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万葉集の伝統色を現代に。
山形緞通の新作カーペット「MANYO」

2020.12.18
万葉集の伝統色を現代に。<br>山形緞通の新作カーペット「MANYO」

じゅうたんメーカー・オリエンタルカーペットは、自社ブランド「山形緞通」の新作として、トラフ建築設計事務所と「MANYO」を開発。国内最古の歌集『万葉集』に詠まれた伝統色に着想を得て、十二の歌と色を抽出。絹のような光沢を生む「糸マーセライズ」の技術を生かし、長い時間を経たような深みのある風合いを実現。日本古来の繊細な色彩感覚が滲み出す、新定番の無地じゅうたんが完成した。

MANYOができるまで

01|紡ぎ(生地糸の準備)
原料となる羊毛は、主にニュージーランドとイギリス産。剛直性、弾性、柔軟性などの観点から、羊毛は製品に最適な割合でブレンドしている。

02|糸マーセライズ加工
羊毛に、独自開発した糸マーセライズ加工を施する。染色バスの中でじっくりと時間をかけて処理と湯洗いを繰り返した後、糸を乾燥させる。

03|染色
染色工房で試験染めや耐光テストを繰り返し、”MANYO”に的確な色をつくり出す。その後、糸マーセライズ加工を施した糸を染色していく。

04|織り(手刺し)
手刺しという技法で、じゅうたんを織っていく。職人がフックガンという工具を用いて、”MANYO”を織り進める。打ち込む力やバランスを常に均一に保つ高い技術と経験が高品質な製品を生み出す。

05|シャーリング(表面仕上げ)
じゅうたんの表面を均一にするための仕上げ工程。職人が芝刈り機のような専用機械で表面を刈り揃える工程を繰り返しながら、バリカンや手鋏みで仕上げていく。

06|手仕上げ
職人の手と目による、最終確認と調整を行う。じゅうたんの端にあたる耳をなだらかにカットし、表面の遊び毛等も、ひとつひとつ整えていく。最後まで綿密な仕上げを施し、”MANYO”が完成。

糸マーセライズについて

マーセライズは、綿糸(コットン)を絹(シルク)のような光沢糸に変化させる加工で、シルケット加工と呼ばれている。「山形緞通」を展開するオリエンタルカーペットでは、1950年に、ウール素材のじゅうたんのためのマーセライズ加工法を開発。

加工を施した製品には、絹のような光沢とくすんだ独特の表情が生まれ、そのやわらかな肌触りと共に、多くの人々を惹きつけてきた。特に、個人のお客さまはもとより、建築界を中心に最高品質と認めていただき、様々な著名建造物への納入に繋がった。

しかし、近年になり、原料羊毛や染料等の供給に変化が生じ、高コスト化が懸念されるようになる。これらの課題に対して、製品段階でマーセライズ加工を施すのではなく、毛糸の状態での加工ができないか研究を始めた。2015年からは、山形県工業技術センターと共同開発。5年の歳月をかけ、今作「MANYO」で初の実用化となった。

MANYO
色|MASHIRO(ましろ)、FUJI(ふじ)、MOMICHI(もみち)、SHIROKANE(しろかね)、AJISAI(あじさい)、YAMAAI(やまあい)、
HANEZU(はねず)、AKANE(あかね)、KURI(くり)、KAKITSUBATA(かきつばた)、MURASAKI(むらさき)、YORU(よる)
価格|29万7220円(W1400×H2000㎜)、42万4600円(W2000×H2000㎜)、53万750円(W2500×H2000㎜)※オーダーメイドも可能

オリエンタルカーペット
Tel|023-664-5811
http://yamagatadantsu.co.jp


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