世界主要国のビジネスエリートがこぞって日本酒を楽しんでいる!
「ビジネスエリートが知っている 教養としての日本酒」
株式会社あさ出版は2020年10月に著者・友田晶子氏の『ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒』を発刊。
2013年「和食」がユネスコ無形文化遺産に認定されて以降、日本の文化と歴史を体現している日本酒は世界中で注目を集めている。特にここ数年、ビジネスパーソン向けの日本酒の研修やセミナーが増え、某上場企業のトップ・セールスマンは日本酒の研修を受けることが必須となっている。
本書では、コンサル歴30年のお酒のスペシャリストが、ビジネスで使える日本酒の基本的な知識、会話で必要な言葉、押さえておくべきマナー、そして日本酒の楽しみ方をわかりやすく紹介している。
コロナ禍で、リモート飲み会という新しいお酒との付き合い方も始まった。また、会食の数がまだまだ多くはない分、1回1回を愉しんでいただくためにも、教養ある会話は大切。
友田晶子(ともだ・あきこ)
ソムリエトータル飲料コンサルタント
日本酒 サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI )理事
SSI INTERNATIONAL 国際唎酒師副会長兼広報委員
1200年続く家系で、友田彌五右衛門八代目当主の長女として米どころ酒どころ福井県に生まれる。食品貿易会社に勤務した後、フランスに留学。現在、業界30年以上のキャリアと女性らしい感性を活かし、酒と食に関するセミナー・イベントの企画・開催、ホテル旅館・料飲店・酒販店・輸入業者などプロ向けにコンサルティングと研修を行っている。スクールで教えてきた生徒数・資格を取得させた人数は述べ12万人にも上る。
また、一般社団法人日本のSAKE とWINE を愛する女性の会(通称:SAKE 女の会)代表理事として活動。会員は2000名にもおよび、業界初のお酒による総合的な“おもてなし力を問う検定【料飲おもてなし~SAKE 女検定~】を実施。現役都知事をはじめ有名・著名人を引き寄せる“SAKE 女の会の求心力”に注目が集まっている。お酒にまつわる書籍を20冊以上執筆。メディア出演多数。
ビジネスパーソンが知っておきたい
日本酒の知識を紹介
<歴史>
神に仕える人々がお酒造りを行ってきた
奈良の菩提山正暦寺は酒母の原型である「菩提酛(ぼだいもと)」をはじめたことから、「日本清酒発祥之地」とされ、碑がある。また、奈良の「大神神社(別名、三輪神社)」は古来お酒造りの神様として信仰されており、日本最初の杜氏とされる「高橋活日命」も祭られている。神に仕える人々がお酒造りを行ってきた影響は、今の生活でも色濃く残っている。御神酒(おみき)は、神様にお捧げするお酒のことで、人生に関わる大きな出来事の際には神様にお捧げし、これからの幸せや安全を祈念する。また「乾杯」「献杯」は、「神様や祖先、亡くなった人への思いや敬意」を表したことが最初。いつの時代も、神事とお酒は共にあるといってもいいでしょう。
<雑学>
「くだらない」の語源は日本酒から
江戸時代は日本酒が大発展を遂げた重要な期間。樽廻船、菱垣廻船、北前船などと呼ばれる海運業の隆盛を受け、灘をはじめとした上方のお酒が台頭した。北海道から日本海、そして瀬戸内を経て、上方を通り、最終の江戸へ運ばれていたことから、上方から贈られる物資は「くだりもの」と呼ばれていた。上方から江戸に下ってくる「下(くだ)り酒」は、舌が肥えた江戸庶民に絶大な人気を得るようになった。ここから、おいしくないもの、よくないもののことを「くだらない」というようになった。
<マナー>
知っておきたいお酒の注ぎ方
徳利は、両手でもってていねいにゆっくりと注ぐ。受ける方は、必ず盃を両手で持つ。テーブルに置いたままの盃に注ぐのは「置き注ぎ」といいマナー違反とされる。盃は小さく注ぎにくいので、できるだけ徳利に寄せて受けましょう。注ぎ手への心遣いです。男性は片手で受けてもかまいませんが、やはり両手で持つほうが丁寧。なお、掌が上に向く「逆手注ぎ」は昔からNGとされている。その昔、切腹する際、介錯の刃を濡らす時の持ち方と同じだからとか、罪人に水を飲ませる持ち方だから、遊女の注ぎ方だからなど、さまざまないわれがある。
【目次】
第1章 ビジネスパーソンは知っておきたい日本酒の現状
第2章 日本酒の基礎知識Ⅰ日本酒はどうやってできるのか
第3章 日本酒の基礎知識Ⅱ日本酒を選ぶ
第4章 知っていると一目置かれる日本酒の歴史
第5章 教養人の日本酒の楽しみ方
第6章 できる人と思われる日本酒のマナー&ルール
ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒
刊行日|2020年10月22日
価格|1760円(税込)
ページ数|288ページ
著者名|友田晶子
ISBN|978-4-86667-233-5