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京都・清水焼団地町
<TOKINOHA Ceramic Studio>
うつわを五感で楽しむ!新感覚の体験型陶芸スタジオ

2021.7.3
京都・清水焼団地町<br><TOKINOHA Ceramic Studio><br><small>うつわを五感で楽しむ!新感覚の体験型陶芸スタジオ</small>

京都・清水焼団地町「TOKINOHA Ceramic Studio」は、”作り手と使い手の距離をもっと近く”をコンセプトに、うつわを購入するだけでなく、うつわづくりの工程を見学できるなど、陶芸にまつわるユニークな体験ができる新感覚の陶芸体験施設。

「TOKINOHA Ceramic Studio」の前身であるトキノハ陶房は、2009年に京都の北山にある小さな借家で生まれた。トキノハという名前は、その住所に「紫」「桃」という色を表す漢字が2文字入っていたところから、紫がかった桃色を表す鴇羽(ときのは)色に辿り着いたことから名付けられた。

2011年、現在の山科の地に拠点を移し、店名をトキノハとした。当時のトキノハは、うつわを「作品」として考えていたが、トキノハを訪れる人と直接会話を重ねるうちに、器は料理が盛られて完成するものだということに気づかされ、棚に飾られる作品としてのうつわではなく、使われるためのうつわという現在のコンセプトに至った。

そして2021年、作り手と訪れた人との距離を近くすることで、双方に相乗効果が生まれるのではないかと考え、それまで離れていたショップと工房を一体化し、「TOKINOHA Ceramic Studio」という新しい空間を誕生させた。

TOKINOHA Ceramic Studioは、清水焼団地町に位置する。その名の通り、清水焼に関わる、原料屋、窯元、作家、問屋、木箱屋などが集まるこの町で、清水焼の灯りが未来に続くことを考え発信している。

また、ものづくりや職人を取り巻く環境について変化を恐れず、一つの考え方を発信することで、それが持続可能な業界を作ることにつながっていくのではないかと考えている。

TOKINOHA Ceramic Studio 5つの特徴

目で見て、肌で感じ、学ぶ。素材を感じるショップ空間
TOKINOHAのうつわを扱うショップ空間。清水焼の産地ならではの購入体験が可能なスペースを目指し、うつわの原料や製造工程、職人がうつわを作る工房内部を直接覗くことのできる設計になっている。

ものづくりのイメージを一新する。新時代の工房
ものづくりの工房は閉鎖的で雑然としている、そんな従来のイメージを払拭するために明るく開放的な工房空間をデザイン。

職人と語らいながら。「たったひとつ」の器をオーダー
TOKINOHA Ceramic Studioの2階には、会員限定の特別な空間を用意。これまでTOKINOHAで実験を重ね、アーカイブしてきた500点以上のうつわが並ぶ。会員は、職人と丁寧な対話を重ねながら、それらの色や形を組み合わせ、自分だけのうつわをセミオーダーすることができる。


うつわをインスピレーションに食をデザイン。味覚で味わう陶芸メニュー
TOKINOHA Ceramic Studio内に設けたフードスタンドには、陶芸にまつわるストーリーを味に翻訳した、オリジナルメニューが並ぶ。陶芸スタジオならではの「うつわを味覚で味わうためのフードメニュー」も用意している。


あらゆる「作りたい」に寄り添う。多種多様な陶芸プログラム
趣味として気軽に陶芸を始めたい方や、本格的に陶芸職人を目指したい人に向けた「継続プログラム」。京都観光がてらに手軽に体験できる「1DAYプログラム」の2種類を用意。1DAYプログラムでは、根強い人気の「ろくろ体験」や、その場で釉薬を選びうつわを焼きあげる「楽焼体験」など、未来の作り手から観光の方々まで、様々なニーズに寄り添うプログラムを用意。

陶芸を知り、感じ、味わい、体験するというコンセプトで、食材を陶芸に使われる釉薬に見立てた「釉薬を味わう茶会」や、味覚を通して器作りの工程を擬似的に味わう「CLAY EAT PROJECT」など、陶芸と食の実験的なコラボレーションイベントも完全予約制で開催。また、より「作る」を身近に感じられるよう、TOKINOHA Ceramic Studio内の隅々まで見ることができる、工房見学も完備している。

京都に行った際は、ぜひ「TOKINOHA Ceramic Studio」に足を運んでみてはいかが?

TOKINOHA Ceramic Studio
住所|京都市山科区川田清水焼団地町8-1
営業時間|10:00〜18:00
定休日|火曜日
Tel|075-632-8722
https://tokinoha.jp


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