TRADITION

美しい所作 – 所作の基本3種

2021.1.6
美しい所作 – 所作の基本3種

鎌倉、室町幕府の公式礼法の礎を作った礼法である小笠原流礼法。「将軍と武士」から「上司と部下」へ、時代は変わっても、根底にある「こころ」は同じ。武士道にみる美しい所作を現代に取り入れてみましょう。

教えてくれた人
小笠原 敬承斎(おがさわら・けいしょうさい)
東京都生まれ。小笠原忠統前宗家(小笠原惣領家32世)の実姉・小笠原日映門跡の真孫。聖心女子専門学校卒業。英国留学の後、副宗家を経て、平成8年に小笠原流礼法宗家に就任。礼法の普及のため、各地で指導・講演、執筆活動を行っている
https://www.ogasawararyu-reihou.com

こころがかたちをつくる
現代にも通じる武士の心得

小笠原流礼法とは、約700年前の室町時代に確立した武家の礼法。いわば武士の百科全書のようなものだ。

「武士の時代は封建制度の下、上下関係が非常に厳しく、ひとつ過ちを起こせば自ら命を絶たなくてはいけないという緊迫感がありました。そのような社会の中で、武士たちをまとめる規範として礼法は生まれたのです。堅苦しいものに思われがちですが、決してそうではありません。礼法は、相手を慮る気持ち、察する気持ちなど、日本人が本来もっていたはずのこころがベース。かたちのみならずこころを伴い、臨機応変であることが重要なのです」と小笠原流礼法の伝統を受け継ぐ宗家・小笠原敬承斎さんは話す。

つまり、「畳の縁は踏んではならない」などのかたちばかりにこだわるのではなく、その所作の背景にある相手を思うこころが大切なのだ。だからなのか、一つひとつの所作には独特の凛とした美しさがある。なおかつ、無駄がなくて動きやすい、相手に危険を与えないなど、合理性も併せもつのである。

昨今、電車内で化粧をするなど、周囲への配慮に欠けた行為が増えたように思う。そんな時代だからこそ、小笠原流礼法の基礎にある武士の精神や日本人のこころをもっと知るべきかもしれない。

姿勢

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食事

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人と人とがこころを通わせ、理解しあうためにも、正しく美しい所作は知っておいて損はありません。武士の時代から現代へ、日本人の伝統として引き継ぎましょう。

text:Ayano Nomizu photo:Akito Ochiai
2016年4月「30分で納得 ニッポン文化集中講座 マナー」


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