《東北地方の桜》6選
花見で人気の公園や壮大な山が多数
｜一生に一度は見たい桜の完全保存版！①

春の訪れを告げる桜の季節がもうすぐやってきます。美しい風景を求めて全国各地を旅する写真家の方々が、桜の名所25カ所を推薦。場所ごとに撮影のコツも紹介しているため、カメラを片手に花見へと出掛けよう！　今回は、花見で人気の公園や壮大な山が多数ある「東北地方」の桜スポットを6ヶ所、紹介します。

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01｜青森県・弘前市「弘前公園」

ソメイヨシノを中心にしだれ桜、八重桜など52種類、約2600本もの桜が咲く東北屈指の桜の名所。4月下旬から5月上旬にかけては、公園を会場に「弘前さくらまつり」も毎年開催されている。「水面の反射によって桜の美しさが増し、より絶景が楽しめます」

撮影のPoint
無風のときを狙い、上下に続く桜が画角いっぱいになるよう撮影。長秒撮影によって、橋を歩く人の数を主張し過ぎない程度に調整した

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住所｜青森県弘前市下白銀町１
問｜弘前市役所 公園緑地課
Tel｜0172-33-8739

02｜宮城県・石巻市「宮城県・石巻市」

中世には「石巻城」が建っていたと伝わり、松尾芭蕉など多くの文化人も訪れて歌を詠んだといわれる由緒正しき公園。山頂には「鹿島御児（かしまみこ）神社」がある。「桜を見下ろすように建つ鳥居は珍しい。光の当たり方によって雰囲気が変わる点も魅力です」

撮影のPoint
鳥居が桜に埋もれるような構図で撮影。夕日に照らされる時間帯で空の色にこだわることで、桜の美しさと鳥居の神秘的な様子を表現した

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住所｜宮城県石巻市日和が丘2
問｜石巻市観光課
Tel｜0225-95-1111

03｜宮城県・柴田町「船岡城址公園」

江戸時代に仙台藩で起こった「伊達騒動」で断絶となった原田甲斐が居城を置いた地で、現在は整備されて公園となっている。標高305mの山頂まではスロープカーが運行。「俯瞰して壮大な桜の景色を見られる場所で、宮城県内でとても人気のスポットです」

撮影のPoint
晴れた日の早朝、太陽が上がりはじめたタイミングで撮影。中央左に走行中の電車を入れることで、桜の特別感と日常の風景を掛け合わせた

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住所｜宮城県柴田郡柴田町大字船岡館山95-1
問｜柴田町商工観光課
Tel｜0224-55-2123

04｜福島県・二本松市「稚児舞台」

阿武隈川の流れがつくり上げた、岩々が連なる景勝地。桜とともに「稚児桜」と呼ばれるユキヤナギも楽しむことができる。「日の出を迎えてしばらくすると、山の奥から太陽が出て桜に光が差し込みます。その瞬間が非常に美しく、息をのむ絶景です」

撮影のPoint
展望台から望遠レンズを用いて、一部を切り取るように撮影。画角と編集を工夫し、桜に光が差している部分とそうでない部分の陰影を表現した

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住所｜福島県二本松市上川崎字稚児山地内
問｜二本松市観光連盟
Tel｜0243-55-5122

05｜福島県・富岡町「夜の森 桜トンネル」

樹齢80年以上の桜も多く、全長2.2㎞にもわたり約420本のソメイヨシノが並ぶ。夜にはライトアップもあり、桜のシーズンは多くの人で賑わう。「東日本大震災の原発被害を受けた町ですが、被害を感じさせないほど立派な桜並木で、前に進む力強さを感じさせます」

撮影のPoint
望遠レンズを用いて少しローアングルで撮ることで、桜並木ならではの迫力や美しさを演出。温かみを感じられる色みにもこだわった

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住所｜福島県双葉郡富岡町字夜の森北2-15
問｜富岡町産業振興課
Tel｜0240-22-2111

06｜福島県・会津若松市「鶴ヶ城」

1384年、室町時代に建てられた館がはじまりで、会津の政治の中心地として活躍。園内には約1000本の桜が開花し、毎年「鶴ヶ城さくらまつり」も開催。「どこから撮っても絵になる場所で、多くの構図で撮影できます。観光でも存分に楽しめる名所です」

撮影のPoint
鶴ヶ城が桜に囲まれるよう額縁のような構図で撮影。夕方に撮影することで、雰囲気のある光に照らされて桜の白色も際立つ

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住所｜福島県会津若松市追手町1-1
入場時間｜天守閣／8:30～17:00（最終入場16:30）
入場料｜天守閣／410円
問｜会津若松観光ビューロー
Tel｜0242-27-4005

※各スポットの花見や撮影に関しては、周囲に配慮しながら施設や地域のルール・マナーに従って行ってください。

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中部地方の桜 3選
 
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text: Akane Sato
Discover Japan 2024年4月号「日本再発見の旅」