「福岡醤油ギャラリー」が岡山・後楽園門前町エリアにオープン
こけら落としは「チームラボ : Tea Time in the Soy Sauce Storehouse」開催
公益財団法人石川文化振興財団は、芸術や地域文化の発信を行う「福岡醤油ギャラリー」を2021年4月15日(木)にオープン。こけら落としに、アートコレクティブ・チームラボの展覧会「チームラボ : Tea Time in the Soy Sauce Storehouse」を開催する。
福岡醤油ギャラリー
醤油製造や市民銀行の窓口として使われていた、明治と昭和初期に建てられた建物を改修し、2021年4月に岡山市に開館する文化施設。地域に親しまれてきた歴史的文化資産を保存し、文化発信の場として活用することで、施設がまちに開かれ、人々が集い、新たな交流が生まれる場を提供する。公益財団法人石川文化振興財団が運営を行う。
公益財団法人石川文化振興財団
2014年8月に一般財団法人として設立後、翌年2月に岡山県の認定を受け公益財団法人へ移行。岡山の芸術文化振興及び向上を目指し、岡山市や岡山県などと共に3年毎に開催する国際現代美術展「岡山芸術交流」や、世界的に活躍する現代アート作家と日本人建築家がタッグを組んでデザインした宿泊施設を岡山に誕生させていくホテルプロジェクト「A&A」など、文化・経済・教育を軸に多数の事業を展開している。
チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
「福岡醤油ギャラリー」は歴史的建造物「旧福岡醤油建物」を改修して誕生した文化施設。明治に建てられた主屋と昭和初期に建てられた離れからなるこの建物は、かつては醤油製造蔵や市民銀行の窓口として使われ、地域に親しまれてきた。
この施設は多様な文化を発信する場として、展覧会の開催や一部施設の貸出、瀬戸内の食文化を堪能するスペース。地域に親しまれてきた歴史的文化資産を保存し、文化発信の場として活用することで、施設がまちに開かれ、人々が集い、新たな交流が生まれる場を提供する。
第一弾はチームラボ : Tea Time in the Soy Sauce Storehouse
明治時代(1868-1912)に建てられ、かつては醤油製造に使われていた旧福岡醤油建物の地下に、水で満たされた作品空間が広がる。
全面に広がる水の上を浮遊するランプは、自律しており、それぞれが様々なリズムで明滅している。ランプは、人が押して倒れても立ち上がる。立ち上がる時、音色を響かせ輝き、そのランプが本来持っていたリズムに戻ってしまう。そのリズムが、また周囲に新たな影響を与え、引き込み現象を起こしていく。
また、ランプの光は、ランプの近くにある「共鳴する茶」とも、引き込み現象を起こす。人々がじっとしていると、時間が経つにつれて、空間に広がる全てのランプと茶は共鳴し、明滅がそろったり、明滅が波打ったりする。
引き込み現象とは、異なるリズムが互いに影響を受けてそろっていくこと。壁に掛かった二つの振り子時計の振り子、ホタルの集団発光、心臓細胞の律動など、物理現象、神経生理、生命系や生態系など多様な系で見られる。個々が、全体を俯瞰する能力を持たないのに関わらず、個々の自律的な振る舞いの結果として、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象である自己組織化であり、自発的秩序形成とも言える。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作された。
一服の茶を点てると、茶は音色を響かせ光を灯し、様々なリズムで明滅をはじめる。茶は持ち上げると音色を響かせ輝き、その茶が本来持っていたリズムに戻ってしまう。そのリズムが、また周囲に新たな影響を与え、引き込み現象を起こしていく。茶を飲みほすと光は消え、周囲に影響を与えなくなる。
百聞は一見、一験に如かず。地域文化とアートの交錯点を体感あれ。
福岡醤油ギャラリー(FUKUOKA SHOYU GALLERY)
住所|岡山県岡山市北区弓之町17-35
http://www.fukuokashoyu.org
チームラボ : Tea Time in the Soy Sauce Storehouse
開催期間|2021年4月15日(木)~2022年3月31日(木)
営業時間|10:00〜17:00(最終入場 16:30)
休館日|毎週水曜日
入場料|1000円※EN TEA のお茶(一杯)が含まれています。
https://www.teamlab.art/jp/e/teatime/
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