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「病気平癒」にご利益がある神社3選
《いま行くべき神社ガイド》

2023.9.27
「病気平癒」にご利益がある神社3選<br><small>《いま行くべき神社ガイド》</small>

日本全国には8万を超える神社があるといわれるが、中でもいま訪れるべき神社はどこなのか。宗教史研究家の渋谷申博さんに教えてもらった。
 
八百万の神々は個性もさまざま。願いをかなえる得意分野も神さまによって異なる。やはり大事な願いは得意な神さまにお願いしたいところ。今回は「病気平癒」にご利益がある神社3選。病気平癒や延命長寿も、神道のはじまりにさかのぼる古くからの願い。意外にもそれらを主要な御神徳とする神社は多くないが、ここでは代表的な3社をご紹介。

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①八坂神社[京都府・京都市]
京都の夏を彩る祇園祭で知られる

八坂神社の御祭神はかつて「牛頭天王(ごずてんのう)」と呼ばれていた。この神は旅先で難渋していた際に宿を貸した「蘇民将来(そみんしょうらい)」に疫病から逃れる方法を教えたとされる。牛頭天王の正体は素戔嗚尊(すさのおのみこと)とされ、この伝承などに基づいて行われるお祭りが、京から疫病を追い払う「祇園祭」だ。
 
◎祀られている神さま
素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)、八柱御子神(やはしらのみこがみ)ほか
 
◎代表的なご利益
厄除け/災難除け/家内安全
 
八坂神社(やさかじんじゃ)
住所|京都府京都市東山区祇園町北側625
Tel|075-561-6155
参拝時間|24時間
参拝料|無料
www.yasaka-jinja.or.jp

②大神神社[奈良県・桜井市]
お祭りでは花を鎮めて疫病を終息させる

医薬を広めた神・大国主神が、国づくりで困っていた際に出現したのが「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)」で、国づくりを助けてもらうために三輪山に祀ったのが当社のはじまり。古代の人は花が散る頃に疫病がはやると信じ、そうした疫病を防ぐのが大神神社と摂社の「狭井(さい)神社」で行う「鎮花祭(ちんかさい)」だ。

◎祀られている神さま
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)、大己貴神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)

◎代表的なご利益
諸病平癒/商売繁盛/縁結びなど

大神神社(おおみわじんじゃ)
住所|奈良県桜井市三輪1422
Tel|0744-42-6633
参拝時間|24時間
参拝料|無料
https://oomiwa.or.jp

③石切劔箭神社[大阪府・東大阪市]
“でんぼの神さま”として親しまれてきた神社

御祭神「饒速日尊(にぎはやひのみこと)」は、古代の有力豪族・物部(もののべ)氏の祖先神。社伝によれば、神武天皇紀元2年(紀元前659年)に饒速日尊の御子「可美真手命(うましまでのみこと)」が父を祀ったのがはじまりとされる。古くから腫れ物の治癒に霊験があるとされ「でんぼの神さま」と呼ばれて親しまれる。
 
◎祀られている神さま
饒速日尊(にぎはやひのみこと)、可美真手命(うましまでのみこと)
 
◎代表的なご利益
難病平癒/悪縁切り/心願成就
 
石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)
住所|大阪府東大阪市東石切町1-1-1
Tel|072-982-3621
参拝時間|24時間
参拝料|無料
www.ishikiri.or.jp

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