FOOD

柏井壽が案内する定番の京都。
京都極みの麺15選|後編

2020.10.12
柏井壽が案内する定番の京都。<br>京都極みの麺15選|後編

京都はいわずと知れた麺天国。ぱぱっと食べたい麺、時間をかけてじっくり味わいたい麺……実にさまざまな表情の極上麺があなたを待っている。厳選の15種を紹介。

選・文=柏井壽
1952年京都生まれ。大阪歯科大学卒業後、京都市北区で歯科医院開業。一方で、『京都』『日本旅館』『食』をテーマとするエッセイ、小説を執筆。近著に「鴨川食堂おまかせ(小学館文庫)」「京都に行く前に知っておくと得する50の知識(ワニブックス)」がある。

≪前編を読む

ゴマとダシ香る気鋭の創作麺
通しあげ そば鶴の「茄子あんかけうどん」

1250円

しなやかな自家製麺を、ゴマ油と生姜の香るコク深いつゆがとろりと包む。ダシを吸い込んだ茄子と、きめ細かい旨みの京地鶏も食べごたえあり。葱は畑に霜が降りる頃から、甘みを蓄えた白い賀茂葱に変わる。

通しあげ そば鶴
住所|京都市左京区高野玉岡町74
Tel|075-721-2488
営業時間|11:30〜14:30、18:00〜21:30
定休日|月曜(祝日の場合は営業、翌日休)

甘酸っぱい喫茶店の古典スパ
前田珈琲 明倫店の「ナポリタン」

800円

具は厚切りハムとタマネギ、ピーマン、マッシュルームと至ってシンプル。郷愁を誘うケチャップ味に、バターの風味と隠し味のワインを利かせるのが前田珈琲流だ。京の老若男女の日常に寄り添う、安心の味。

前田珈琲 明倫店
住所|京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2 京都芸術センター内1F
Tel|075-221-2224
営業時間|10:00〜21:30(L.O.21:00)
定休日|なし(年末年始、ほか京都芸術センター休館日)
www.maedacoffee.com

156年間親しまれる京都名物
総本家にしんそば 松葉 本店の「にしんそば」

1404円

にしんそばといえば必ず名前が挙がる、京都が誇る老舗。骨まで柔らかく炊き上げたニシンを香り高いだしでいただくにしんそばは、一度食べたら忘れられない滋味深さだ。

総本家にしんそば 松葉 本店
住所|京都府京都市東山区四条大橋東入ル川端町192
Tel|075-561-1451
営業時間|11:00~19:30(季節により変動あり)
定休日|水曜(祝日の場合は営業)
www.sobamatsuba.co.jp

季節の天ぷらを彩る遊び心
更科の「天ざる蕎麦」

1500円

さっくりと色白の衣をまとった天ぷらは、エビなどの定番に加えてトマトやコーン、パプリカ、万願寺など季節感豊か。北海道・幌加内産ほかの蕎麦粉を用いた麺も歯切れよく、甘めの関西風つゆに合う。

更科
住所|京都市中京区大宮通姉小路上ル三坊大宮町123
Tel|075-841-5933
営業時間|11:00〜19:00、第2土曜、祝日〜17:00
定休日|日曜

ふたを開けて、思わずにんまり
冨美家の「冨美家なべ」

730円

京都の台所「錦市場」の西の端に店を構える「冨美家」。しっかりとしたコシの自家製うどんの上に、お餅やエビ天、シイタケ、かまぼこ、花麩、ネギ、生卵がのる。これぞ京都、な上品なだしに身も心もほっこり。

冨美家
住所|京都市中京区堺町蛸薬師下ル菊屋町519
Tel|075-222-0006
営業時間|11:00〜16:30
定休日|なし

複雑玄妙なスパイスの競演
al bàcio CHINAの「正宗汁なし担々麺」

880円

四川の担ぎ売りが発祥の正宗(=正式な)汁なしスタイル。複数のゴマ類や唐辛子類、醤などをブレンドした味噌は奥行きある辛みで、山椒がビリビリ後を引く。大粒の豚ロース肉の食感と黒酢の酸味がアクセント。

al bàcio CHINA
住所|京都市下京区河原町通松原上ル清水町282 1F
Tel|075-361-8039
営業時間|11:30〜14:00(売り切れ次第閉店)、18:00〜22:00
定休日|水曜、不定休
http://albacio-china.com

伝家の麺で締める京の贅沢鍋
晦庵河道屋の「芳香炉」

4200円(注文は2人前〜、写真は2人前)

蕎麦の老舗の看板鍋料理。香り高い秘伝のダシが、九条葱や菊菜、湯葉、飛龍頭などの淡泊な具に染みる。丹波の山の芋入り蕎麦とうどんで締め。

晦庵河道屋
住所|京都市中京区麩屋町通三条上ル下白山町295
Tel|075-221-2525
営業時間:11:00〜20:00(芳香炉はL.O.19:30)
定休日|木曜(祝日の場合は営業、前後に振り替え休)
www.kawamichiya.co.jp

text : Hisashi Kashiwai, Discover Japan photo : Akane Yamakita
text : Aya Sakamoto(Arika Inc.) photo : Masaki Hashimoto

Discover Japan TRAVEL 2017年号 特集「プレミアム京都」


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