愛媛県松山市にあるSDGsの秘島!?
中島でエコツーリズム体験
愛媛県・瀬戸内海に点在する約200の島々。その島のひとつ、持続可能な暮らしが実現できる秘島“中島”とは……?
中島ってどんなところ?
住所|愛媛県松山市中島
人口|2516人
面積|35.73㎢
主産業|農業(柑橘)
観光名所|泰ノ山、忽那島八幡宮、長隆寺、姫ケ浜海水浴場など
交通アクセス|車(タクシー)/松山空港から三津浜港まで約15分、船/三津浜港からフェリーで大浦港へ約1時間、高浜港から高速船で約25分
日本最古の温泉を有する観光地で行う
持続可能なまちづくり
四国地方の北西部に位置する愛媛県松山市は、日本最古といわれる道後温泉を中心とした名高い温泉観光地である。そんな松山市の地域特性を生かした持続可能なまちづくりのため立ち上がった「松山市SDGs 推進協議会」で取り組まれている、中島の「スマートアイランドモデル」に注目したい。
中島は松山市に属する離島・忽那諸島最大の島。「人口減少・高齢化・エネルギーの脆弱性」など複数の地域課題を解決するため、グリーンスローモビリティ(※)や太陽光発電、ソーラー充電スタンドなどを導入し、自然豊かな島の魅力を高めながら情報発信することで、経済循環を促す仕組みをつくり上げた。中島へは三津浜港からフェリーで1時間あればアクセスできるので、新しい松山市の観光コースとして、この夏に訪れてみてはいかがだろうか。
※グリーンスローモビリティは、松山市が調達。三井住友海上火災保険株式会社がリスクアセスメント調査を行い、社会福祉法人島寿会が実証運行するなど、官民連携で実証事業を開始。2021年7月からはほしふるテラス姫ケ浜の宿泊者への実証貸出も開始。
スマートアイランド
中島のモデル構想
■社会面
快適な移動
高齢の方でも気軽に利用でき、時速20㎞未満で公道を走ることができる電動車「グリーンスローモビリティ」を導入。
■環境面
脱炭素化・防災力の強化
太陽光発電、ソーラー充電スタンドの導入は環境にやさしいだけでなく地産地消のエネルギーとなり、防災力の強化にもつながる。
■経済面
経済循環・島の賑わいを創出
毎年夏に行われるトライアスロン中島大会をはじめ観光要素を島の魅力として発信、松山市や道後温泉と併せて人々の循環を促す。
中島のおすすめ観光スポット
〈見る〉
姫ケ浜海水浴場
約500mの白い砂浜が広がる中島を代表する海水浴場。トライアスロン大会のスイム会場としても知られる。
〈食べる〉
海の幸
忽那諸島の複雑な潮の流れに、真鯛やカレイ、メバルなどが生息し、釣り好きも多く集まる魚介の宝庫。
〈泊まる〉
ほしふるテラス姫ケ浜
2020年7月にリニューアルした姫ケ浜海水浴場に面した宿泊施設。星空観察も楽しめる島の観光拠点。
\エコツーリズムのお問い合わせはこちら/
問|中島総合文化センター
Tel|089-997-1181
text=Discover Japan
2021年9月号「SDGsのヒント、実はニッポン再発見でした。」