《北陸エリア》
建築・デザインでめぐる
“おすすめ温泉&サウナ” 3選
リラックス空間で心をととのえる。

日本各地には、“デザイン”も楽しめる温泉やサウナが点在する。日々の疲れを癒す非日常空間を、8つのエリアに分け、40カ所にまとめた。
今回の北陸エリアでは、自然や文化に囲まれて空間を楽しむ、3つの温泉&サウナをご紹介!
石川県《片山津温泉 総湯》
水平線のように広がる湖面との一体感を味わえる共同浴場

片山津温泉にある総湯(共同浴場)。建築家・谷口吉生氏の設計で、全面ガラス張りの屋内からは、雄大な白山連峰や柴山潟の眺望を楽しむことができる。柴山潟に浸かっているような気分に浸れる「潟の湯」と、森の景色に安らぎを覚える「森の湯」のふたつの浴室を用意(男女入れ替え制)。濃い塩分が決め手の名物・温泉たまごも必食。

〈設計〉
建築家・谷口吉生
〈温泉データ〉
泉質|ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性・中性・高温泉)
泉温|72.8℃
湯の色|無色・透明
加温|なし
加水|なし
かけ流し|あり
適応症|神経痛、筋肉痛、関節痛など
風呂の種類|内湯
〈施設データ〉
住所|石川県加賀市片山津温泉乙65-2
Tel|0761-74-0550
料金|大人(12歳以上)490円、中人(6歳以上)130円、小人(3歳以上)50円
利用時間|6:00~22:00(1F温泉)
定休日| 臨時休館あり
HP|https://sou-yu.net
石川県《山代温泉 古総湯》
ステンドグラスが湯船を彩る、ノスタルジックな温泉

明治時代の総湯を復元した「古総湯」。当時最先端だったステンドグラスが浴室にあしらわれ、湯船に色とりどりの光を落としている。壁は拭き漆、床やタイルにも当時の絵柄を模した九谷焼が用いられ、入浴しながら明治期の雰囲気が味わえる。入り方も当時のスタイル。シャワーなどはないので、掛け湯をしてから入浴しよう。

〈設計〉
矢野和之(文化財保存計画協会)
〈温泉データ〉
泉質|ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
泉温|64℃
湯の色|無色透明
加温|なし
加水|なし
かけ流し|あり
適応症|療養泉の一般的適応症
神経痛、筋肉痛など
風呂の種類|内湯(シャワー・カランの設備はなし)
〈施設データ〉
住所|石川県加賀市山代温泉18-128
Tel|0761-76-0144
料金|大人(12歳以上)700円、中人(6歳以上)200円、小人(3歳以上)100円
利用時間|6:00~22:00(12~2月7:00~21:00)
定休日| 第4水曜午前中
富山県《The Hive》
富山の大自然とハーブに包まれて、心身を健やかにととのえる

立山連峰のふもとにある「ヘルジアン・ウッド」は、美と健康をテーマにした複合施設。この施設に誕生した貸切サウナが「The Hive」だ。ミツバチの巣をイメージした六角形の建物の中に、温度の異なる2種のサウナを完備。立山の雪解け水を使用した水風呂でクールダウン後は、ハーブ畑を眺めながらの外気浴。唯一無二の没入感を体験しよう。

〈設計〉
U Share
〈サウナデータ〉
収容人数|6名
タイプ|フィンランド式(セルフロウリュ可)
温度|IRORI 90℃、ENGAWA80℃
水風呂の温度|13~15℃
休憩スペース|外気浴
〈施設データ〉
住所|富山県中新川郡立山町日中上野18
Tel|070-8813-6905
料金|日帰り2万5000円(2~6名利用)、宿泊4万5000円~
利用時間|12:00~14:30(デイユース利用、8:00~10:30、16:00~18:30、19:30~22:00は宿泊予約がない場合予約可)、宿泊IN16:00、OUT10:00
定休日| なし
HP|https://the-hive.jp
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text: Misa Hasebe
2025年2月号「温泉のチカラ」