《MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)》
乗船記・憧れのクルーズ旅で
日本文化の魅力に出合う
後編|客室・食事・スパ…リゾートホテルのような滞在とは?
リゾートホテルのような船内での滞在や、日ごとに異なる絶景を楽しめ、寄港地では新しい出合いや発見が待っているとあって、いま熱い注目を集めているクルーズの旅。そんな中、2024年12月に「MITSUI OCEAN FUJI(以下、三井オーシャンフジ)」が就航した。寄港地でのツアーや海に面したスイートの客室、食事、バー、ラウンジ、スパ、エンターテイメントなど船内の体験も充実。今回、編集部が実際に乗船する機会を得て、その魅力を詳細にお伝えする。陸路での旅とは異なる、日本の魅力に出合うことができる海旅とは。
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移り変わる日本の風景と
ワクワクさせるもてなし

船内の食事の多彩さ、クオリティの高さは驚きのひと言だ。メインダイニングでは日により和食、洋食のフルコースを味わえ、ビュッフェレストランには朝、昼、夜、夜食ともに日替わりで多彩なメニューが並ぶ。プールサイドでも小腹を満たせ、ラウンジには朝から夜までスイーツやパンが並ぶ。そして、船の中で唯一、有料で予約制の「北斎 FINE DINING」では、三國清三シェフの世界にどっぷり浸り、感動のフレンチプリフィックスメニューを堪能。いずれの場所でも、飲み物は一部を除いてフリーフローだ。

長旅ではクルーたちの細やかな気配りが胸に染みる。客室は毎日清掃が入り、ルームサービスは24時間フリーで食事を届けてくれ、ゲストサービスでは、相談事にはすぐに応じてもらえる。それは乗客約1・3人に対してクルーが1人付くという、ラグジュアリー船の中でもかなり充実した人員配置割合によるもの。寄港地で乗客が下船した際、潮を被った窓を磨き上げるクルーの姿も印象的だった。

「日本の美しい船旅」をコンセプトに、クルーズ旅の新時代へと向かう三井オーシャンフジ。超大型客船とは一線を画す、心の込もったもてなしが、またここに戻ってきたいと思わせる。
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富士の名を冠した
メインダイニング

航海中に飽きのこないメニュー構成がうれしい「ザ・レストラン 富士」。人気はとろけるようなローストビーフ。予約なしでコース料理を味わえる気ままさがいい。

三國清三シェフ監修の
スペシャルダイニング

好みの料理を選べるプリフィックスメニューを堪能できる「北斎 FINE DINING」。オマールエビやアワビ、ウニなどを贅沢に使った前菜は、日本人の味覚に合うソースが。三國シェフおすすめのワインを組み入れたペアリングメニューも(別料金)。

プールサイドでの
軽食やバーも

パニーニやピッツァ、つくりたてハンバーガーなど気軽につまめる料理が美味しい。バーはビールやワイン、カクテルに加え、ノンアルコールドリンクも充実(一部別料金)。

図書コーナー併設の
居心地のいいラウンジ

カフェテーブルやリクライニングソファ、ワークスペースが備わるラウンジ。図書コーナーはテーマごとの選書が秀逸。カフェには、朝は船内で焼き上げたパン、昼からティータイムにはサンドイッチやスイーツなどが並ぶ。

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24時間ルームサービス

ルームサービスは24時間利用できる。中でも、紅鮭のり弁は人気の一品。
スパでリラックス

オイルを用いたマッサージ、サウナ、ネイルケア、歯のホワイトニングなど多彩なメニューが揃う「スパ&ウェルネス木霊」。ヨガやピラティスなどの時間もある(別料金)。
充実のエンターテインメント

メインステージでは毎夜、一流のエンターテイナーによるコンサートやショー、真打ちによる落語会などを開催。カクテル片手に、一日の終わりの心が満たされるひとときを。
生演奏が愉しめるバー

船首に位置し、前方の海を180度見渡せる「オブザーベーションバー36」。カラフルなシグネチャーカクテルは、泡が割れるといい香りの煙が流れ出るユニークな仕掛けが。
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MITSUI OCEAN FUJI
Tel|0120-791-211
(クルーズデスク10:30〜17:00、月〜金曜)
全長198.15m/全幅25.60m/総トン数3万2477t/客室229室/定員458名
text: Yukie Masumoto photo: Maiko Fukui
2025年7月号「海旅と沖縄」

































