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「商売繁盛」にご利益がある神社3選
《いま行くべき神社ガイド》

2023.9.26
「商売繁盛」にご利益がある神社3選<br><small>《いま行くべき神社ガイド》</small>

日本全国には8万を超える神社があるといわれるが、中でもいま訪れるべき神社はどこなのか。宗教史研究家の渋谷申博さんに教えてもらった。
 
八百万の神々は個性もさまざま。願いをかなえる得意分野も神さまによって異なる。やはり大事な願いは得意な神さまにお願いしたいところ。今回は「商売繁盛」にご利益がある神社3選。かつて神社は農業と関係が深かったが、商工業者の崇敬者が増えるに従って商売繁盛で信仰されるところが多くなり、各地から参拝者を集める神社も現われた。

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①伏見稲荷大社[京都府・京都市]
平安京より古い全国の稲荷神社の総本宮

伏見稲荷大社は日本全国至る所で祀られている稲荷神社の総本宮、はじまりの聖地だ。伝承によれば、そのはじまりは「京」を開発した秦氏の祖先が、711年に稲荷山に神を祀ったことにあるという。その後、五穀豊穣、特に稲の豊作をもたらす神として全国に信仰が広まった。さらに「殖産の神」として商工業者にも崇敬者が多い。
 
◎祀られている神さま
宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、田中大神(たなかのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)
 
◎代表的なご利益
商売繁昌/五穀豊穣/家内安全
 
伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)
住所|京都府京都市伏見区深草薮之内町68
Tel|075-641-7331
参拝時間|24時間
参拝料|無料
http://inari.jp

②住吉大社[大阪府・大阪市]
商都・大阪をつくった軍神を祀る

住吉大社や各地の住吉神社で祀られる住吉大神は、伊邪那岐神が禊した際に生まれた3柱の神。仲哀(ちゅうあい)天皇の妻・神功(じんぐう)皇后の新羅(しらぎ)遠征を守護したことで知られ、「和歌の神」としても崇敬されてきた。また神功皇后がはじめたとされる「宝之市(たからのいち)神事」は日本最古の市とされる。

◎祀られている神さま
住吉大神(すみよしのおおかみ)[=底筒男神(そこつつのおのかみ)、中筒男神(なかつつのおのかみ)、表筒男神(うわつつのおのかみ)]、神功皇后(じんぐうこうごう)

◎代表的なご利益
航海安全/商売繁盛/安産祈願

住吉大社(すみよしたいしゃ)
住所|大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
Tel|06-6672-0753
参拝時間|6:00〜17:00
参拝料|無料
www.sumiyoshitaisha.net

③金刀比羅宮[香川県・琴平町]
船乗りたちが広めた“こんぴらさん”の信仰

江戸時代に「金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん)」と呼ばれた金刀比羅宮は、伊勢神宮に次ぐ参拝者を集めたという。大阪などから丸亀まで船で行ける気軽さも大きかったが、ご利益の大きさが人々を惹きつけた。こうした信仰は瀬戸内海を航行していた船乗りによって全国に広まり、イヌを代わりに参拝させる風習も生んだ。
 
◎祀られている神さま
大物主神(おおものぬしのかみ)、崇徳天皇(すとくてんのう)
 
◎代表的なご利益
海上安全/商売繁盛/豊漁
 
金刀比羅宮(ことひらぐう)
住所|香川県仲多度郡琴平町892-1
Tel|0877-75-2121
参拝時間|6:00〜18:00
参拝料|無料
www.konpira.or.jp

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