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帝国ホテル
《ホテルショップ ガルガンチュワ》
フルーツケーキ オーチャード
|一流ホテルの美味しい名作②

2024.5.23
帝国ホテル<br>《ホテルショップ ガルガンチュワ》<br>フルーツケーキ オーチャード<br><small>|一流ホテルの美味しい名作②</small>

一流ホテルには一流のおいしさがある。先人がつくり上げて大切に受け継いできた日本のホテルが贈る美味しいものがたりをじっくりと愉しみ、そして味わってほしい。
 
今回は帝国ホテル「ホテルショップ ガルガンチュワ」のフルーツケーキ「オーチャード」を紹介。フルーツの味わいを引き立たせるためのこだわりとは?

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リキュールやブランデーに漬けた
ドライフルーツやナッツの華やかな“果樹園”

1890年、近代国家を目指した日本の迎賓館の役割を担って生まれた「帝国ホテル」。その看板になる最高級の洋菓子をつくってほしい、との声に、当時のペストリーシェフが工夫に工夫を重ね、2005年に完成させたのがフルーツケーキ「オーチャード」。英語で果樹園を意味する。クランベリーやオレンジピール、フルーツケーキの素材としては斬新なメロン、マンゴー、パイナップルなど13種類のドライフルーツと3種類のナッツを生地に混ぜ込んだリッチなフルーツケーキだ。

一般的なフルーツケーキはラム酒などのお酒に4、5種類のドライフルーツを一緒に漬けて使うが、オーチャードは違う。アプリコットにはアプリコットブランデー、メロンにはメロンリキュールなど、フルーツごとに相性のよいリキュールやブランデーに個別に漬け、それぞれのフルーツの味わいを引き立たせているのだ。

通常の2倍以上のフルーツを使用するため、カットする際に崩れやすくなる。そこで、バターをしっかりと立てた生地にフルーツがまんべんなく、きっちりと馴染むよう混ぜる技が必要だ。トッピングのフルーツは焦げやすいので、生地が8割方焼けたところで一瞬オーブンを開け、素早くのせる。焼き上がったら熱いうちにコニャックをたっぷりかけて染み込ませる。

つくってすぐに店頭に並べるのではなく、約1週間置くことで生地がしっとりとして、とがった感じが抜け、お酒の香りがちょうどいい風合いに。口に入れるとフルーツと、リキュールと発酵バターの生地が一体となった芳醇な味わいが広がる。ひと口ごとに個々のフルーツに出合い、隠し味のシナモンパウダーと刻んだアールグレイの茶葉が奥行きを感じさせる。

常温で1カ月日持ちするのも特別な贈答に重宝される理由だ。1cmほどにカットし、紅茶(アールグレイなど香り高い茶葉もおすすめ)やハーブティー、またはブランデーやコニャックなどの酒とともに味わいたい。

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ホテルショップ「ガルガンチュワ」
住所|東京都千代田区内幸町1-1-1
Tel|03-3539-8086
営業時間|10:00〜19:00
定休日|なし
価格|1万2960円
サイズ|約W245㎜×D70㎜×H85㎜
消費期限|製造より30日

text: Yukie Masumoto photo: Maiko Fukui
Discover Japan 2024年5月号「進化するホテル」

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