長野県須坂市《糀屋本藤醸造舗》
伝統製法と地域の繋がりを大切にし続けている蔵。
明治2年創業の糀屋本藤醸造舗は、信州の豊かな自然の中で糀から手作りする創業当時からの製法を大切に守り続け、こだわりの味噌づくりを行う蔵。国産原料100%使用、手作り・木桶仕込みにこだわり、土地の風土を活かした天然醸造で「本物」の味を追求し続ける、糀屋本藤醸造舗とは……。
伝統を守り、美味しさを求め、
“本物の味”を造り続ける。
糀屋本藤醸造舗は明治2年に初代本藤愛治が「本藤糀屋」を設立したことから始まる。江戸時代に酒蔵で麹の技術を学んだ愛治は、酒・醤油・味噌造りの決め手となる麹醸造業を創業。明治時代中期、味噌や醤油は家庭で大豆や麹を仕入れて手作りするものだったが、麹の醸造・販売だけで満足できなかった二代目市蔵は自ら味噌・醤油の製造を開始。昭和36年、三代目守信は糀屋本藤醸造舗を設立し、味噌・醤油の本格的な製造に取り組んだ。
長年受け継いだ糀づくり・味噌づくりの技術を守り、その美味しさと技を未来に残すことをテーマにしている。日本でしか育たない「国菌(麹菌)」を使い、その醸造製法や保存方法を確立して造り上げた糀・味噌・醤油などの発酵食品は日本の誇り。時代が変わり、機械化も進み、安価な食品代替品が溢れるなか、昔ながらの製法で丁寧に手作りをする本物の味は、身体に良いことはもちろん、心に響く味わいだ。
糀屋本藤醸造舗の糀は、”室蓋(むろぶた)製法”という昔ながらの木箱を使った、糀屋伝統の手作り米糀。手をかけた分、糀はそれに応え、糀の持つ力を最大限に引き出すために、温度や変化の様子を人の五感で確かめながら一箱ずつ丁寧に作ることにこだわっている。
長野県産を中心とする厳選された国産原料を使用。大豆は味噌の種類によって産地と品種を選び、糀はすべて上質な長野県産米を使い伝統製法で作られている。温度調節などを行わない天然蔵で信州の豊かな四季の温度変化を経て熟成させる天然醸造の味噌は、まろやかで風味豊かな、とても味わい深い味噌だ。
また、「とうがらし味噌」の原料を自家栽培し、「ふきみそ」のふきのとう、「山くるみみそ」のくるみ、「みそだれ」の酒粕などは、地元の素材を使用している。
そんな糀屋本藤醸造舗のこだわり抜かれた手作り味噌や、丹精込めて作られた伝統の米糀商品を紹介しよう。
受け継がれる伝統の味
「蔵出しみそ 特選」
甘味と塩味のバランスが良く、どんな具材の味噌汁にも合う一番人気の種類。味噌汁だけでなく、野菜や煮物・油みそなど多彩な料理に使える万能味噌。
価格|756円(税込)
原料|長野県産大豆ナカセンナリ100%、長野県産米100%、国産塩、酒精
内容量|800g
糀屋本藤醸造舗の技術が光る味
「蔵出しみそ 玉造り」
ひとつひとつ手作業で”味噌玉”を仕込む、昔ながらの製法。独特の香りと奥深い味わいが特徴の風味濃厚な信州赤味噌。長年愛され続け、やみつきになる不思議な魅力をもつ。
魚介系の食材や山菜とも相性が良く、味の深みが違う。普段の味噌と合わせて使うのもおすすめ。
価格|1188円(税込)
原料|長野県産大豆ナカセンナリ100%、長野県産米100%、国産塩、酒精
内容量|800g
信州の味わいをとことん召し上がれ
「みそ・調理みそセット」
糀屋伝統の手作り米糀と蔵出し醤油を加えて熟成させた新しい万能調味料。糀の力で奥深い味わいをつくり、食材の持ち味を引き出す。
卵かけご飯や野菜のドレッシングとして、また和風・洋風かかわらず煮込み料理に使うだけでコクの出て、味が決まりやすくなる。汁物や漬け込み料理にも使えて、毎日の料理がより一層楽しくなる。
価格|540円円(税込)
原材料|醤油、米糀、酒精
内容量|150g
そのほかに、漬物や麹をいかした「塩こうじピザ」や「こうじアイス」といったユニークな商品も用意。
糀屋本藤醸造舗では日本の伝統食の魅力を発信する「味噌づくり教室」や、夏季限定で味噌・甘酒・糀製品などを使い、手作りにこだわったオリジナル発酵食品メニューが味わえる「糀屋カフェ」、地域の交流の場・文化の発信地としてコンサートや体験型のイベントなども開催している。
創業から150余年。製品づくりを通して、地域との繋がりも大切にしている糀屋本藤醸造舗。長野県を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてはいかが。
糀屋本藤醸造舗
住所|長野県須坂市大字野辺 1366
Tel|026-245-0456
https://528.jp/