地域コミュニティを盛り上げる
おしゃれ銭湯3選
|続々と進化を遂げる東京銭湯①
現代の日本において、銭湯はインフラとしての役割から、地域に根ざした交流拠点へと存在意義を変えつつある。
今回は東京の銭湯の撮影をライフワークとする写真家・今田耕太郎さんに、地域コミュニティを盛り上げる銭湯3つを挙げてもらった。
01|東京・太平《黄金湯》
老若男女が賑わうビアバー銭湯
隣湯(一番近い距離にある銭湯)の「押上温泉 大黒湯」を営む新保さん夫妻が、前経営者から運営を引き継ぎ2020年にリニューアル。この街を拠点とするアーティスト・高橋理子さんがディレクションし、建築家・長坂常さんが内装を設計。「DJブースやビアバーを備えたフロントは斬新なデザインながら、老若男女が談笑する地域の社交場です」(今田さん)
住所|東京都墨田区太平4-14-6
Tel|03-3622-5009
料金|大人520円、中学生420円、小学生200円、未就学児100円(90分制) サウナ/平日女性+330円、平日男性+530円、土・日曜女性+350円、土・日曜男性+580円(2時間制)
営業時間|6:00〜9:00、11:00〜24:30(土曜15:00〜)
定休日|第2・4月曜 ※水曜のみ男女入れ替え日
https://koganeyu.com
<銭湯Data>
風呂の種類|あつ湯、薬湯(中温湯)、炭酸泉(ぬる湯)、サウナ、水風呂
備品|貸しタオルセット200円
※リンスインシャンプー、ボディソープは備え付け。ドライヤーは無料
02|東京・滝野川《滝野川稲荷湯》
100年続く長屋を改修!
地域サロンで銭湯と街をつなぐ
1913年創業。1930年竣工、国登録有形文化財登録の宮造建築は、映画『テルマエ・ロマエ』などのロケ地としても知られる。「建築はもちろん、女将さんの優しい心遣いも魅力です」(今田さん)。2022年には、銭湯に隣接した長屋を改装し、地域サロン「稲荷湯長屋」が誕生。週末を中心に多彩なイベントが行われ、街の憩いの場として活用されている。
住所|東京都北区滝野川6-27-14
Tel|03-3916-0523
料金|大人520円、小学生200円
営業時間|15:00〜24:30
定休日|水曜 ※月1回連休あり
https://takinogawa-inariyu.com/
<銭湯Data>
風呂の種類|あつ湯、中温湯、ぬる湯、薬湯(土・日曜、祝日のみ)
備品|手ぶらセット(タオル、シャンプー、ボディソープ)150円、小シャンプー40円、ドライヤー3分10円など
※貸しミニタオル無料。ボディソープは備え付け
03|東京・東和泉《狛江湯》
入浴前後も楽しいカフェ×フロント
1955年に創業した銭湯を、美大出身の3代目・西川隆一さんが2023年にリニューアル。自身も働きたくなる銭湯にしたいと、建築家・長坂常さんに設計を依頼した。入浴者以外も利用できるフロント兼カフェバーや、マルシェなどが定期的に行われる縁側スペースを備える。「“地域交流のハブ”としての銭湯の在り方が体現されています」(今田さん)
住所|東京都狛江市東和泉1-12-6
Tel|03-3489-3881
料金|大人520円、小学生200円、未就学児100円、サウナ(貸しタオル付)+680円
営業時間|13:00〜23:00
定休日|火曜
www.komaeyu.com
<銭湯Data>
風呂の種類|あつ湯、炭酸泉(ぬる湯)、サウナ、水風呂
備品|貸しバスタオル150円、貸しフェイスタオル50円
※シャンプー、コンディショナー、ボディソープは備え付け。ドライヤーは無料
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00|銭湯はいま、地域に根ざした交流拠点へ
01|地域コミュニティを盛り上げるおしゃれ銭湯3選
02|ユニークなデザインで楽しむ銭湯4選
03|歴史をそのままにアップデートした進化系銭湯4選
04|タイムスリップ気分を味わえるレトロな銭湯4選
text: Miyo Yoshinaga photo: Kotaro Imada
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