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渋谷パルコ《青木良太 個展》
彫り師・美漸さんと共鳴する。
異文化との融合で進化するうつわ

2026.4.9
渋谷パルコ《青木良太 個展》<br>彫り師・美漸さんと共鳴する。<br>異文化との融合で進化するうつわ

焼物の魅力は、その美意識を後世に残すことができること。この特性を生かし、青木良太さんは彫り師・美漸びぜんさんとタッグを組んだ。東京・渋谷パルコにて2026年4月11日(土)~19日(日)にかけて開催される「青木良太 個展」。和彫りという伝統をうつわに描き、次世代へとつなぐ。青木さんの息遣いを感じに、足を運んでみては?

Discover Japan公式オンラインショップでは、本展の一部作品を2026年4月14日(火) 20時より順次販売予定です。(店頭の販売状況により日程・内容が変更になる場合があります)

青木良太(あおき・りょうた)
1978年生まれ。金、銀、プラチナなど、従来の陶芸では使われない素材も取り入れ、誰も見たことのない美しい作品を創出。他ジャンルとのコラボレーションにも尽力。

異業種のアーティストとの対話が
相乗効果を生み出す

運命の人は突然現れる──。国内外で活躍する作家の青木良太さんは、弟子の紹介で彫り師・美漸さんと出会った。

「第一印象は心温かいイケメン。さらに言葉を交わすうちに、伝統に対する熱い思いをもっていて、ジャンルは違いますが、目指している先や熱量が似ていて、たちまち好きになりました」と、青木さんは当時を語る。

かたや美漸さんも会って早々、型破りだが愛に満ちた青木さんに心酔。また、「和彫りは人の身体に作品を施すので、長くても100年ほどでこの世から消えてしまう。一方、陶器なら数千年と保存でき、自分の絵を未来永劫に残すことができます。彫りの世界を多くの方々に知っていただく好機ととらえました」と意気投合。こうして、天才アーティストたちによるコラボレーションが誕生した。

現在二人が手掛けているのは、大皿と茶碗の2種類。まず青木さんがうつわを成形し、そこに美漸さんが絵付けをし、再び青木さんが釉掛けなどで仕上げていく。

「当初は自分の絵しか見えていませんでした。でも、描いていくうちに和彫りと同じで、調和が大切だと気づいたんです」と美漸さん。

黒織部に施される繊細で躍動的な絵付け
青木さんが成形した黒織部の「窓」に、美漸さんが呉須で龍を描いてく。大胆で伸びやかなうつわに、緻密で力強い龍が共存。これぞコラボレーション作品の醍醐味

彫りの場合、身体の曲線や動きに合わせてデザインを配置。最終的には身体のシルエット自体をも美しく見えるように彫り上げていく。うつわも同様で、青木さんが生み出すフォルムをいかに生かすか。そのためにたどり着いたのが“余白”だった。時に大胆に、時に繊細に。龍の存在感を前面に出すのではなく、強弱や濃淡をつけて気配を醸し出す。すると独創的なうつわに自然と馴染み、一体感が生まれる。また、絵付けには呉須ごすと呼ばれる顔料を使用。扱いは難しいが、白い磁肌に映る上品な藍色は格別だ。

彫り師・美漸さんとの共同制作で和彫り文化を後世へ残す
青木さんがつくったうつわに、美漸さんが絵付けを施していく。「自由に描かせてもらっています。『もう少し強弱を』とか、青木さんはたまにポツリとアドバイスをくれるんです。その言葉が深くて、発見の連続です」と美漸さん。「うつわという日用品を通して、和彫り文化を広く伝えられたらうれしいです」と青木さん

「美漸さんは努力家で、私のちょっとしたアドバイスもすぐ理解して、試作を重ねながら自分のものにしていきます。そのひたむきな姿勢に私も刺激を受けますし、何より一緒につくるのが純粋に楽しいんです」と青木さんは話す。

知り合って1年ほどだが、互いの感性を共鳴させながらひとつのものをつくり上げる様は、まるで旧知の仲のよう。二人が起こす化学反応に、ますます期待したい。

個展では人気シリーズ「ブリンブリン」や「アシェットブランシェ」に加え、美漸さんとのコラボレーション作品も展示される。和彫り初心者も必見の充実したラインアップだ
唯一無二の釉薬が生む表情を愉しむ
18金を使わず、独自の方法で金色に仕上げた「ブリンブリン」シリーズ。釉薬による揺らぎや濃淡が、作品に深みを与えている。美しい表情をじっくり味わいたい

作品ラインアップ

価格|220万円 サイズ|φ410×H50㎜ 重量|2455g

美漸龍水瓷大皿
美漸さんとのコラボレーション作品。白磁の大皿に浮かぶ龍の姿が幻想的。いまにも動き出しそうなほどリアルな表情を醸している。金の縁取りが煌めきを添える。

価格|110万円 サイズ|φ100×H70㎜ 重量|399g

美漸龍水瓷茶盌
重厚な茶碗。その窓から龍が顔をのぞかせる。ギラリと睨みつけるような表情が力強く、その場の空気を変えるほどの存在感が漂う。取り鉢としても重宝する。

価格|8800円 サイズ|φ165×H65㎜ 重量|276g

ブリンブリン Bowl L
20数年にわたる試作を経て誕生した作品。18金を使わずに鈍い黄金色を再現。電子レンジや食洗機の使用も可能で日常使いできる。サラダボウルなどに。

価格|1万9800円 サイズ|φ220×H50㎜ 重量|511g

アンネン深皿7 白磁
白磁に釉薬を混ぜ込んで焼き上げた、赤ちゃんのようなすべすべした手触りの作品。シミや黄ばみは塩素系漂白剤でスッキリ落とせる。パスタ皿として重宝する。

価格|88万円 サイズ|φ185×H100㎜ 重量|547g

王様のBowl
25年ほど前からつくり続けている代表作。金属のような光沢感があるが、手に取るとしっとり優しい質感。モダンな雰囲気でオブジェとしても楽しめる。

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個展作品がオンラインで買える!

公式オンラインショップ
 

青木良太 個展
会期|2026年4月11日(土)~19日(日)
会場|Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00~21:00
定休日|不定休
※詳細は公式Instagram(@discoverjapan_lab)にてご確認ください。 
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。

text: Misa Hasebe photo: Shiho Akiyama
2026年5月号「ようこそ!ニッポンのホテルへ」

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