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Discover Japan増刊号
「香川」

2024.6.28
Discover Japan増刊号<br>「香川」

いま「アート県」として親しまれている香川県。
100万人以上の来場者数を誇る瀬戸内国際芸術祭の開催地であり、この土地で生まれ育った画家・猪熊弦一郎、香川県庁舎を手掛けた建築家・丹下健三、彫刻家・イサム・ノグチなど、多くのアーティストが香川と関わりをもっていました。
さらには彼らと交流を深め香川のまちづくりに生かした当時の県知事、金子正則の功績も、アート県かがわと呼ばれるようになったゆえんです。

アート県が育まれたその背景、源流をたどっていくと、風土と共存していくための暮らしの積み重ねが、アート文化を支えてきたことがわかります。
そんな暮らしを伝えつなぐ施設が屋島の麓にある「四国村ミウゼアム」。四国中から蒐集した30以上の民家、人の営みから生まれた民具が展示されています。
本書では、香川県の暮らしや生きるための知恵にも光を当て、人の手が脈々とつないできた「アート県かがわ」の本質をひも解いていきます。

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風土に根を張る、郷土を積み上げた建築
「瀬戸内海歴史民俗資料館」

高松市と坂出市に広がり、ほぼ香川県の中央に位置する五色台は、東の屋島と相対する岬。ここには香川県に生まれ、郷土、瀬戸内海の風土を生かした建築を追い求め、近年評価が高まる 建築家、山本忠司の最高傑作があります。山本自らが「海賊の城」と例えた瀬戸内海歴史民俗資料館、外壁の石はなんと基礎工事中に土から出た安山岩を積み上げたもの。瀬戸内の漁業を中心に、農業や石文化など、収蔵品を通して建物全体からアート県香川の暮らしを体感できる場所です。

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アート県かがわの源流をめぐる旅へ
四国村ミウゼアム

アートの語源をさかのぼると人の「手」だと言います。いま香川県に点在するアートの数々、それを制作したアーティストたちは風土と共存する暮らしへと眼差しを向けていました。20世紀はじめの香川にはサトウキビ畑が広がり、そこには円錐形の屋根をもつ砂糖しめ小屋があったと画家の猪熊弦一郎は語っています。そんな当時の風景をそのままに、人の手でつくり上げた暮らし、まさにアートの源流が四国村ミウゼアムにはあります。江戸から大正時代にかけての人の営みを感じる建物が教えてくれることとは?

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アートを通して生活を豊かにする
「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」

香川県の中央部、中讃エリアに位置する丸亀市。ここに、「どこにもない美術館」を目指し、 従来とは一線を画すコンセプトで計画された美術館があります。それはまだ現代アートという言葉に馴染みがなかった時代、丸亀市にゆかりある、 世界的に活躍した画家・猪熊弦一郎の遺産と意思を受け継ぐ「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」です。まちとつながり、子どもたちが当たり前にアートに触れ合える場所はどんなふうにして生まれたのでしょうか。当時の美術館建設の担当でもあり、猪熊の意思を直接受け取った現館長の長原孝弘さんに話をうかがいました。

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手のひらにおさまるアートな土産品

特別対談 北川フラム×川添善行

直島、豊島、男木島など瀬戸内海の島々を舞台にくり広げれている3年に一度の瀬戸内国際芸術祭ですが、第6回目を迎える2025年の開催から四国本土の地域、さぬき市、東かがわ市、宇多津町も加わることに。海だけではなく、本土の奥、森を見ることが四国の本質を知ることになり、屋島の麓にある四国村ミウゼアム(四国民家博物館)の役割がいかに重要かということを総合ディレクターを務める北川フラム氏は語ります。四国村ミウゼアムリニューアルに際しで新しい建築を手掛けた川添善行氏とともに、いまアートを見る上で大切な視点を教えもらいました。

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