui
Discover Japan 2024年5月号「進化するホテル」