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この冬、一生ものの逸品を探しに
渋谷パルコのDiscover Japan Lab.へ

2022.11.14
この冬、一生ものの逸品を探しに<br> 渋谷パルコのDiscover Japan Lab.へ

お歳暮やクリスマスを控えたいま、プレゼント・贈り物を探すのに最適なシーズンです。日頃お世話になっている方へのお礼や、頑張った自分へのご褒美におすすめしたい、東京・渋谷パルコ「Discover Japan Lab.」と公式オンラインショップで買える逸品を紹介していきます。

煮る、炊く、焼く、蒸す、すべてかなえる万能品
圡楽窯の土鍋

​​圡楽窯(どらくがま)
三重県伊賀市丸柱で江戸時代から続く窯元。職人がろくろを回し、一つひとつ手びねりで製作。7代目・福森雅武さん、8代目・福森道歩さんが工房を取り仕切る

有名割烹から家庭まで、幅広い愛用者がいる圡楽窯の土鍋。原料の伊賀粘土は、古代に琵琶湖の底にあったものが地殻変動で地上に出た土。有機物を多く含み、焼き上げると小さな空洞ができるため〝熱しにくく、冷めにくい〟という特性が生まれる。耐火性や耐熱性に優れ、鍋ものはもちろん、煮たり、焼いたり、蒸したりと、多様な料理に使える。肉を焼くと遠赤外線効果で軟らかく仕上がるのもうれしい。新しい土鍋は使いはじめる前にお粥を炊いて水漏れを防ぐ必要があるが、急激な温度変化を避けるなどコツを押さえれば長く愛用できる。

左)黒鍋(縄手)9寸
圡楽窯の代表的な土鍋。京都の老舗すっぽん料理店の注文を受けて考案された。耐火度の高い伊賀粘土を使用し、ステーキも焼ける土鍋としても有名。もちろん煮込みや炊飯にも。
価格|1万6500円
サイズ|約φ290×H135㎜
重量|約2900g
右)片手鍋(白)7寸
木蓋の付いたどこか懐かしい雰囲気で、食卓にそのまま出しても違和感がないスタイル。うどんやお粥、湯豆腐など、熱々のままいただきたい料理に活躍させるのがおすすめだ。
価格|8800円
サイズ|約φ190×H95㎜
重量|約1000g

 

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料理の味を変える!?職人技の極み
大黒屋の箸

大黒屋(だいこくや)
木箸職人の竹田勝彦さんが1987年に開業。江戸木箸の製造・販売を行う。その人の手に一番合う箸を選べるよう、東京・東向島の店頭には常時200種類以上の箸を用意している。

箸は、扱い方次第で生涯をともにできる。大黒屋の江戸木箸は握りやすくてつまみやすく、食事に集中できるため、料理が美味しくなると定評がある。特筆すべきは奇数角の箸。3本の指で持つと、一面ずつ間隔を空けて箸をとらえられる七角削り箸は抜群に指が安定し、麺は滑らず、ゴマもつまめるほど。角度がわずかに違うだけでバランスが狂うが、木箸職人の竹田勝彦さんが指先の感覚で削り出す。頭から喰い先まで一直線に砥がれたフォルムも美しい。素材によっては先端がつぶれても修繕可能。20年以上同じ箸を使い続ける愛用者も多数。

左)五角削り箸 研ぎ出し 鉄木(大)緑
3本の指が奇数の五角面に収まり、正しい箸の持ち方に導いてくれる。色漆で中塗りした上に別の色漆を塗り重ねて研ぎ出す技法で、中塗りの色がほどよく見えて味のある表情に。
価格|3300円
サイズ|235㎜
重量|15g
右)七角削り箸(大)
指に収まり絶妙に安定する使い心地のよさの秘訣は、七角形の角度、51.4度。素材の鉄木は東南アジア原産。水に強く加工性や仕上がりがよいため、江戸木箸によく使われている。
価格|5500円
サイズ|235㎜
重量|15g

 

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目玉焼きだけじゃない!
小鍋やうつわとして活躍する

湯町窯のエッグベーカー

湯町窯(ゆまちがま)
島根県松江市で1922年に開窯。もともとは火鉢などをつくっていたが、1926年にはじまった民藝運動に共鳴し、代表作のエッグベーカーを中心に民藝のうつわをつくり続ける。

島根県松江市の窯元・湯町窯でつくられる民藝の名品、エッグベーカー。バターやオイルは必要なく、卵本来の香りがする美味しい目玉焼きを簡単につくれる優れものだ。愛らしいルックスと温かな色遣いは、柳宗悦や濱田庄司らとともに民藝運動を展開したイギリス人陶芸家、バーナード・リーチの指導により生まれた。直火使用ができ、500Wの電子レンジにも対応可能で、そのまま食卓へ運んでうつわとしても使える。トマトソースやチーズを加えたアレンジ目玉焼きや、アヒージョのようなオイル煮など、幅広い料理で活用したい。

左)エッグベーカー(小)
コロンとした丸みが強調され、より愛らしさが感じられるフォルム。シンプルに卵1個で目玉焼きをつくるのにぴったりな小さめ。小鉢として料理やデザートを盛っても◎
価格|4510円
サイズ|φ80×H40㎜、
受け皿φ135×H25㎜
重量|355g
右)エッグベーカー(大)
具材やソースを加えたアレンジ目玉焼きや煮込み料理、グラタン、アヒージョなどに使うなら、容量のあるこちらがおすすめ。受け皿は取り皿としても使いやすいサイズ。
価格|4950円
サイズ|φ100×H45㎜、
受け皿φ155×H30㎜
重量|590g

