阿蘇カルデラツーリズム
火が育んだ自然に触れる
|持続可能な観光まちづくり
自然や工芸、食、復興など、テーマ別に持続可能なまちづくりにつながるローカルツーリズムをご紹介!今回は、地域の自然を活かした阿蘇カルデラツーリズムに迫る。
活火山・阿蘇山の周囲を連ねる
「阿蘇カルデラ」の魅力とは?

日本を代表する活火山・阿蘇山。周囲を連ねる「阿蘇カルデラ」は、世界最大級の規模を誇る大自然の奇跡だ。東西18㎞、南北25㎞、周囲約128㎞に及ぶこの地形は、約9万年前の巨大噴火によって生まれた。中央にそびえる阿蘇五岳、特に活発な中岳からは噴煙が上がり、地鳴りが響く。

カルデラを覆うのは「千年の草原」。平安時代から記録されるこの広大な緑は、自然の産物ではなく、人々が野焼き、放牧、採草を繰り返して守り続けてきた。世界農業遺産やユネスコ世界ジオパークに認定されている持続可能な循環型農業の象徴でもある。
火が育んだ自然に触れるアクティビティ

ダイナミックに噴煙を上げる阿蘇中岳を望む「草千里ヶ浜」での観光乗馬体験。馬上からの阿蘇の光景は、まさに異世界。すべて手引き馬なので、子どもや乗馬ビギナーでも安心して楽しめる
火が育んだ自然に触れる阿蘇カルデラツーリズムの体験は多彩だ。中岳火口近くで噴煙と溶岩の迫力を間近に感じ、草原ではホーストレッキングや、電動アシスト付きマウンテンバイクで外輪山をめぐるアドベンチャーサイクルで壮大な自然を体感。野焼き後の黒い大地に新緑が芽吹く春の風景を眺めながら、風の音と草の香りに包まれる。夜は、月明かりの下で乗馬をするムーンライトトレッキングで、古代からの野焼きに想いを馳せる。また、あか牛丼や高菜めし、だご汁などの郷土料理を味わえば、豊かな草原の恵みを堪能できる。大地の鼓動を感じながら、大自然と人が共生する歴史を学び、時空を超える冒険の旅を楽しみたい。
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ガイドによる案内で実際の火口の見学や火山周辺、杵島岳や草千里ヶ浜などをトレッキングでめぐる。阿蘇固有の自然や文化に触れることで、より立体的かつ直感的に理解を深めることができる
問|阿蘇市経済部観光課
Tel|0967-22-3174
豊かな水と森林の恵みを未来へ
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text: Ryosuke Fujitani
2026年4月号「地域の“旬”感へ」



































