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有田焼ホッピング!
約400年前に誕生したニッポンの磁器を求めて。

2019.12.10 PR
有田焼ホッピング!<br>約400年前に誕生したニッポンの磁器を求めて。

日本を代表する伝統工芸・有田焼。佐賀県有田町には、産地ならではの多彩な楽しみ方ができる場所が充実している。うつわ好きなら訪れておきたい、有田町をいざホッピング!

うつわラバー必見!
五感で楽しむ有田焼の旅

白くなめらかな地肌をもつ有田焼。白磁や青磁、染付など多彩な表現があり、柿右衛門様式や様式に代表される華麗な色絵作品は古くから人気を集めてきた。その歴史は17世紀初頭、朝鮮人陶工の李参平が佐賀県有田町の泉山で原料の陶石を発見し、日本初の磁器を制作したことにはじまる。

泉山磁石場はいまも大切に守られ、採掘跡には言葉を失うほどの荘厳さが漂う。町を歩けば、国の保存地区に選ばれた風情豊かな通りや点在する窯元の煙突などにも焼物の里らしさが感じられる。

「今村製陶 町屋」を筆頭に、店での買い物を楽しんだり、スタイリッシュな空間での滞在と有田焼で供されるフレンチが新しい「arita huis」や金継ぎ体験ができる「庵久」など、有田焼に触れられるスポットも充実。うつわ好きの心を躍らせる旅がここにある。

【買う】

優しい白が特徴の
「JICON 磁今」を。
今村製陶 町屋

築90年の家屋を改装。川口武亮さんら有田の作家の作品も扱う。2階ギャラリーでは企画展も年数回開催

端正な造形と温かな生成り色が特徴の「JICON 磁今」のうつわ。創業約350年の「陶悦窯」13代の次男・今村肇さんがデザイナーの大治将典さんを迎えたブランドだ。全製品が揃う直営店では今村さんセレクトのうつわや大治さんデザインの日用品も販売。

磁器の素材感を生かした優しい白が魅力。左)「マグカップ小」(2530円)は150㎖入る。中央)新作の「花瓶 大 しのぎ楕円」(7700円)。右)「八角輪花 中深皿」(2640円)は1人分のおかずにも

今村製陶 町屋
住所:佐賀県西松浦郡有田町岩谷川内2-4-13
Tel:0955-43-4363
営業時間:11:00〜17:00
定休日:火曜、不定休
www.jicon.jp

【泊まる】

モダンな空間が美しい
オーベルジュ
arita huis(アリタハウス)

フラットツインタイプの客室。メゾネットタイプもある

2018年に開業したオーベルジュ。館内デザインは『2016/arita』を手掛けた柳原照弘さんが監修。11の客室があり、レストランでは佐賀近隣の食材を使うモダンフレンチを有田焼で提供。1泊朝食付き1万円〜

全国からセレクトした生活道具も販売
オープンキッチンのレストラン。コースは3スタイルの有田焼が選べる

arita huis(アリタハウス)
住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169 アリタセラ内
Tel:0955-25-8018(受付9:00〜22:00)
営業時間:ランチ11:30〜15:00(L.O.14:30)
ディナー18:00〜22:00(アラカルトL.O.21:00)
定休日:なし
http://aritahuis.com

【体験する】

有田で“金継ぎ”が
できるのはここだけ。
庵久(いおりひさし)

化粧筆を使って継いだうつわに金粉をまく作業。薄く、まんべんなくまくのがコツ

唐津焼作家・鶴田純久さんの指導で金継ぎや蒔絵などの体験ができる工房。金継ぎは手に入りやすいエポキシ樹脂を使用。用意されたうつわで手順を学べる3時間9000円の体験のほか、愛用のうつわを持ち込んで金継ぎする2日間コースも。いずれもサイトから要予約

1900年頃に建築された趣ある町家。鶴田さんの作品や骨董のギャラリーもある

庵久(いおりひさし)
住所:佐賀県西松浦郡有田町泉山1-28-23
Tel:0955-43-2764
営業時間:予約時のみ
定休日:不定休
https://hisasih.com

Discover Japan 12月号「いま世の中を元気にするのは、この男しかいない。」

文=吉永美代 写真=大塚紘雅

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