「銭湯喫茶 玉川テラス」
温銭湯玉川温泉の昭和レトロなテラスがたくさんの想いが集まって生まれ変わる。
株式会社温泉道場が運営する、昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉は昨年惜しまれつつも閉業した川越市の最後の銭湯「旭湯」など、近隣の閉業銭湯のタイル絵を活用した「銭湯喫茶 玉川テラス」を4月29日(昭和の日)にオープンした。日本で3人しか残っていない銭湯絵師の一人・田中みずきさんのペンキ絵も飾られているのでぜひご覧ください。
株式会社温泉道場
2011年3月創業。埼玉県を中心に「おふろcafe(R)」ブランドをはじめとする温浴施設や、リゾート施設の運営やコンサルティング、地域事業投資再生支援を行う。「おふろから文化を発信する」の企業理念の下、業界での新たな価値創造、地域活性化への貢献、人材の育成を目指して活動している。
銭湯ペンキ絵制作
田中みずき
1983年生まれ。明治学院大学在学中に銭湯ペンキ絵師・中島盛夫氏に弟子入りし修行を続ける。大学院修了後、出版社編集業等を経て、アートレビューサイト「カロンズネット」元編集長。2013年より夫の「便利屋こまむら」こと駒村佳和と銭湯のペンキ絵を制作。通常の銭湯でのペンキ絵制作に加え展覧会、イベント、ワークショップなど多くのかたにペンキ絵を使って銭湯に関心を持って頂ける活動を模索している。Audi Japan、BEAMSといった企業のPR関連のペンキ絵制作のほか、出展歴として「田中みずき銭湯ペンキ絵展」(新潟県「農舞台」, 2014年)、越後妻有アートトリエンナーレ2015「今日の限界芸術百選展」(新潟県「農舞台」, 2015年)など。2021年5月、初の著書『わたしは銭湯ペンキ絵師』(秀明大学出版会)発売。
2021年3月に川越市で戦後から77年続いた最後の銭湯「旭湯」が閉業し、川越の街並みから煙突が消えてしまった。玉川温泉では旭湯閉業の話を一年前に聞き、日本のおふろ文化を後世に残したいとの思いから、店主に協力いただき備品を譲ってもらい脱衣場などで再利用してきた。
また、その活動を知った熊谷市の「朝日湯」の常連の方の「ぜひ熊谷の朝日湯の面影も残してほしい」という声から、川越「旭湯」と同様に備品を譲り受けることになった。どちらの銭湯にも素敵なタイル画があったが、解体により昔の職人さんの素晴らしい手仕事が壊されてしまうと聞き、それらを何とか残せないものかと考えた結果、玉川温泉の支配人らの手で一枚一枚タイルを剥がし、組み直して一枚の絵のように仕上げた。
このように救出した品々を利用して、玉川温泉の「玉川テラス」を改装。テラスの壁には銭湯には欠かせない「ペンキ絵」も新設した。日本で3人しか残っていない銭湯絵師の一人・田中みずきさんの作品で、絵の中には地元ときがわ町の自然と川越の「旭湯」、熊谷市の「朝日湯」が描かれている。
テラスは新しいお休み処として利用でき、今後は軽食も提供予定。たくさんの思い出が詰まった銭湯の面影を残しながら、新しい役目として人々が温かく集える場を提供していく。
昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉
住所|埼玉県比企郡ときがわ町玉川3700
営業時間|平日 10:00~22:00(最終入館21:30)、土日祝日 5:00~22:00(最終入館21:30)
Tel|0493-65-4977
https://tamagawa-onsen.com/
株式会社温泉道場
http://onsendojo.com/