 

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飛騨高山の木は使い込むほど美しい
アーツクラフトジャパンのカッティングボード

アーツクラフトジャパン
2011年に渡邉主税(ちから)さんが岐阜県・飛騨高山に設立。県産の山桜を中心に、国産広葉樹を使った家具や、カッティングボードなどの木工小物を手掛けている。

まな板としてだけではなく、チーズやフルーツをサーブするのにも便利なカッティングボード。日本有数の家具産地、飛騨高山の工房・アーツクラフトジャパンのカッティングボードは、地域に根ざしたものづくりをしたいと飛騨の山に自生する広葉樹を使用。あえて材を整え過ぎず、木のサイズに合わせて形状を決めているため、一枚一枚個性のある姿に。家具産地ならではの特殊な刃物で削り出した安定感ある持ち手や、特産のエゴマ油を使った仕上げも特徴。使い込むうちに付く輪染みや刃物跡も味となり、自分だけの一枚に育っていく。

上)カッティングボード 山桜
日本人にも馴染みの深い山桜は、飛騨高山にも豊富に自生する象徴的な広葉樹。バラ科の木で香りがよく、硬く丈夫であることが特徴で、使い込むほどに美しい飴色に育っていく。
価格|5500円
サイズ|W360×D220×H18㎜
重量|715g
下)カッティングボード エンジュ
マメ科の木で、その名前から「延寿」にたとえられる縁起がいい樹種。灰皿にも使われるほど、硬くて燃えにくい。濃い焦げ茶色の渋い色合いから、渋好みの方や男性の人気も高い。
価格|4620円
サイズ|W280×D155×H18㎜
重量|495g

 

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100年経っても変わらない普遍的な美しさ
シライナギサの片口

シライナギサ
愛知県立瀬戸窯業高校卒業後、瀬戸市新世紀工芸館を経て金沢卯辰山工芸工房修了。2017年日本クラフト展入選など受賞も多数。現在は金沢を拠点に、日々作陶に励んでいる。

石川県・金沢に拠点を構え作陶するシライナギサさんのうつわは、日本の伝統技法「墨流し」を取り込み、再解釈した独自技法「霧流し」が魅力だ。主に磁器土を使ったゆるやかな流線を描く美しいかたちに、白と黒が織りなす水墨画のような美しい濃淡。和室にも洋室にも馴染むよう、派手な模様にし過ぎず、日本独自の〝間〟を意識してデザインされている。石膏型を用いた鋳込み技法でつくられており、マットで薄く繊細な質感と柔らかなフォルムも特徴。一つひとつ異なる模様が唯一無二の美しさを放ち、普遍的な魅力をもっている。

左)霧流し 片口 sauce WH
料理のソースやドレッシングを入れてテーブルに。一人分であれば、酒器としても使いやすいサイズ。大理石や貝殻にも見える模様や、有機的なフォルムが美しい。
価格|5280円
サイズ|W112×D60×H78㎜
重量|105g
右)霧流し 片口 milk BK
コーヒーや紅茶を飲むときのミルクピッチャーとして使いたい、ミニサイズの片口。模様の出方が一つひとつ異なるので、店頭で見比べながら好みのものを選んでほしい。
価格|4950円
サイズ|W85×D45×H48㎜
重量|40g

 

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目でも舌でも美味しいアートな酒器
青木良太の盃

青木良太(あおき りょうた)
1978年、富山県生まれ。金、銀、スワロフスキーなど陶芸の常識を超えた素材を取り入れ、さまざまな作品を創造。国内外の個展や現代アートフェアにも参加している。

縄文土器以来のうつわづくりの歴史の中で、未知なるものを生み出そうとする陶芸家・青木良太さん。焼成による釉薬の化学変化がどのように現れるか不確実な陶芸で、年間1万5000回にも及ぶ釉薬の研究を行い、そこから得た10万を超えるレシピで多様な色を生み出す。かたちにも挑戦を求め、陶製のワイングラスに代表される独自のデザインセンスを発揮。陶芸の可能性を探り尽くしたいと、特定の作風にとどまらず制作を続ける。盃もしかり、酒器のカテゴリーを超える強烈な存在感。アートピースのように大切に愛で続けたい。

左)赤金乳瓷盃(平)
広がった口がなめらかな飲み心地。高台が小さく不安定そうに見えるが、高台に重心があり安定するようにつくられている。直接自分の指で確かめてフィットするものを選びたい。
価格|4万9500円
サイズ|φ88×H40㎜
重量|80g
右)王子様の盃(筒)
見た目からは金属製にも見えるが、手に取るとしっとりと陶器らしい肌に吸いつく温かみがある。手に収まりやすい筒形で、ワイングラスのように香りが逃げない点もうれしい。
価格|2万6400円
サイズ|φ57×H51㎜
重量|70g

 

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実際に手に取って選びたい方はぜひ店頭へ!
渋谷PARCO「Discover Japan Lab.」
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00〜21:00(〜11月17日は11:00〜20:00)
定休日|不定休
※新情報は公式Instagram(@discoverjapan_lab)でも随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

edit: Miyo Yoshinaga photo: Norihito Suzuki
2022年12月号「一生ものこそエシカル。」

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