《九州地方の桜》3選
広大な自然の中で桜+αを満喫
|一生に一度は見たい桜の名所!⑤
春の訪れを告げる桜の季節がもうすぐやってきます。美しい風景を求めて全国各地を旅する写真家の方々が、桜の名所25カ所を推薦。場所ごとに撮影のコツも紹介しているため、カメラを片手に花見へと出掛けよう! 最後は、広大な自然の中で桜+αを満喫できる「九州地方」の桜スポットを3ヶ所、紹介します。
01|佐賀県・伊万里市「浦ノ崎駅」
1930年に前身である国鉄の駅開業と同時に植えられたソメイヨシノで、現在は線路を覆うように約90本の桜が花を咲かせる。春になると写真家や鉄道ファンで賑わい、「桜の駅」と呼ばれることも。「九州を代表する桜のトンネルだと思います」
撮影のPoint
線路とホームがゆるやかにカーブしているため、ホームの端でカメラを構え、桜を強調できるよう見上げるような姿勢で撮影
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住所|佐賀県伊万里市山代町立岩
問|MR松浦鉄道
Tel|0956-25-2229
02|長崎県・諫早市「白木峰高原」
標高1057mの五家原岳の中腹にある丘陵地。約1万㎡の広さをもち、春には約10万本の菜の花が咲き誇り、力強く佇む2本の桜の姿も。「奥には雲仙岳も望む贅沢なロケーション。撮影方向から朝日が昇るため、刻一刻と変わる空の表情も楽しめます」
撮影のPoint
朝焼けを狙い、菜の花と桜、雲仙岳のバランスも考えた配置に。前景と背景の明暗差を調整するため「ハーフNDフィルター」を使用
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住所|長崎県諫早市白木峰町828-1
問|コスモス花宇宙館
Tel|0957-23-9003
03|熊本県・南阿蘇村「観音桜」
南阿蘇外輪山の山腹にある牧野に植えられた、樹齢約90年のヤマザクラ。春になると一般開放されて牧野に入れる。近くに馬の頭のかたちをした「馬頭観音」が祀ってあることから「観音桜」と呼ばれるように。「後ろに阿蘇の山々も望み、壮大な景色が広がります」
撮影のPoint
朝焼けの中で桜の撮影を狙うため、暗い時間帯から訪問。山々が観音桜のちょうど背後にくるように、位置を細かく調整しながら撮影した
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住所|熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰
問|南阿蘇村役場 産業観光課
Tel|0967-67-1112
※各スポットの花見や撮影に関しては、周囲に配慮しながら施設や地域のルール・マナーに従って行ってください。
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text: Akane Sato
Discover Japan 2024年4月号「日本再発見の旅」